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mst配信ニュース 表面改質&表面試験・評価の情報サイト

東京エレクトロン デバイス、めっき処理を手掛ける三ツ矢にパーツカウンター納入

4日 3時間 ago
東京エレクトロン デバイス、めっき処理を手掛ける三ツ矢にパーツカウンター納入

 東京エレクトロン デバイス( https://www.teldevice.co.jp/ )は、めっき処理などを手掛ける三ツ矢( https://www.mitsuyanet.co.jp/ )にパーツカウンター「めばかり君」を納入したと発表した。

 三ツ矢は、自動車や電子機器、医療機器、航空機器などさまざまな分野に、電気や化学反応を利用しためっき加工や表面処理を施した加工部品を供給している。五反田工場では、少量多品種のワークに高品質の加工が要求されており、厳格な員数管理が求められている。

 これまでは製品を人の手で数えていたが、計測には一日平均90分かかり、数え間違いのリスクもあった。また、メイン業務に加えてその都度対応できる人員が作業を行っており、業務負担となっていた。

 今回、これらの課題を解決するため、画像処理技術により計数作業を半自動化するパーツカウンター「めばかり君」を導入。同品は、部品を計測台の上に載せて広げるだけで、カメラが撮影し画像処理により自動で数量を数えるため、これまで90分かかっていた計数作業を35分に短縮できたという。

 また、作業記録を残す機能を有しており、出荷数と顧客への納品数の誤差が指摘された場合には、簡単に作業記録を見直すことができ、計測結果を提示することもできるため、トレーサビリティの確保が可能になった。

admin 2021年2月24日 (水曜日)
admin

メカニカル・サーフェス・テック2021年2月号 特集「めっき処理」「フッ素樹脂コーティング」2/25に発行

6日 8時間 ago
メカニカル・サーフェス・テック2021年2月号 特集「めっき処理」「フッ素樹脂コーティング」2/25に発行

 表面改質&表面試験・評価技術の情報誌「メカニカル・サーフェス・テック」の2021年2月号 特集「めっき処理」「フッ素樹脂コーティング」が当社より2月25日に発行される。

 今回の特集「めっき処理」では、従来技術の代替として耐食性および耐水素脆化特性に優れるZn-Ni-SiO2複合めっきの可能性について、樹脂製自動車部品を高級感ある見た目に変える装飾めっきの市場・技術動向について、東京都立産業技術研究センターにおけるめっきの評価技術の動向と代表的な評価技術について紹介する。

 また、特集「フッ素樹脂コーティング」では、撥水・撥油性を示すフッ素系高分子コーティング剤の技術とその用途事例について、フッ素樹脂系塗膜の概要と適用事例、その性能を支える試験・評価技術について、熱溶着によるフッ素樹脂コーティングの概要と金型・熱板への適用について紹介する。

特集1:めっき処理

◇耐食性および耐水素脆化特性に優れるZn-Ni-SiO2複合めっき皮膜・・・奥野製薬工業 野崎 匡文、長尾 敏光、片山 順一
◇樹脂製自動車部品向け装飾めっきの市場・技術動向・・・マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン ジュリアン・ベイショア 氏、横田 英俊 氏、西山 達也 氏に聞く
◇めっきの評価技術の現状・・・東京都立産業技術研究センター 川口 雅弘

特集2:フッ素樹脂コーティング

◇撥水・撥油性を示すフッ素系高分子コーティング剤の技術とその用途事例・・・ダイキン工業 山口 央基
◇フッ素樹脂系など固体潤滑塗膜の市場・技術動向・・・デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル 坂巻 満弘 氏に聞く
◇熱溶着用金型・熱板向けフッ素樹脂塗膜の技術と適用・・・日建塗装工業 吉富 裕貴

連載

Dr.クマガイののんび~り地球紀行 第14回 地中海クルーズ編・・・不二WPC 熊谷 正夫
注目技術:高精度顕微鏡のための硬質磁性コーティング・・・独フラウンホーファーIST

トピックス

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admin 2021年2月22日 (月曜日)
admin

ブルカージャパン、3/11にトライボロジーウェビナーを開催

1週 3日 ago
ブルカージャパン、3/11にトライボロジーウェビナーを開催

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は3月11日13:30~15:00に、ウェビナー(オンラインによるWEBセミナー)「トライボロジーウェビナー~低摩擦の実現と摩擦界面の観察~」を開催する。

