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日立ハイテクサイエンス、光学部材の分光特性検査に特化した分光光度計

1日 14時間 ago
日立ハイテクサイエンス、光学部材の分光特性検査に特化した分光光度計

 日立ハイテクサイエンス( https://www.hitachi-hightech.com/hhs/ )は、先端産業分野で需要が高まる光学部材の分光特性検査に特化した分光光度計「UH4150AD+」の販売を開始した。

分光光度計「UH4150AD+」

 近年、人間の目では見ることができない波長800nm~1700nmの近赤外線によるカメラやセンサーが先端産業の幅広い分野で活用されている。特に、自動運転やスマートフォンで利用が始まったLiDAR(近赤外光を利用したリモートセンシング技術)によるリモートセンシング技術、夜間など暗い状況下でも撮影可能な暗視カメラ、セキュリティを守るための顔認証や虹彩・静脈認証、5Gで需要が増加する光通信など、その用途は範囲が拡大しており、技術も高度化している。

 こうした光学機器の性能向上に伴い、使用されるレンズやフィルタをはじめとした光学部材の吸光度、透過率、反射率などの分光特性を高精度に測定できる装置が求められている。また、光学部材には光学薄膜や光吸収剤によって特定波長のみを透過させ、不要な波長域をカットするバンドパス機能が施されているが、この機能を高精度にするため、評価指標の一つである測光レンジの範囲拡大が必要とされている。

 今回開発した「UH4150AD+」(Advanced Spec Plus)は、光学部材向け分光特性検査装置として、従来機よりも近赤外線領域における分光特性の測定性能を向上させたモデルで、先端産業での利用が盛んな光学部材の測定に適した装置となる。主な特徴は以下のとおり。

  1. 近赤外線領域の測光レンジ7Absに対応・・・最新のカメラやセンサーに用いられるバンドパスフィルタは、6Abs(透過率0.0001%)~7Abs(透過率0.00001%)以下の遮光性能の光学薄膜が施されている。開発品は、低透過率を測光する際の信号処理を改良したことで、近赤外線領域の透過率を従来比100分の1となる7Absでの測光レンジに対応した。これにより、従来は測定ができなかった近赤外線領域での微弱な透過率でも高精度な測定が可能となった。
  2. 高感度なInGaAs半導体検出器を新規搭載・・・従来機では近赤外線領域にPbS検出器を使用していたが、より高感度なInGaAs半導体検出器を新たに搭載した。従来機と比較して、低透過率時での有効な低ノイズ測定が可能になったことで、より正確な測定データを取得できる。
  3. 平行光束の光学系を踏襲・・・カメラのレンズ光学系は平行光線で設計されているため、使用される光学部材の評価装置に対して入射光の平行度が重要とされている。開発品は、従来から定評のある平行光束を採用しているため、透過・反射測定の正確な入射角が担保され、精度の高い反射測定が可能となる。
admin 2021年5月7日 (金曜日)
admin

大同特殊鋼、優れた低反射率と耐久性を併せ持つターゲット材

1週 1日 ago
大同特殊鋼、優れた低反射率と耐久性を併せ持つターゲット材

 大同特殊鋼( https://www.daido.co.jp/ )は、優れた低反射率と耐久性を併せ持つ、メタルメッシュ黒化膜用ターゲット材を開発し、「STARMESH®(スターメッシュ)-β1(ベータワン)」として販売を開始した。

 同品を用いて、スパッタリング法で成膜した黒化膜は、銅(Cu)の導電膜の反射率を10~20%に抑えることが可能。また、この黒化膜は車載向け電子部品を想定した環境試験(温度85℃、湿度85%、1000時間)で、導電性や色の変化がないことを確認している。そのため、従来の黒化膜の銅酸化物(CuO)と比べ、厳しい環境での使用や適用製品の長寿命化が実現できるという。

 また、同品はインジウムなどの希少金属を使用しない金属ターゲットであるため、タッチパネルの透明導電膜に使用されるセラミックス系のITO(酸化インジウムスズ)と比べて低コストでの生産が可能となる。さらに、同社の特殊溶解技術により、使用後のターゲット材も容易にリサイクルが可能なため、サステナブルな社会に寄与する。

 同社では、今後の需要拡大が見込まれる、車載用タッチパネルや電子黒板などの大型タッチパネルの分野での拡大を目指す。

ターゲット材外観

 

admin 2021年4月30日 (金曜日)
admin

金沢大学、ダイヤモンドウェハの平坦化における研磨代替技術を開発

1週 1日 ago
金沢大学、ダイヤモンドウェハの平坦化における研磨代替技術を開発

 金沢大学ナノマテリアル研究所の德田規夫教授らの研究グループは、ドイツDiamond and Carbon Applicationsのクリストフ E. ネーベルCEOとの共同研究により、ダイヤモンドの研磨代替技術となる機械的ダメージフリー平坦化技術を開発した。

今回開発したダイヤモンドウェハの平坦化技術のメカニズム

 カーボンニュートラル実現のために、半導体デバイスのさらなる省エネ化が必要となり、次世代ワイドバンドギャップ半導体の開発が期待されている。その中でも特に高い絶縁破壊電界とキャリア移動度、熱伝導率、そして長時間の量子情報保持などの特長を有するダイヤモンドは、究極の半導体デバイス材料として期待されている。しかし、そのデバイスの土台となるダイヤモンドウェハの製造コストや製造プロセスに関する課題がダイヤモンド半導体の応用を大きく制限している。

 2021年2月に、德田教授らの研究グループはニッケル中への炭素固溶によるダイヤモンドエッチングを基軸としたニッケル鋳型を用いたダイヤモンドのインプリント技術を開発した。インプリント技術は、大量生産・低コスト化に有効なプロセス技術であり、ダイヤモンドのデバイス構造作製のための加工プロセスとして期待されている。一方、ダイヤモンド表面の平坦化には一般的に機械研磨が用いられている。しかし、機械研磨では一見平坦な表面が形成できても、ダイヤモンド表面に機械的なダメージが入りデバイス特性が劣化することが知られていた。今回、研究グループが開発した機械的なダメージが入らないインプリント技術を応用し、ダイヤモンドとニッケルを接触させアニールするだけで平坦なニッケル表面を単結晶ダイヤモンドに転写する新しいダイヤモンドの平坦化法を開発した。

