ミネベア( http://www.minebea.co.jp )の高精度特殊ボールベアリング製造・販売子会社である myonic GmbH社(myonic社)は、増産体制構築のため8月25日に同社のロイトキルヒ本社工場隣接地に新工場を建設する。新工場は2012年5月完成予定で同年8月に稼働を開始、投資金額は約6億円の予定。
myonic社は、2009年3月にミネベアグループの連結子会社となった高精度特殊ボールベアリングの老舗メーカー。主に欧米市場向けに歯科用機器、CT/MRI装置などを中心とする医療機器や航空宇宙関連機器用の特殊ベアリングを製造・販売しており、少量・高付加価値製品に特化している。
同社では、従来の市場に加えてミネベアグループのネットワークを活用した新規開拓にも積極的に取り組んでおり、今後、事業規模の拡大が見込まれる一方、既存工場が手狭になっていることから工場の拡張が急務となっていた。同社では、今回の新工場稼働とあわせて、賃貸工場の生産設備などを本社工場に集約・再編し、生産効率の改善と能力拡大を図る考え。
同社の売上規模は現在約40億円。新規市場の開拓と新工場建設による生産体制増強によって2015年3月期までに約2割程度の売上拡大をめざす方針。