イグスは、オートメーション設備や舞台装置、制御パネルなど、小さなスペースで素早い回転・旋回運動が求められる用途向けに、薄型で軽量の無潤滑ロータリーテーブルベアリング「イグリデュールPRT-04」を開発した。このPRT-04は高性能樹脂製で、メンテナンスフリー性と耐摩耗性を備える。
「イグリデュールPRT-04」
溶接システムやインデックステーブル、包装機械等に装備される旋回リングには、高頻度や高荷重など、厳しい負荷がかかる。このような条件に対応するため同社では、15年にわたって滑りによって可動するロータリーテーブルベアリング製品を提供してきた。このイグリデュールPRT ロータリーテーブルベアリングは、アルミニウム製またはステンレス製の内輪・外輪の間にすべりパッドが組み込まれたもの。同すべりパッドはメンテナンスフリーの高性能樹脂イグリデュールJ製で、無潤滑で摩擦・摩耗を確実に低減し、最大35MPaの面圧に耐える。
今回新たに開発されたPRT-04は狭い取付けスペースで使用することが可能で、内径100mmのPRT-01に比べて取付け高さを最大50%薄型化できるほか、重量も60%低減される。そのため、自動化技術や、ソートシステム、制御パネル、更には舞台装置や照明技術等のコンパクトな用途にも適用でき、スリム構造によりコスト削減を実現する。
PRT-04は内径50mm~300mmを提供可能なほか、駆動ピン、アングルストップ、ハンドクランプなど、様々なアクセサリも取り揃えている。
さらに、広さ3800㎡のイグス試験施設における試験でその長寿命が実証されている。試験で得られたデータは、イグリデュールPRT ロータリーテーブルベアリングのコンフィギュレータに随時反映され、適切な製品選択や正確な寿命予測を可能にしている。