開発技術処理前(左)と処理後(右)の単結晶ダイヤモンド表面の走査型電子顕微鏡像

 今後、この研磨代替技術を発展させ、ダイヤモンドウェハの研磨技術の課題であった機械的ダメージフリー・大面積・低コスト化を解決し、ダイヤモンド半導体の実用化に向けて大きく前進することが期待できるという。

開発技術処理前(左)と処理後(右)の単結晶ダイヤモンド基板の写真

 

admin 2021年4月30日 (金曜日)
admin

日本ペイントHD、岡山県で自動車用塗料生産工場を新設

1週 3日 ago
日本ペイントHD、岡山県で自動車用塗料生産工場を新設

 日本ペイントホールディングスは、グループ会社で自動車用塗料を手掛けている日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)の自動車用塗料生産工場(NPAC岡山工場)を岡山県勝田郡勝央町に新規に建設する。

 NPAC岡山工場の新設は、2021年3月5日に発表した日本ペイントグループ新中期経営計画(2021~2023年度)に含まれており、既存のNPAC広島工場(広島県広島市南区)の老朽化対策ならびに、中国・九州地区の顧客向けの自動車用塗料製造の主拠点として進めるもの。新工場は、日本ペイント 岡山工場内の敷地に、2021年5月から建設を開始し、2022年5月竣工、同年7月からの稼働開始を予定している。

 NPAC岡山工場においては、生産性・安全性のさらなる向上を目指し、最新の在庫管理システムや生産実行システムなどのスマートファクトリーアイテムならびに自動化技術の導入を計画している。また、生産プロセスにおける省エネルギー・低炭素への対応に向けて、最新設備の導入を予定しており、ESGに配慮した工場を目指している。

 なお、現広島工場の生産機能を岡山工場に2023年7月目途に移転するが、技術、営業、物流等の機能は存続する。

NPAC岡山工場 工場棟完成予想図

 

admin 2021年4月28日 (水曜日)
admin

メカニカル・サーフェス・テック2021年4月号 特集「工具の表面改質」「浸炭処理」4/26に発行

1週 5日 ago
メカニカル・サーフェス・テック2021年4月号 特集「工具の表面改質」「浸炭処理」4/26に発行

 表面改質&表面試験・評価技術の情報誌「メカニカル・サーフェス・テック」の2021年4月号 特集「工具の表面改質」、キーテク特集「浸炭処理」が当社より4月26日に発行された。

 今回の特集「工具の表面改質」では、高硬度材の穴あけ加工で長時間、高精度加工を実現するために開発されたコーティング被膜とその被膜を活用した高硬度材加工用ドリルについて、CVD法の耐摩耗性を維持しながらPVD法の耐欠損性を実現する被膜CVD-AlTiNについて、鋳物用アルミ合金であるAC2Aの切削に使用する工具のta-C膜について、インターモールドや金型展などで展示された表面改質技術について紹介する。

 また、キーテク特集「浸炭処理」では、浸炭熱処理炉の異常予兆診断について、熱処理における温度に関する基礎とセンサや計測について紹介する。

特集:工具の表面改質

◇高硬度材加工用ドリルとコーティング被膜の適用事例・・・ダイジェット工業 行成 伸二
◇新世代ミリング用コーティング材種:ナノ積層CVD-AlTiN・・・住友電気工業 奥野 晋
◇切削工具におけるDLC被膜の開発動向・・・オンワード技研 瀧 真
◇「INTERMOLD2021/金型展2021/金属プレス加工技術展2021」に見る工具・金型の表面改質技術・・・編集部

キーテク特集:浸炭処理

◇浸炭熱処理炉の異常予兆診断・・・光洋サーモシステム 戸田 一寿
◇熱処理および炉における温度計測・制御技術の重要性と適用・・・チノー 石川 嘉寿樹

連載

トップインタビュー・・・・黒岩 雅英 氏(東京電子)
現場に行こう!・・・島貿易 トライボロジー・ラボ
注目技術:宇宙分野における固体潤滑技術・・・NASA
Dr.クマガイののんび~り地球紀行 第15回 カンボジア編・・・不二WPC 熊谷 正夫

トピックス

トライボコーティング技術研究会、第13回岩木賞贈呈式、第23回シンポジウムを開催
表面技術協会、第72回通常総会・協会賞など各賞授与式を開催
JAST、金属ドープDLCテーマに機能性コーティングの最適設計技術研究会を開催
サーフテクノロジー/不二WPC、TOKYO PACK 2021で滑り性・耐摩耗性向上の表面改質技術を披露

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admin 2021年4月26日 (月曜日)
admin

DOWAサーモテック、トヨタ自動車より「技術開発賞」を受賞

2週 2日 ago
DOWAサーモテック、トヨタ自動車より「技術開発賞」を受賞

 DOWAサーモテック( https://www.dowa.co.jp/thermo-tech/ )は、トヨタ自動車と共同で開発した「SS真空浸炭炉」について、その取組みおよび成果が高く評価され、革新的な技術でものづくりを推進したサプライヤーに授与される「技術開発賞」をトヨタ自動車より受賞したと発表した。

 熱処理ラインは、機械加工ラインとは離れた専用エリアに大型設備を並べ、24時間連続操業のもと、まとめて大量に生産する方法が一般的。今回DOWAサーモテックがトヨタ自動車と共同で開発した「SS真空浸炭炉」は、複数セル方式を採用することにより小ロット生産を可能にし、同時に処理時間も短縮できることから、機械加工ライン内への設置を可能にした。これにより、前後の機械加工ラインと同期した生産が可能となり、必要な時に必要な量を生産することができる。また、小ロット生産化により品質ばらつきの低減や生産リードタイムの短縮、コスト低減が期待できる。さらに、この熱処理設備は真空浸炭技術の活用により、クリーンな作業環境の実現やCO2排出量の大幅な削減にも寄与できるため、従来の熱処理プロセスを画期的に改善することが期待できるという。