 

 参加は無料(事前申込み制)で、以下から申し込みできる。
https://register.gotowebinar.com/register/754200517608498959?source=bruker-nano.jp

 本ウェビナーでは以下のとおり、兵庫県立大学の木之下教授よりカーボンナノ材料を低摩擦の添加剤として用いた応用研究や、摩擦界面のその場観察の研究などについて発表がなされるほか、ブルカージャパンからはトライボロジー評価装置として、多機能摩擦摩耗試験機TriboLabと評価事例の紹介がなされる。

・特別講演 「酸化グラフェンの低摩擦添加剤への応用と摩擦界面のその場観察」兵庫県立大学 工学研究科 機械工学専攻 教授 木之下博氏…様々なカーボンナノ材料を低摩擦の添加剤として応用する研究を行ってきた中で酸化グラフェンは水分散の状態で摩擦係数が0.05以下のかなり低い摩擦係数が得られているが、低摩擦になる条件が非常に限られているほか、摩擦が安定しないことが多々ある。さらに酸化グラフェンを潤滑油に分散したとき、分散性の良い条件では摩擦係数は0.1程度であるが、分散性の悪い条件でスパイク的に摩擦係数が0.05以下になることを見出している。最近ではこれらの原因を明らかにするため摩擦界面のその場観察を試みており、本講演ではこれらについて解説する。

・講演「低摩擦評価から様々なトライボロジー評価を可能にするUMT TriboLab 」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部 営業部 長谷川 勇人氏…摩擦・摩耗の研究開発用途として、UMT TriboLabはその多機能性とコンパクトで使いやすいことから世界で広く使われており、本講演では製品とその応用事例を紹介する。

kat 2021年2月18日 (木曜日)
kat

新東工業、電子部品・精密部品業界に前後工程含む高精度ブラストを提案

1週 6日 ago
新東工業、電子部品・精密部品業界に前後工程含む高精度ブラストを提案

 新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、ブラストにより微細・精密な加工を実現する表面加工法「マイクロブラスト工法」の前後工程を新たなラインナップとして拡充し、電子部品・精密部品業界向けに対して微細加工ラインのトータルエンジニアリング展開を開始した。

 マイクロブラスト工法は、エアブラスト原理により10μm~70μmの微細砥粒を高速で被加工物に噴射し、微細・精密な加工精度を実現する表面加工法。主にシリコン、ガラス、セラミックスなどの電子部品材料に加工を行い、スルーホール、ザグリ・二段穴、切断・ダイシング溝、マイクロ流路形成、エンボス加工などの超微細加工を実現している。

 従来、電子部品に対する加工は、ドリルやレーザによる加工が主流だったが、熱による溶融ダレやクラックが発生する可能性がある。これに対してマイクロブラスト工法は、冷間加工であるため熱による影響を受けないというメリットがある。また、加工精度については、最小40μmの穴径・溝幅の加工が可能で、穴・溝の深さ精度±10μm、突起加工の高さ精度±0.5μmの高精度を実現している。

マイクロブラスト工法とレーザ加工の比較

 今回は、マイクロブラスト工法の前後工程である①ラミネート②露光③現像④はく離・洗浄を新たなラインナップとして拡充し、トータルでのエンジニアリング展開を開始した。これにより電子部品業界を対象に、微細精密加工ラインすべての提案が可能になったほか、同社加工拠点が加工をする請負加工についても対応が可能となった。

マイクロブラスト工法のプロセス

 同社ではこれまで、重厚長大産業を主にショットブラストをメインに展開していたが、今後は電子部品や精密部品業界についてもマイクロブラスト工法を展開し注力していく。

admin 2021年2月15日 (月曜日)
admin

フロロコート、離型性向上の食品業界向けフッ素樹脂コーティングを開発

2週 4日 ago
フロロコート、離型性向上の食品業界向けフッ素樹脂コーティングを開発

 フロロコート( https://www.fluorocoat.co.jp/ )は食品業界向けに、従来より離型性を向上したフッ素樹脂コーティング「アドロン®L-RN400」を開発、受託加工を開始する。

 同コーティングは、従来の一般的なフッ素樹脂コーティングよりも離型性が20%以上向上する。これにより、自動炊飯ラインにおいて炊飯釜を反転させたときに米飯残りを削減するなど食品ロスの削減に寄与する。

