パーカー熱処理工業( http://www.pnk.co.jp/ )は、潤滑油剤や自動車部品の摩擦摩耗試験機のデファクトスタンダードである振動摩擦摩耗試験機「SRV®」の最新機種「SRV®5」を用いた、受託試験事業を本格化させている。
同社では1980年から日本総代理店としてSRVの販売を開始。以来、潤滑油・グリース・固体潤滑剤など潤滑剤向けや自動車向けなどに販売を展開、現在までに国内で90台以上の納入実績を持つ。
同社では今回、約40年にわたる販売実績と蓄積した知見をベースにSRVの受託事業を開始したもの。最大16種の試験片を自動でセット・試験できる最新機種「SRV®5」を用いて、添加剤の種類や添加量を変えてのエンジンオイルの性能評価から、油中でのDLC(ダイヤモンドライクカーボン)など各種コーティング膜の評価に至るまで、幅広いシミュレーション試験を実施している。
SRVは、全世界で350基以上の納入実績がある振動摩擦摩耗試験機。欧州では同試験機を用いた国際ラウンドロビン試験も行われており、日本からも参加する機関がある。また、国内では東京理科大学 佐々木信也教授が主査を務め、同社が幹事として参加するSRVのユーザーズミーティングが開催されており、試験データの信頼性を高めるための活動が活発に行われている。
こうした活動を背景に同社では、SRVを用いた受託試験によって信頼性の高い試験データと分析結果を提供、これによりユーザーの研究開発を支援するとともに、試験機の拡販につなげたい考えだ。
問い合わせ先
パーカー熱処理工業㈱ 加工事業本部 東川崎工場
〒210-0822
神奈川県川崎市川崎区田町3-13-18
TEL:044(276)1585
受託試験を行っているSRV5