 トヨタ自動車においては、2020年に「SS真空浸炭炉」を導入することにより、生産性を維持したまま、熱処理ラインの工数の削減および操業時間の短縮を実現している。また、非稼働時のロスや物流在庫も削減することができ、熱処理ラインの原価低減にも寄与しているという。

admin 2021年4月22日 (木曜日)
admin

ヤマシタワークス、感染症対策への協力で尼崎市から感謝状を授与

3週 3日 ago
ヤマシタワークス、感染症対策への協力で尼崎市から感謝状を授与

 ヤマシタワークス(http://www.yamashitaworks.co.jp/)は、本社のある兵庫県尼崎市の医療従事者への寄付など、新型コロナウイルス感染症対策への様々な取組みが評価され、稲村和美・尼崎市長から表彰状を授与された。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け国が労働者や企業のための支援策を打ち出している中、同社では昨年2月ごろから近隣の給食の牛乳や生花などの購入支援、マスクの入手が困難な中での多彩な図柄の手作りマスクの医療機関・学校・幼稚園などへの寄贈、医療従事者への寄付など、感染症対策への様々な取組みを続けている。今回、この感染症対策への協力が評価され、尼崎市からの感謝状贈呈に至ったもの。

 同社は、ゼラチンが主成分の食品性研磨材を核に水分を含有して弾力性・粘着性を持たせダイヤモンド砥粒を複合させた研磨材を、高速で滑走させ発生する摩擦力でワーク表面を磨く独自技術「エアロラップ」を持つ。乾式と湿式の中間的な湿潤状態で相手材にダメージを与えることなく、精密研磨、最終仕上げや鏡面仕上げを可能にするこの工法を用いて同社では、感染症治療で需要が急増している人工呼吸器の部品や備品の鏡面仕上げ加工なども手掛けている。
 

尼崎市長からの感謝状を手にするヤマシタワークス社員

 

kat 2021年4月14日 (水曜日)
kat

日本鋳造工学会、金型の表面処理テーマに第137回非鉄鋳物研究部会

3週 5日 ago
日本鋳造工学会、金型の表面処理テーマに第137回非鉄鋳物研究部会

 日本鋳造工学会 東海支部 非鉄鋳物研究部会は3月12日、「第137回研究部会」をWEB ミーティング形式で開催した。今回は「金型の表面処理技術-新化―」をテーマに4件の講演と総合討議がなされた。

・「ダイカスト金型の最新表面処理技術」河田一喜氏(河田技術士事務所)…水素センサと酸素センサにより雰囲気制御をした制御 窒化+酸化 処理は、比較的安価な処理費で小さいピンから大重量のダイカスト金型まで処理可能である。その特性により耐溶損、耐焼付き、耐ヒートチェック性を向上できる。窒化拡散層+高機能膜 (PVDあるいはPCVD)を形成することで、耐焼付き・耐溶損だけでなく耐ヒートチェック性・離型性にも効果を発揮できるとした。

・「最新表面処理(HiPIMS)コーティングの技術紹介」内田智也氏(日本エリコンバルザース)…HiPIMS(高出力インパルスマグネトロンスパッタリング)はドロップレットのない非常にスムースな表面、高硬度と優れたコーティング密着性、高密度のマイクロ構造というメリットが得られる一方で、出力レベルおよびパルス幅を変える場合の選択の柔軟性の低さや、シングルパルスの間に電圧・電流が不安定になりコーティング条件が一定でなくなること、高コストとなることなどの課題があった。これに対し、100%独自開発の電源供給技術によりパルス幅と電流が拡張可能、パルスの形を自由に制御可能、電流密度のレンジを非常に幅広くカバー可能、需要に合わせてコーティングを細かくカスタマイズ可能といった多くの利点を持つ独自のHiPIMS技術「S3p™」を紹介した。

・「鋳造時のインライン浸炭窒ダイカスト環境下における鋳造中の金型軟窒化・炭化プロセス開発化」田端英二氏(トヨタ自動車)…通常の雰囲気下における繰り返しの加熱で脱窒する問題に対して、窒化源を離型剤とともに付与することを検討。尿素配合(尿素28.6wt%)離型剤を使用し950ショット評価した結果、以下の結論を得た。①鋳造中の金型軟窒化が認められた。また窒素濃度、金型表面硬化速度、型温にはそれぞれ相関がある結果を示した。②窒化は短期に拡散し始め飽和する傾向を示した。③高温部においてショット数を重ねると炭化も認められた。窒化+炭化により硬度がさらに上昇した。④ダイカストにおける金型に発生するクラックおよび摩耗を鋳造しながら抑制することが期待できる。

・「ツールマークに左右されない型作り―ショットピーニングによる磨きレス化ヒートクラック対策―」鈴木祐樹氏(SUBARU)…ショットピーニング(SP)を用いることで金型の磨きレス化が可能なことを確認。耐ヒートクラック(H/C)性を得るには圧縮応力は必須だが、表層の組織は効果を左右する恐れがありナノ結晶化等を含め、求める組織と効果の知見を得ることが重要とした。また、加工(切削、放電)条件によって表層の形態、特性が変化するため、SP処理効果を安定的に得るには加工条件⇔SP条件の相関をつかむ必要があり、本磨きレス化は選択肢の一つとして検討の価値があると考えた。本取組みによって同社としては磨き工数削減を得ることができた(80H⇒8Hへ)ほか、耐H/C性の効果を得ることができたと結論。一方で、未だ不安定な状態であり、さらなる安定化、高い再現性を得る必要があるとした。

kat 2021年4月12日 (月曜日)
kat

日本エリコンバルザースとエリコンメテコジャパンが合併へ

3週 5日 ago
日本エリコンバルザースとエリコンメテコジャパンが合併へ

 日本エリコンバルザースとエリコンメテコジャパンは、2021年6月1日に合併を行い、エリコンジャパンとして発足する。

 ドライコーティングの受託加工を中心に行う日本エリコンバルザースと溶射装置や各種溶射材料の販売を中心に行うエリコンメテコジャパンの表面処理事業に携わる二社の経営資源の統合を図り効率化を進める。

