NTNはベトナム・ホーチミンに、同社グループの販売会社「NTN BEARING VIET NAM」(NTNベトナム販売)のホーチミン支店を新たに設立した。今後さらなる市場の成長が期待されるアセアン地域の中でも中核を担っていく同国最大の商業都市・ホーチミンに新たな販売拠点を構え、積極的な販売活動や技術サービスの提供を通じて、より一層アフターマーケットビジネスの拡大に取り組んでいく。
ベトナムは、近年、自動車をはじめ各種産業のグローバルメーカーによる市場参入や地場メーカーの成長などにより、安定した経済成長を続けている。NTNは、2016年にベトナムの首都ハノイに販売会社であるNTNベトナム販売を設立し、自動車や産業機械メーカーであるベアリングユーザーと販売代理店への販売や技術サービスを提供してきた。
ベトナム南部のユーザーと販売代理店については、これまでハノイ本社や近隣の「NTN BEARING-SINGAPORE」(NTNシンガポール販売)が出張などにより対応してきたが、アフターマーケットビジネスのさらなる拡大を図るため、同国最大の産業の集積地であるホーチミンおよびその近郊のユーザーや販売代理店に向けた販売体制を整えることが必要だと判断し、今回新たに販売拠点を設立することを決定したもの。
ホーチミン支店におけるユーザーや販売代理店への積極的なアプローチやきめ細かな技術サービスの提供を通じて、ベトナムおよびアセアン地域におけるアフターマーケットビジネスの拡大およびNTNブランド力の向上に取り組んでいく。
NTNでは、稼ぐ力の向上を目指し、事業ポートフォリオの変革に取り組む中、特に利益率が高いアフターマーケットビジネスの拡大に注力している。生産委託や外部購入を活用した商品ラインアップの充実、売れ筋在庫管理システム「FIRST」の拡充などにより製品供給力を強化するほか、異常検知や状態監視により適切なメンテナンス計画の立案につなげるなど、ベアリングユーザーの機械を止めないエンジニアリング・サービスの提供を通じて、アフターマーケットビジネスの拡大およびNTNブランド力の強化を図っていく考えだ。