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ハノーバーメッセ2027

 

NTN、高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立した主軸用軸受を開発、工作機械の省エネルギー化に貢献

 NTNは、新世代軸受シリーズ「ULTAGE(アルテージ)」の新商品として、「高速・重切削対応 円筒ころ軸受」を開発した。

 本開発品は、省エネルギー化に有効なグリース潤滑環境下で、従来品比25倍以上の長寿命を実現するとともに、高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立。これにより、工作機械主軸のグリース潤滑への移行を後押しし、保守負担の軽減や設備稼働率の向上、さらには、製造現場のカーボンニュートラル推進にも貢献する。

 近年、工作機械業界では、生産性向上に向けた加工の高速化に加え、高精度加工や重切削への対応が求められている。特に、1台でさまざまな加工を行う複合加工機の普及により、主軸用軸受には高速回転性能と高剛性の両立が求 められている。

 また、製造現場ではカーボンニュートラル実現に向けた省エネルギー化や保守負担軽減へのニーズが高まっているため、工作機械主軸用軸受においては、従来のエアオイル潤滑に代わり、消費エネルギーの削減につながるグリース潤滑へ転換が求められている。

 一方で、高速回転環境においてグリース潤滑で十分な寿命を確保することが課題となっていた。

 こうした背景を踏まえ、NTNは、グリース潤滑環境において高剛性と高速回転性能を両立するとともに、大幅な長寿命化を実現した高速・重切削対応の円筒ころ軸受を開発したもの。

高速・重切削対応 円筒ころ軸受

NTN 高速・重切削対応 円筒ころ軸受 bmt ベアリング&モーション・テック
高速・重切削対応 円筒ころ軸受

 

 本開発品は、グリース潤滑環境下で従来品比25倍以上の長寿命を実現した。さらに、従来品比30%向上となるdmn値115万の業界最高水準の高速回転性能を達成するとともに、重切削に求められる高剛性を確保している。

 この長寿命化と、高速回転性能と高剛性の両立を実現するため、保持器の材質や形状を見直した。

 一般に、高速回転性能と高剛性は両立が難しい課題だが、新開発の樹脂保持器を採用することで、重切削に求められる高剛性を持つ大径ころを使用しながら、業界最高水準の高速回転性能を実現している。また、保持器を非対称形状にしたことによって最適なグリース配置となり、潤滑油成分を軸受内部へ効率的に供給し、大幅な長寿命化を実現した。加えて、本開発品はエアオイル潤滑にも対応しており、保持器の形状を工夫することで、潤滑油の給油性を向上している。