 合併は日本エリコンバルザース株式会社を存続会社とする被吸収合併を行う予定。今回の合併により、エリコンメテコジャパン株式会社は、「エリコンジャパン株式会社 メテコ事業本部」となる。また、存続する日本エリコンバルザース株式会社は、2021年6月1日付で「エリコンジャパン株式会社」に商号変更を行い、また、バルザース事業組織は「バルザース事業本部」となる。

 合併後のメテコ事業の組織・運営体制は、現在と変更がないという。メテコ事業本部の本社機能は現在のまま東京オフィスにおき、名古屋支店/ロジスティックス、神戸支店という拠点体制で事業を継続する。営業、技術開発、システムエンジニアリング、フィールドサービス、コーティングサービス、ロジスティックス、広報、管理部門(経理、人事総務、IT)の各部門の所在場所、連絡先、個人のメールアドレスも現在から変更はないという。

日本エリコンバルザース 本社

 

 

admin 2021年4月12日 (月曜日)
admin

日新電機、インド国内3拠点目となるPVDコーティングサービス工場設立

1ヶ月 ago
日新電機、インド国内3拠点目となるPVDコーティングサービス工場設立

 日新電機( https://nissin.jp/ )は、インド北西部のグジャラート州アフマダーバード近郊のマスコット工業団地内にインド国内3拠点目となるコーティングサービス工場を設立、2021年2月からPVD法による窒化物コーティングやDLCコーティングの受託加工を開始した。既に稼働しているデリー近郊のノイダ工場、ムンバイ近郊のプネ工場と合わせて3工場体制とし、広大なインドにおいてサービス体制を強化する。

グジャラート工場外観(左)、iDS-500(右)

 グジャラート州は、自動車でインド国内最大シェア、二輪車で第2位のシェアを占める日系自動車メーカーの現地法人やインドの大手国内自動車メーカー、米国の自動車メーカーが生産工場を構えるインド有数の工業地域であり、各社とも生産能力の増強を進めている。これに伴う切削工具や各種金型、自動車部品などへのコーティング需要に迅速に対応するため、同地でのPVDコーティングサービス工場の設立を決定した。

 マスコット工業団地は、自動車関連企業が集積する地域のほぼ中央にあり、日系企業専用のマンダル工業団地へも車で約30分の立地にあるという。コーティング設備は、日新電機のグループ会社の日本アイ・ティ・エフ( https://nippon-itf.co.jp/ )の最新機種である「iDS®シリーズ」を導入し、最先端のコーティング技術を適用することで、より高度な切削加工・成形加工を望む顧客ニーズに対応する。また、研磨設備などの基材加工設備も併せて導入することで、コーティング膜の性能を最大限発揮できる生産体制を整えた。

 インドでは、中間層の増加により自動車の需要は今後も増加が見込まれる。また、切削工具・金型の長寿命化・加工速度向上によるコスト削減効果や、加工油の使用量削減による環境負荷低減効果への期待からコーティング技術が注目されている。

admin 2021年4月8日 (木曜日)
admin

JFEスチール、溶融亜鉛めっき薄鋼板で令和3年度 文部科学大臣表彰を受賞

1ヶ月 ago
JFEスチール、溶融亜鉛めっき薄鋼板で令和3年度 文部科学大臣表彰を受賞

 JFEスチール( https://www.jfe-steel.co.jp/ )は令和3年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰において、業績名「革新的雰囲気制御による溶融亜鉛めっき薄鋼板製造技術の開発」の成果が認められ科学技術賞(開発部門)を受賞した。

 自動車走行時のCO2排出量削減を目的に、車体部品に使用する鋼板を薄肉化して軽量化することが進められている。これには、鋼板の強度を高めるだけでなく、複雑な形状にするためのプレス加工性および自動車の耐久性を高めるための防錆性を確保することが欠かせない。このため、同社ではプレス加工性に優れる高張力合金化溶融亜鉛めっき(ハイテンGA)鋼板の開発を進めてきた。鋼板の高強度化と優れた加工性を両立させるには、鋼板への強化元素の添加が必要となる。しかし、一部の強化元素は、鋼板の製造工程で表面に濃化し、最終工程である溶融亜鉛めっき処理において、表面欠陥の原因となるため、添加できる強化元素量には限界があった。

 同賞を受賞した技術では、従来とは異なる新たなコンセプトで、製造工程の雰囲気を精密に制御することによって、鋼板表面における強化元素の濃化を抑制し、無害化することに成功した。その結果、強化元素の添加量を高めることが可能となり、プレス加工性の指標となる伸び特性が従来鋼と比較して約2割向上した590~980MPa級ハイテンGA鋼板を表面欠陥なく製造できるようになった。この技術により、プレス加工が難しい自動車部品にもハイテンGA鋼板を使用することが可能となり、車体軽量化による燃費向上を通じてCO2排出量の削減に貢献している。

受賞案件:「革新的雰囲気制御による溶融亜鉛めっき薄鋼板製造技術の開発」     
受賞者:長滝 康伸氏(常務執行役員 スチール研究所 副所長)、鈴木 善継氏(缶用鋼板セクター部 主任部員)、 牧水 洋一氏(スチール研究所 表面処理研究部 主任研究員)、髙橋 秀行氏(スチール研究所 圧延・加工プロセス研究部 主任研究員)、金子 真次郎氏(スチール研究所 薄板研究部長)

admin 2021年4月7日 (水曜日)
admin

エリコンバルザース、アメリカ西部にコーティングセンター新設

1ヶ月 ago
エリコンバルザース、アメリカ西部にコーティングセンター新設

 エリコンバルザース(本社:リヒテンシュタイン)は、アメリカ・カリフォルニア州 ランチョクカモンガ(ロサンゼルス市から東に約62km)の新コーティングセンターにおいて、精密部品や切削工具、プラスチック射出成形・アルミダイカスト金型、メタルフォーミング金型向けにコーティングサービスを開始した。この新コーティングセンターはアメリカ西部において最大規模であり、最新のコーティング技術を備えている。

