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SEMICON Japan 2024

 

BASF、サステナビリティを意識した調達用デジタルアプリケーションをリリース

 BASFは、ユーザーがBASFから購入する製品カーボンフットプリント(PCF)をよりよく把握できるように設計された、新しいデジタルアプリケーション「MyCarbonFootprint」をリリースした。これは、CO2削減や再生可能原料の使用に関するサステナビリティ目標の達成に向け、ユーザーがBASFの最適なソリューションを特定するのにも役立つもので、医薬品原料、アミノ樹脂、ブタンジオールおよびその誘導体、酸および多価アルコール、アセチレン誘導体、カルボニル誘導体、アミン類など、厳選された700を超えるBASF化学品中間体事業部の大量生産製品のデータが含まれている。MyCarbonFootprintに含まれる製品を購入している50社以上のユーザーに提供、ユーザーでの利用が始まっている。

BASF MyCarbonFootprint bmt ベアリング&モーション・テック

 

 MyCarbonFootprintは、ユーザーが購入するBASF製品の「Cradle-to-gate」(ゆりかごからゲートまで)のPCFをユーザーに知らせるほか、このアプリは、製品の製造に使用される再生可能原料の割合を表示する。データはユーザーごとにカスタマイズされ、選択した製品の購入量に応じて、MyCarbonFootprintがCO2排出量、PCF、再生可能原料の割合を、それぞれのユーザーのBASFでの購入ポートフォリオに合わせて計算する。

 MyCarbonFootprintを利用すると、CO2排出量と再生可能原料の使用について、購入ポートフォリオの調整が自社のサステナビリティステータスに与える影響を確認できる。例えば、MyCarbonFootprintは、以前購入した製品の代わりに、より低いPCFを選択した場合の潜在的なCO2排出の削減量を計算する。また、適切な製品を選択することでバリューチェーンにおける再生可能原料の割合を増やすことができるように、さまざまな代替案を示す。

 BASF中間体事業本部グローバル戦略マーケティング担当のニールス・メーラー氏は、「当社は、ユーザーがCO2排出量削減目標を追求する際に必要な透明性を確保し、BASFポートフォリオから最適な製品を選択することでサステナビリティの目標を実現するために、MyCarbonFootprintを開発した」と述べる。同氏が率いるチームは、この革新的なITツールを発明し、市場投入に向けて開発を続けてきた。

 MyCarbonFootprintは、BASFのポートフォリオのさまざまな持続可能製品の概要を提供する。例えば、BASFのユーザーは、BASFの低いPCFを使用することで、CO2排出量を削減できる。これらの製品は、特定のユーザーの要望に基づき、PCFが基準値と比較して大幅に削減されている。低PCFポートフォリオには、バイオベースまたはバイオマスバランス(BMB)製品などが含まれており、化石資源由来の標準的な製品よりもCO2排出量の削減に貢献する。また、BASFは、PCFがゼロまたはゼロ未満のネットゼロ製品も一部で提供している。

 BMB製品への切り替えは、ユーザーがバリューチェーンにおける再生可能原料の割合を増やす、容易な方法でもある。BMBアプローチにおいて、BASFは化学品生産の初期段階で再生可能原料をフェアブントに投入する。そして、これらの原料の割合が、認証済みのマスバランス方式によって特定の販売製品に割り当てられる。BASFのバイオマスバランス製品の認証は、REDcert2やISCC PLUS4などの広く認められた基準に基づいて行われる。

 バイオマスバランス製品は、化石資源由来の標準製品と品質や特性が同等であるため、ドロップインソリューションとして利用できる。ユーザーは、既存の製造工程を変更することなく、これらの製品を使用できる。