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SEMICON Japan 2024

 

NTN、回転フリクションを33%低減したハブベアリング

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NTN「超低フリクションハブベアリング」 NTNは、自動車の低燃費化やCO2排出量削減に貢献する、回転フリクションを33%低減した「超低フリクションハブベアリング」を開発した。

 同品は、封入グリースの増ちょう剤の工夫と、基油粘度の見直しにより、回転時のグリース攪拌抵抗を大幅に低減することに成功した。また、シールに特殊表面処理を施し、リップ摺動面に微小な凹凸形状を設けることで軸受回転輪との接触面積を減らし、リップ面専用に開発した低粘度グリースを塗布することによって、シール接触部の摩擦抵抗を低減した。これらによって、従来品に対して33%の回転フリクション低減と、約0.28%の燃費改善を実現する。

 近年、地球温暖化などの環境問題が大きく取り上げられ、クリーンディーゼル車やハイブリッド車などの低燃費車の需要が高まるとともに、車軸を支えるハブベアリングに対しても、燃費改善に寄与する回転フリクションの低減が求められているという。