 新コーティングセンターでは、航空宇宙、エネルギー、医療、工具産業などのアメリカ西海岸沿いの企業に対して最新技術を適用したサービスを短納期で提供する。従来のPVDコーティング「BALINIT シリーズ」とともに、高品質加工の要求に応えるために、高機能工具向けのBALINIT ALCRONA PRO と BALINIT LATUMAを提供する。また、優れた耐摩耗性と耐熱性、熱衝撃安定性を持つ最新のBALINIT TISAFLEXも提供、今後もラインナップを充実させる予定。

 エリコンバルザース 北米責任者のスティーブ・クロウリー氏は「エリコンバルザースは、アメリカ経済が新型コロナウイルスの終息後に好転することを期待している。アメリカ西部最大のロサンゼルスのコーティングセンターはエリコンバルザースのもう一つの重要なマイルストーンだ。私たちは何年もの間、素晴らしい顧客のためにこの地域で働いてきた。そしてこの新コーティングセンターの開設により、顧客との距離が近くなり、最高品質のコーティングサービスを提供することが可能になり、私たちの強力な関係が次のレベルへと引き上げることが可能になった」と話している。

アメリカ西部に新設したコーティングセンター

 

admin 2021年4月7日 (水曜日)
admin

NTT-AT、高屈折率ナノインプリント樹脂を開発

1ヶ月 1週 ago
NTT-AT、高屈折率ナノインプリント樹脂を開発

 NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT、 https://www.ntt-at.co.jp/ )は、光学接着剤の製造で培った屈折率制御技術を活用し、屈折率1.8、1.9の高屈折率ナノインプリント樹脂を開発した。

ナノインプリントパターン作製例

 開発品は、高い透明性と良好なナノインプリント性(樹脂にナノメートルサイズパターンの型を押し当てることで微細加工する技術)を有しており、スピンコートにより均一な薄膜を形成することができる。現在販売している屈折率1.7の樹脂では屈折率整合しなかった高屈折率ガラスに対して屈折率整合するため、光学設計の自由度が向上することが期待されている。

 開発品は、高屈折率ガラス基板に適合し、ナノインプリントにより線幅50nmから10μmのナノパターンを形成することが可能。波長400nmから800nmの範囲で高い光透過性を有する。

 近年の視野角拡大を目的としたAR/VR向けガラスの高屈折率化に伴い、高屈折率ガラスと屈折率が整合する樹脂の需要が高まっているという。

admin 2021年3月30日 (火曜日)
admin

新東工業、渦電流非破壊検査装置が2020年度日本機械学会優秀製品賞

1ヶ月 2週 ago
新東工業、渦電流非破壊検査装置が2020年度日本機械学会優秀製品賞

 新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、渦電流非破壊検査装置「ECNI-Ⅱ」が「2020年度日本機械学会優秀製品賞」を受賞したと発表した。

 従来、表面処理を施した製品の品質管理は工程管理と抜き取りによる破壊検査が多く、部分的な検査に留まっていた。ECNI-Ⅱは渦電流法と呼ばれる磁気の力を用いた計測手法によって、ショットピーニングなどの表面処理を施した製品を破壊せずに内部を検査する。製品の加工状態を最速一秒で評価することができるため、インラインの全数検査を行うことが可能になり、ラインの自動化や省人化に寄与する。

 また、渦電流の挙動を数値化することによって、異常時の要因解析を行うことも可能になっている。そのため、経験の浅い作業者であっても二次元グラフを確認することで、処理状態の良否を容易に判別することも可能。現在では、自動車用ギヤの生産ラインにおけるショットピーニング工程でのインライン検査をはじめ、処理前の素材の判別検査としても採用されており、今後はECNI-Ⅱで得たデータの活用により、設備の予防保全や最適な加工条件の運用などへ応用が期待されている。

渦電流非破壊検査装置「ECNI-Ⅱ」渦電流センサ(左)とアプリケーションソフト(右)

 日本機械学会 優秀製品賞は、社会的価値の高い優れた製品に光を当てることにより、我が国の産業基盤の中核を担う中堅企業や中小企業のさらなる進化、発展を支援することを目的としている。今回のECNI-Ⅱの受賞では、従来の渦電流方式の非破壊検査手法にはない同社独自の技術力に加え、取得した測定結果の評価や表現方法、操作性といったユーザビリティを意識した機能に対して、付加価値のある優れた製品であると高く評価された。

admin 2021年3月22日 (月曜日)
admin

ブルカージャパン、4/15にナノインデンターをテーマにウェビナーを開催

1ヶ月 2週 ago
ブルカージャパン、4/15にナノインデンターをテーマにウェビナーを開催

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部(https://www.bruker-nano.jp/)は4月15日10:00~11:00に、ウェビナー(オンラインによるWEBセミナー)「ナノインデンター基礎講座と最新技術トレンド2021」を開催する。2部構成で、第1部(10:00~10:30)は「この春からはじめる!ナノインデンター基礎講座」、第2部(10:30~11:00)は「ナノインデンターの最新技術トレンド2021」。どちらかの部のみに参加することも可能。

 参加は無料(事前申込み制)で、以下から申し込みできる。

https://register.gotowebinar.com/register/1938402029728623376?source=media


 ナノインデンターはナノ・マイクロスケール材料の力学・トライボロジー特性を定量的に評価する装置で、半導体材料・金属・高分子・生体材料など様々な材料に対して、硬さ・弾性率だけでなく、密着・摩擦特性や粘弾性など幅広い評価を可能にしている。本ウェビナーでは、以下の2部構成でナノインデンターに関する情報を提供する。

 第1部では、ナノインデンターについて初めて触れる人やナノインデンターでできる測定手法全般を確認したい人向けに、ナノインデンターの基礎講座として開催する。

 第2部では、第1部に参加した人に加え、現在ナノインデンターを使用している人や最新技術を調査している人向けに、ナノインデンターの最新技術・製品・トレンドについて、アプリケーション事例を交えながら紹介する。