 また、食品衛生法のポジティブリスト制度(食品用器具・容器包装について安全性を評価した物質のみ使用可能とする制度)に適合。さらに、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(人の健康を損なう恐れまたは動植物の生息・生育に支障を及ぼす恐れがある化学物質による環境の汚染を防止する法律)で規制予定のPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が非含有となっている。これにより、食品業界向けコーティンググレードとして適用できる仕様となっている。

 同社では炊飯業界のみならず広く食品業界向けに同コーティングの提案を行い、既存のフッ素樹脂コーティングからの切替えを図っていく。

一般的なフッ素樹脂コーティング(左)とアドロンL-RN400加工済み炊飯釜(右)

 

admin 2021年2月10日 (水曜日)
admin

IHI HAUZER TECHNO COATING、高生産性のPVD装置を開発

2週 6日 ago
IHI HAUZER TECHNO COATING、高生産性のPVD装置を開発

 IHI HAUZER TECHNO COATING( hauzer.jp )は、幅広い産業で要求の高まってきている水素フリーDLCコーティング(ta-C)や大型製品向けコーティングの成膜において、最適なコストパフォーマンスを発揮するバッチ式PVD装置「Hauzer Flexicoat® 1250」を開発した。トライボロジー用途向け、工具向け、装飾部品向けと広範に利用できる。

Hauzer Flexicoat 1250

 装置の主な特徴は有効コーティング容量がφ810mm×高さ850mmで、これまでのベストセラー機種「Flexicoat® 1200」の既存の治具が使用でき、かつ生産性を33%アップした。磁場を最適化し面内均一のアークスポットが可能な独自アークイオンプレーティング手法「CARC+」やHiPIMSなど、Hauzerのコーティングテクノロジーをすべて搭載可能とした。カソード搭載可能箇所数は7ヵ所(Flexicoatシリーズではこれまで最大6ヵ所)に拡張。チャンバー内や装置各所へのアクセスのしやすさを向上した。冷却しながらハイパワー成膜を可能とする冷却パネルによって成膜レートを向上。標準オプションとして、リトラクタブルヒーター&冷却パネルを用意している。

kat 2021年2月8日 (月曜日)
kat

堀場テクノサービス、事業強化・拡大で新本社ビル

3週 2日 ago
堀場テクノサービス、事業強化・拡大で新本社ビル

 堀場製作所( https://www.horiba.com/ )のグループ会社で製品メンテナンスや受託試験などのサービス事業を行う堀場テクノサービス( https://www.horiba.com/jp/horiba-techno-service/home/ )は2月5日、サービス事業の基幹拠点である本社ビルを堀場製作所の隣接地に新設した。

 国内外におけるサービス事業の強化と拡大を目的にショールームを兼ねた分析ラボを拡張し「Analytical Solution Plaza(アナリティカル ソリューション プラザ)」として開設するとともに、トレーニング施設や校正施設などあらゆる機能を集約、拡充した。世界29の国と地域に展開するグループ会社と連携し、顧客の製品の稼働状況から設備の運用サポート、分析技術のコンサルティングなどを提供する「Service Life Cycle Management(サービスライフサイクルマネジメント)」の構築を加速する。

堀場テクノサービス 新本社ビル

 

admin 2021年2月5日 (金曜日)
admin

へレウス、抗菌用コーティング剤の独占開発製造販売権を取得

3週 3日 ago
へレウス、抗菌用コーティング剤の独占開発製造販売権を取得

 ドイツ・へレウス( www.heraeus.co.jp )は、ベルリンのスタートアップ企業であるLargentec(ラーゲンテック)社から、触媒担持抗菌用コーティング剤「AGXX(エージーダブルエックス)粒子」の独占開発製造販売権を取得したと発表した。

 同品は、触媒の酸化還元反応とマイクロ電界効果に基づいた抗菌用コーティング剤。空気中に湿度があると、酸素は活性酸素種(ROS)に変換され、有害な細菌、ウイルス、真菌と反応して増殖を防ぐ。このようにして、同品または同品でコーティングされた材料は、効果的にバイオフィルム(生物膜)の形成を防ぎ、抗菌性能を発揮する。これまで、新型コロナウイルス感染症を含む130以上の微生物に対する抗菌性能テストを実施されており、良好な結果を得ているという。

