イグス(https://www.igus.co.jp/)は、火星探査ローバー(無人探査車)を開発する学生団体「KARURAプロジェクト」(https://karura-project.studio.site/)のスポンサーとして、支援に参画する。同社は、若手エンジニアの育成や実践的なものづくり教育を重要な社会的使命の一つと位置付けていることから、学生主体で国際的な挑戦を行うKARURAプロジェクトの趣旨に共感し、その取り組みを応援することとなったもの。同プロジェクトが開発する火星探査ローバーに対し、同社の樹脂製ベアリング「イグリデュール」など数種の部品を提供する予定。

KARURAプロジェクトとは、2022年9月に設立された学生主体の火星探査ローバー開発プロジェクトで、日本と米国の学生約70人が共に国際開発を行っている。日本からは、全国から大学生、高専生、高校生が参加。「学生の宇宙開発の技術力を底上げし、国際開発が当たり前となる社会を目指す」をミッションに、将来の宇宙開発を担う学生の技術力向上を目指しながら、国や言語を超えた協働のものづくりを実践している。

同プロジェクトは、米国ユタ州で毎年開催される世界最高峰の火星探査ローバー学生大会「University Rover Challenge」(https://urc.marssociety.org/)に挑戦し、唯一の国際チームとして3年連続決勝に進出しており、2026年大会では、世界18カ国116チームの中からKARURAを含む38チームが激しい選考を突破。5月27~30日に行われる決勝で、火星探査ローバーの技術力を競い合う。
イグスは若手エンジニアサポート(young engineers support、通称「Y.E.S.」プログラム)の一環として、世界中の拠点で実践的なものづくり教育や学生プロジェクトを技術・物資・知見の面から支援、具体的には研究・教育用の無償サンプル提供や、技術的アドバイス、専門スタッフによる講義などを行っている。日本では長年にわたり、学生フォーミュラに挑戦する数多くの学生レーシングチームのスポンサーとなり、高機能樹脂部品の提供を行ってきた。
今回のKARURAプロジェクトでは、無償サンプル提供や、技術的アドバイスによる支援を実施。火星探査ローバーのロボットアームのケーブルに同社の樹脂製ケーブル保護管「エナジーチェーン」、軽量化が必要な複数箇所に樹脂製ベアリング「イグリデュール」、しゅう動部品にイグリデュール3Dプリンター用フィラメントが活用される見込み。
イグスでは、「この取り組みが、次世代の宇宙開発を担う人材の育成につながることを心より願っている。今後もモーションプラスチック(可動部向け樹脂部品)技術を幅広く世に提供し、学生団体を含めたさまざまな活動の支援に取り組んでいく」とコメントしている。