Triboindenter TI980


 

kat 2021年3月19日 (金曜日)
kat

サーフテクノロジー、NSF-H1適合のフッ素系ドライスプレーを販売開始

1ヶ月 3週 ago
サーフテクノロジー、NSF-H1適合のフッ素系ドライスプレーを販売開始

 サーフテクノロジー(https://www.microdimple.co.jp/)はこのほど、NSF-H1適合の食品機械用フッ素系ドライ潤滑剤「サーフスプレー」の製造・販売を開始した。独自の微粒子投射技術「マイクロディンプル®(MD®)処理」との併用により滑り性が向上し効果が持続、未処理のsus304に比べて50倍以上の寿命延長を実現できる。スプレーの容量は200mL/本で、定価は4000円/本、梱包単位は24本(6本小箱×4箱)。

 ガイド、シュート、レール、セーラー、ギヤ、カム、スライドプレート、チェーン、ベルト、コンベア、シール、ドアヒンジ、鍵穴、自動車、バイク、自転車部品から、玩具、ホビー、遊具施設まで広範に適用できる。

 同スプレーはNSF-H1に適合しているため食品・医薬品・化粧品の製造機械に使用できる。ドライタイプ(乾燥状態)で使用できるため、ほこりの付着や油の飛散がない。

 フッ素樹脂テープの代替えとして使用でき、フィルム等の滑り性が向上。SUS同士のかじり防止や、撥水が求められる箇所にも適用できる。化学的に不活性のため、金属・樹脂・ゴムにも影響がなく適用できる。

 使いやすい2wayノズルで、広範囲にスプレーしたい場合はノズルをたたみ、ピンポイントの箇所にスプレーする場合はノズルを立てることで、効率よく塗布できる。

使いやすい2wayノズル

 

 耐摩耗評価試験の結果、未処理のSUS304に比べ、MD処理+サーフスプレーを処理したSUS304では、MD処理による油膜の保持によって、50倍以上の寿命延長が確認されている。

耐摩耗評価試験の結果

 

kat 2021年3月17日 (水曜日)
kat

DOWAメタルテック、中国で2拠点目となる伸銅品リフローすずめっき加工工場

1ヶ月 3週 ago
DOWAメタルテック、中国で2拠点目となる伸銅品リフローすずめっき加工工場

 DOWAメタルテック( https://www.dowa.co.jp/metaltech/ )は、伸銅品加工事業における中国2か所目の加工拠点である「同和金属技術(南通)有限公司」(同和南通)の本格稼働を本年3月より開始した。

 DOWAメタルテックは、リフローすずめっき加工事業をグローバルに展開しており、中国とタイの各加工拠点において、日本と同品質のリフローすずめっき加工を行っている。中国においては、2002年に上海市松江区の輸出加工区に同和金属材料(上海)有限公司(同和上海)を設立し、主に日本で製造した伸銅品に対するリフローすずめっき加工およびスリッター加工(切断加工)を行っている。また、2012年には深圳営業所を開設するなど、中国での伸銅品加工事業を拡充させてきた。

 今回、本格稼働を開始した同和南通は、伸銅品のリフローすずめっき加工およびスリッター加工を行う。如東経済開発区内にある、省が管理する表面処理めっき専門の工業区にめっき工場(2800m2)を、同じ開発区内の一般工業地にスリッター工場(13000m2)をそれぞれ設立し、月産600tのめっき処理能力を有する。これにより、同和上海と合わせ、中国国内におけるリフローすずめっき加工の生産体制は月産1000tとなる。

 すずめっき加工は、自動車ワイヤーハーネス端子、バスバーなど接続回路部品に広く使われている。同和南通が提供するリフローすずめっき加工は、電子回路や接続部の故障原因となりうる、ウィスカ(針状に析出した金属結晶)の発生を大幅に抑制することができる。さらに、同和南通は通常のリフローすずめっき加工に加えて、高温にさらされる個所でも使用できる高耐熱めっきや小型端子に要求される低挿入力めっき(コネクタ接続時の挿入力を低減したすずめっき)などの加工も可能。
 

同和南通の外観写真

 

admin 2021年3月17日 (水曜日)
admin

神戸製鋼所、ニッケル合金めっき技術が新型コロナの感染力を低下させることを確認

1ヶ月 3週 ago
神戸製鋼所、ニッケル合金めっき技術が新型コロナの感染力を低下させることを確認

 神戸製鋼所( https://www.kobelco.co.jp/ )は、自社開発して様々な用途で実用化が進められてきた「高機能抗菌めっき技術KENIFINETM」が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対してもウイルスの感染力を低下させることを確認したと発表した。

 KENIFINEは、同社が20年前に独自に開発したニッケル合金めっき技術。一般的な抗菌材の10倍以上高い抗菌性があることに加え、過去にはインフルエンザウイルスやSARS(重症急性呼吸器症候群)の引き金となったウイルスと同属のコロナウイルス(牛コロナウイルス、マウス肝炎ウイルス)にも抗ウイルス効果があることを確認している。

 同社では、新型コロナウイルス感染症が流行し社会問題となって以降、KENIFINEにより新型コロナウイルスに対しても抑制効果が期待できると考え、第三者機関で効果の有無確認を目的としたステンレス鋼との比較試験を実施してきた。今回、従来法より厳しい条件下での評価を行ったが、ステンレス鋼と比較してウイルスの感染力が1/1000程度になる結果が得られたという。

 

admin 2021年3月12日 (金曜日)
admin

トライボコーティング技術研究会、第13回岩木賞贈呈式、第23回シンポジウムを開催

2ヶ月 ago
トライボコーティング技術研究会、第13回岩木賞贈呈式、第23回シンポジウムを開催

 トライボコーティング技術研究会(大森 整会長)と理化学研究所は2月26日、埼玉県和光市の理化学研究所 鈴木梅太郎記念ホールで、「岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)第13回贈呈式」および「第23回『トライボコーティングの現状と将来』シンポジウム-導電性ダイヤモンド応用技術、光輝窒化処理ならびに微細金型加工-」を開催した。今回はリアル開催とWeb会議システムを利用したオンライン開催という、ハイブリッド開催となった。

