2025年09日19日(金)
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NTNは、航空市場の力強い回復と今後の持続的な成長を見据え、連結子会社であるNTN Europeのフランス・アルゴネ工場における航空宇宙向け軸受の生産能力増強を決定した。
欧州の航空市場は、コロナ禍から着実な回復傾向が続いているほか、カーボンニュートラルを目的とした旧型航空機のモデルチェンジやアフリカなど新興地域の需要拡大により今後も継続的な成長が見込まれている。
NTN Europe が保有するアルゴネ工場は、NTNグループの欧州における航空宇宙事業の中核拠点として、ジェットエンジンやヘリコプター向けなど航空分野のほか、民間ロケット「Ariane 6(アリアン6)」など宇宙分野向けにもベアリングを生産し、供給している。
今回の投資で、旋削から最終組立までの工程に対応する新設備の導入、既存建屋の拡張および改修のほかデジタル化・ロボット化など、2030 年度まで段階的に生産能力を増強し、拡大する需要に対応していく。
NTNグループは、日本および欧州において、ジェットエンジンやヘリコプター、ロケット、人工衛星などの航空宇宙分野で長年にわたり高品質・高精度な商品を提供し、市場から高い評価を得るとともに、同分野の進展に貢献してきた。
同社では、「今後も、世界各地で開発が進む次世代エンジンや、ドローンなどのUAV(無人航空機)、eVTOL(空飛ぶクルマ)をはじめとするハイブリッドモビリティ向けなど新たなニーズに対応するソリューションの提供を通じて、持続可能な航空宇宙産業の発展に貢献していく」とコメントしている。

