メインコンテンツに移動
ハノーバーメッセ2027

 

ジェイテクト、コラムアシストタイプの電動パワーステアリングが国立科学博物館「未来技術遺産」に登録

 ジェイテクトの「コラムアシストタイプ 電動パワーステアリング(C-EPS)」が、今年度の「未来技術遺産」として、国立科学博物館に登録された。C-EPSは、同社が開発を進め1988年にスズキの軽自動車「セルボ」に搭載、世界で初めて実用化・量産化を実現した電動パワーステアリング(EPS)。

ジェイテクト 未来技術遺産 世界初の電動パワーステアリング「C-EPS」 bmt ベアリング&モーション・テック
世界初の電動パワーステアリング「C-EPS」

 

ジェイテクト 未来技術遺産 写真左から、国立科学博物館 館長 真鍋真氏、ジェイテクト 経営役員 CTO 阪田勝利氏 bmt ベアリング&モーション・テック
写真左から、国立科学博物館 館長 真鍋真氏、ジェイテクト 経営役員 CTO 阪田勝利氏

 

 未来技術遺産は国立科学博物館が定めた登録制度により保護される文化財で、過去の科学技術史資料のうち、科学技術史において重要な成果を示し、未来へ引き継ぐべき遺産であるという意味で名づけられた登録資料の愛称。日本の科学技術の発展に重要な意義を持つものを選定し、その保存を目的として登録を行っている。2008年10月9日に第1回が制定されている。

 1980年代に自動車の普及とともに軽自動車の需要が拡大する中、女性や高齢者にも運転しやすい自動車として、パワーステアリング搭載へのニーズが高まっていた一方で、当時主流だった油圧式パワーステアリングは、エンジンの力で油圧ポンプを作動させるため小型エンジンを搭載する軽自動車では負担が大きいという課題があった。こうした中でジェイテクトは、軽自動車向けのEPSであるC-EPSを開発し、1988年にスズキの軽自動車セルボに搭載。世界初となるEPSの実用化・量産化を実現した。今回の未来技術遺産への登録は、軽自動車の快適性向上に加えて、乗用車への搭載が広がり省エネや燃費向上に大きく寄与した点も認められたもの。

 ジェイテクトが開発したEPSは、1988年の誕生以来、世界各国の自動車メーカーに広く採用され、2015年にはグローバル累計生産台数1億台を突破。同社は現在に至るまで、EPS世界シェアNo.1のリーディングサプライヤーとして、安全、快適で環境にやさしい自動車づくりに貢献してきた。

 1988年の世界初EPS量産化から2025年の操舵ユニットと転舵ユニットを機械的に接続しないリンクレスのステア・バイ・ワイヤシステム「Syncusteer™」(シンカステア)の量産化にいたるまで、ジェイテクトは操舵技術の進化を通じてモビリティの可能性を広げてきた。C-EPSもその技術の系譜に位置付けられ、この先も同社は車の曲がる機能を支えるソリューションとして、モビリティ社会の未来に貢献していく。