第13回岩木賞受賞者と関係者

 岩木賞は表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故・岩木 正哉博士(理化学研究所 元主任研究員、トライボコーティング技術研究会 前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。トライボコーティング技術研究会が提唱して2008年度に創設、未来生産システム学協会(NPS)が表彰事業を行っている。

 13回目となる今回は、富山県立大学 岩井 学氏ならびに日本工業大学 二ノ宮進一氏が業績名「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」により優秀賞に、また、プラズマ総合研究所が業績名「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」により特別賞に輝いた。さらに、池上金型工業が業績名「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」により事業賞を受賞した。

 優秀賞の業績「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」は、高濃度のボロンをドープした導電性ダイヤモンドの持つ特性を活用して、種々の分野に適用する新しい精密加工技術を確立したことが評価された。たとえば微細形状の放電加工では工具となる電極材の消耗が著しく形状精度の確保が難しいという課題があり、特に超硬合金に対する電極消耗は既存の銅電極では電極消耗率を5%以下にすることが困難だった。これに対し本業績では、世界で初めて導電性ダイヤモンドを電極素材として活用する方法を開発。金型鋼の放電加工では電極消耗量がほぼゼロで、超硬合金に対しても電極消耗量が0.5%以下と極めて少なく、精密放電加工を行う上での有効な電極材と見られる。

左から二ノ宮氏、岩井氏、大森会長、当日にプレゼンターを務めた熊谷泰副会長

 受賞の挨拶に立った岩井氏は「この研究は2002年に私の恩師である日本工業大学の鈴木清先生の研究室で電気が通るダイヤモンドに出会ったことから始まった。ダイヤモンドは硬く耐摩耗性に優れるため、電気を使った加工や電気を流すことによって使用する用途など、色々と用途開発を二ノ宮先生と私のもう一人の恩師である植松哲太郎先生と取り組んできた。研究は約20年に及ぶが、その間、企業の方々にご協力いただきながら色んな成果を挙げてきた。この賞をいただいたことを励みにして二ノ宮先生とともに新しい技術開発に邁進していきたい」と謝辞を述べた。

謝辞を述べる岩井氏

 特別賞の業績「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」では、イオン窒化の動作ガス圧の約1/1000である0.2Paという低いガス圧でも運転でき、イオン窒化と同程度の窒化特性を得るのに十分な高密度の窒素原子を生成できる「アトム窒化法」を開発。高濃度の窒素原子雰囲気の中でイオン衝撃なしに処理されるため、化合物層の形成や表面荒れを生じないことから光輝性が良好で精密金型にも窒化できることや、アトム窒化したワークの上に成膜した硬質被膜では、基材と硬質膜の密着性が従来法よりも優れていることなどが評価された。ワークの窒化時に負バイアス電圧を印加する必要がないため工具・刃物の鋭利な刃先の窒化処理を可能とした上、工具・刃物の使用寿命を大幅に改善できるとした。

左から原氏、大森会長、熊谷副会長

 受賞の挨拶に立った原 民夫氏(プラズマ総合研究所 代表取締役)は「この技術は、だいぶ昔のことになるが私が理化学研究所に在職していた時に同僚の浜垣学さんと相談しながらプラズマの発生法などをコツコツとやってきた。それから豊田工業大学に教授として赴任して、様々な方からのサポートを受けながら何とか続けてきた。開発技術によって窒化したワークを調べてみると、従来にない特性などがみつかり事業として定着するのではないかと考えている。今回の受賞はそういった意味で大きな勇気を与えていただいた」と謝辞を述べた。

謝辞を述べる原氏

 事業賞の業績「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」は、製品の金型表面に虹色加工を施すことで射出成形のみで樹脂成形製品に加飾できることや、発色させたい部分の制限も少なく、後処理が必要なくなるため工程削減やコスト削減が可能なこと、また、環境に配慮した製品を市販に供給できることなどが評価された。虹色を発色させる金型表面のパターンは波長に近い数百nmレベルのことが多く、金型表面にnmオーダーの切削加工が必要となる。100nm変化すると色の強度も変わってしまうことから、それ以下の誤差にしなくてはならず、本技術では独自の加工方法を考案し加工を試みた。さらに、三次元形状などにも対応可能な加工方法を研究開発中という。

 Web会議システムにより受賞の挨拶を行った池上正信氏(池上金型工業 代表取締役)は「虹色加工は当初はレンズ用金型を作る過程でうまくいかなかった製品としてスタートしている。ただ、その金型の一部が非常にきれいな色に輝いていたことから商品化につながった。今後、手間や工程を減らすニーズや、独創的な製品意匠をつくりたいなどの要望に応えられる技術になると期待している。今回いただいた岩木賞は我々への励ましになるとともに、さらなる発展のきっかけになる」と謝辞を述べた。

Web会議システムで謝辞を述べる池上氏

 贈呈式の後はシンポジウムに移行。岩木賞の記念講演として優秀賞に輝いた富山県立大学・岩井氏が、特別賞に輝いたプラズマ総合研究所・原氏が、事業賞に輝いた池上金型工業・松澤 隆氏が、それぞれ講演を行った後、以下のとおり1件の特別講演と2件のトライボコーティング技術研究会会員による講演がなされた。

・特別講演「革新的半導体デバイスを支える高効率加工プロセスの展望―3次元構造/化合物半導体の加工プロセスの展望―」土肥俊郎氏(九州大学 名誉教授/Doi Laboratory)…半導体Siウェハの加工プロセスを例に現状の研磨/化学機械研磨(CMP)のキーとなる要素技術を概説し、高効率CMPの向上の方策を示した上で、次世代デバイスとして期待される化合物半導体SiC、GaN、ダイヤモンドなど難加工性単結晶素材の次世代加工技術として開発した密閉式加工環境コントロール型CMP法や、プラズマ融合CMP法を紹介、これらの手法を適用した上記の難加工性単結晶素材の加工で従来技術を大幅に上回る高効率・高品位加工を実現できたことを報告した。

