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SEMICON Japan 2024

 

ジェイテクト、低振動ドライブシャフトを開発、LEXUS RXに採用

 ジェイテクトは、自動車の乗り心地向上に貢献する「低振動ドライブシャフト」を開発した。

ジェイテクト 低振動ドライブシャフト bmt ベアリング&モーション・テック
低振動ドライブシャフト

 

 ドライブシャフトは、デファレンシャルギヤからタイヤへの駆動力伝達、タイヤの操舵・上下運動に対応し、あらゆる角度で回転を等速に伝達する装置。同社は1980年からドライブシャフトを量産、優れたトルク伝達効率の高さから多くの自動車メーカーでの採用実績を有する。

 同社では今回、自動車の乗り心地向上といった市場ニーズに応えるべく、「アイドル振動低減」に貢献するタイヤ側ジョイントの「折り曲げ抵抗低減」をコンセプトに、「低振動ドライブシャフト」を開発したもの。

 開発品では、タイヤ側ジョイントにおいて6個あるボールのうち対向する3個のボールの押し出し荷重を互いに打ち消し合うように、荷重方向を逆向きにさせる「対向溝構造」を採用したことで、内部摩擦力を半減した。

ジェイテクト 低振動ドライブシャフト 従来品と開発品のタイヤ側ジョイント構造比較 bmt ベアリング&モーション・テック
従来品と開発品のタイヤ側ジョイント構造比較

 

 これにより、トルク負荷時にジョイントの微小な角度変動に伴って発生する折り曲げ抵抗を低減でき、アイドリング時のエンジン振動が車体に伝わりにくくなる。アイドル振動低減を達成したことで、快適な乗り心地に貢献する。また、内部摩擦力を低減したことで燃費向上にも貢献します。

ジェイテクト 低振動ドライブシャフト アイドリング時のエンジン振動の伝達経路 bmt ベアリング&モーション・テック
アイドリング時のエンジン振動の伝達経路