・会員講演「硬質粒子電着による高機能タップ工具の開発」齋藤庸賀氏(東京都立産業技術研究センター)…粒径10μmのcBN粒子と粒径5μm、1μmのSiC粒子をNiPめっきにより被覆することで硬質粒子複合めっきを作製、同めっきを表面に施したスパイラルタップを開発し、工具折損の原因の一つである切りくずの巻き付きを抑制する効果を実験的に明らかにし、その切りくずの巻き付き抑制メカニズムについて考察した。本研究によって、開発した粒径1μmのSiC粒子電着タップ工具は切りくずの長片化を抑制しカール直径を小さくすることで、50m/minの高速切削条件においても優れた切りくず巻き付き抑制対策を有することが明らかになった。

・会員講演「光メタマテリアル、作り方と使い方」田中拓男氏(理化学研究所)…波長より細やかな人工構造を用いて物質の化学特性を制御した疑似材料であるメタマテリアルの基礎に触れた後、メタマテリアルをどのように作り出すかという加工技術についての研究成果を紹介した。さらにメタマテリアルの応用技術として、光を完全に吸収する光吸収体やそれを利用し作製の難しい黒色などの発色体、赤外分光技術の高感度化への応用例を紹介した。特定の波長域の光を選択的に透過させることで、エネルギーを使わずに物体を冷やすクーラー技術についても紹介した。

第23回シンポジウムのもよう

 

admin 2021年3月8日 (月曜日)
admin

JAST、金属ドープDLCテーマに機能性コーティングの最適設計技術研究会を開催

2ヶ月 ago
JAST、金属ドープDLCテーマに機能性コーティングの最適設計技術研究会を開催

 日本トライボロジー学会(JAST)の機能性コーティングの最適設計技術研究会(主査:岐阜大学・上坂裕之氏)は3月1日、ウェブ会議システムを利用した「第13期 第1回(通算第17回)会合(会議)」を開催した。

上坂裕之 主査

 

 同研究会は、窒化炭素(CNx)膜、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜等の硬質炭素系被膜および二硫化モリブデン等の固体潤滑被膜を実用化する上で重要となるコーティングの最適設計技術の向上を目指し、幅広い分野の研究者・技術者が集い、トライボロジー会議でのシンポジウムの開催や研究会での話題提供と討論を行っている。

 当日はまず上坂主査が、「今回は金属ドープDLCによる水素中、油中の超低摩擦現象にフォーカスしつつ最先端の成膜技術の情報を紹介いただく。コロナ禍で各種研究会のオンライン開催が増えているがそのメリットも段々に分かってきている。本研究会も当面、リアル開催とオンライン開催の各1回を実施し、議論の場を提供できればと考えている」と開会挨拶を行った後、幹事の野老山貴行氏(名古屋大学)と徳田祐樹氏(東京都立産業技術研究センター)の司会により、以下のとおり3件の話題提供がなされた。

・「DLCコーティングの低摩擦に及ぼす遷移金属の影響」田中宏昌氏(九州大学)…水素環境下での、テトラヘドラルアモルファスカーボン(ta-C)を含むDLC同士の摩擦における金属ドープの影響とメカニズムについて考察した。DLC同士の接触において低摩擦が実現しない場合でも、摺動相手材が純金属ピンである場合、DLCは水素ガス中で低摩擦・低摩耗を実現する。純金属ピンが摺動相手の場合、生成されるカーボン移着膜には、ピンのナノスケールの金属成分粒子が観察された。両摺動面がDLCの場合でも、どちらか一方に金属ドープ膜を用いることで低摩擦が実現。チタンドープDLCよりクロムドープDLCの方が、やや安定した低摩擦を示した。

・「摩擦調整剤MoDTCとの反応性向上を目指した金属添加DLC膜の研究」馬渕 豊氏(宇都宮大学)…一般にDLC膜はエンジン油中の多機能添加剤(酸化防止性能、摩耗防止性能など)ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)や摩擦調整剤モリブデンジチオカーバメート(MoDTC)との反応性が乏しい。ハイブリッド車(HEV)でも要求されるエンジンの効率向上では、軸受の高面圧下での耐焼付き性向上に有用なZnDTPと反応するDLC膜や、機械損失の低減につながるエンジン油の低粘度化から適用の進むMoDTCと反応するDLC膜が必要になる。ZnDTPを含むエンジン油での金属添加DLC膜の評価からは、ZnDTPの構成成分であるSを多く検出したNiを添加したDLC膜において摩擦係数(μ)が高い傾向が認められ、μを上昇させるZnDTPとの反応膜の形成が確認された。また、MoDTCを含むエンジン油での金属添加DLC膜の評価からは、MoDTCとの反応性を調べ摩擦低減効果が得られた元素のうちNiを添加したDLC膜において、著しい摩擦低減効果が認められ、反応生成物である硫化物およびFe3O4が認められた。

・「神戸製鋼所のDLC成膜技術」磯村良幸氏(神戸製鋼所)…同社の扱う物理蒸着(PVD)成膜手法の一種であるアークイオンプレーティング(AIP)やアンバランスド・マグネトロン・スパッタリング(UBMS)、プラズマ援用気相成長(PECVD)の装置を紹介。UBMS装置では、炭素とドープ材料を同時放電することで金属ドープDLCが成膜できる。クロムドープでは樹脂の離型性向上や、耐摩耗性向上と樹脂への耐凝着性の両立が、タングステンドープでは導電性と耐摩耗性の両立が、チタン・ホウ素ドープではμ低減が図れるとした。そのほか、成膜レートが高く三次元形状への成膜が良好なPECVDの装置や、カーボン専用蒸発源である独自の丸棒型ターゲットを使用したAIP装置による、ta-C膜の高速成膜・10μm以上の厚膜成膜技術などについて紹介した。

kat 2021年3月6日 (土曜日)
kat
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52 分 8 秒 ago
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