 主な特徴としては、①抗菌効果が持続するためコーティング作業をやり直す必要がなくメンテナンスコストが発生しない、②医薬品や有害な殺生物剤を含まないため人間や動物、環境に有害な影響がない、など。

 応用分野としては、フェイスマスク、医薬品、塗料、ニス、繊維製品、空調システム、バスや電車内の手すりや吊り革などの表面やハンドルなど多岐にわたる。新しいタイプのAGXXのほか、様々なコーティング剤をトイレのドアで試験した結果、6ヶ月経過後しても細菌は生存していなかったという。

 ヘレウスのビジネスユニットの一つである、ヘレウス プレシャスメタルズ事業開発責任者マーティン・ダンズ氏は、「私たちは現在、本製品を細菌などの付着による影響を受けやすい材料や製品に応用するために全力で取り組んでいる。本製品は新型コロナウイルスによってますます高まる衛生保持や衛生管理にも貢献することができる、と考えている」と述べている。

admin 2021年2月4日 (木曜日)
admin

日本製鉄、超ハイテン鋼板の供給体制を強化

3週 6日 ago
日本製鉄、超ハイテン鋼板の供給体制を強化

 日本製鉄( https://www.nipponsteel.com/ )は、東日本製鉄所君津地区で第6CGL(溶融亜鉛めっき設備)の商業運転を1月16日に開始したと発表した。同CGLの月産能力は33000トン、強度1.5GPa級の超ハイテン鋼板の製造が可能だ。

 自動車業界では、世界的に環境規制強化と衝突安全基準の厳格化が進み、車体の軽量化・高強度化ニーズの高まりから、各自動車メーカーでの超ハイテン適用が増加しており、今後も需要拡大が見込まれる。また、今後、さらなる普及が見込まれる電気自動車などの電動車においても、走行距離やバッテリー重量の問題により、車体軽量化のニーズが一層高まるものと考えられる。同社では、こうした車体の軽量化・高強度化を実現する超ハイテン鋼板のニーズ拡大に対応するため、超ハイテン鋼板の供給体制を強化した。

admin 2021年2月1日 (月曜日)
admin

ASTEC2021が初のハイブリッド開催

1ヶ月 ago
ASTEC2021が初のハイブリッド開催

 「ASTEC2021 第16回 先端表面技術展・会議」や「SURTECH2021 表面技術要素展」、「nano tech 2021 第20回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」など14の展示会が、昨年12月9日~12月11日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催した。今年はリアル展示会に加えて、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みWeb展示会とのハイブリット開催とし10615人が会場に来場、12089人がオンラインで参加した。

 ASTECとSURTECHのリアル展示会では、ドライコーティングやめっき処理、ショットピーニングなどの表面改質技術、摩擦摩耗試験機や硬さ試験機、表面形状・粗さ測定機などの表面試験・評価機器の展示が見られ、以下のような展示を行った。

 大塚電子( https://www.otsukael.jp/ )は、顕微分光を用いた微小領域での絶対反射率測定(多層膜厚、光学定数)により、高精度な膜厚・光学定数解析が可能な顕微分光膜厚計「OPTM series」を紹介した。各種フィルムやウェーハ、光学材料などのコーティング膜の厚みや多層膜を非破壊・非接触で測定でき、形状のある実サンプルのDLC膜の厚みを測定時間1秒/ポイントの高速で高精度に測定できる。また初心者でも簡単に光学定数の解析ができるソフトウェアを搭載しているほか、膜厚測定に必要な機能をヘッド部に集約しているため、インラインでの品質管理にも適用できる。複雑な光学定数も解析可能(複数点解析法)。

大塚電子「OPTM series」

 新東科学( http://www.heidon.co.jp/ )は、一つの試験片で荷重を変えた摩擦摩耗試験が1回の測定で可能になる従来の摩擦摩耗試験機に、ステップ運転モードと直交バランスアーム方式を追加した新製品「HHS2000S」を披露した。同試験機は、一つのサンプルに複数の試験を予めプログラムした動作条件にて自動で行えるステップ運転モードを搭載。1度目の試験後に自動で測定子をピックアップしY方向ステージを動かし新たな位置から2度目の試験が行える。また、摩擦力を測定する荷重変換機を測定子直上に配置し、不要な機構を排除したことにより高いレスポンスとセッティングの誤差が極力ないように工夫した。さらに、試料テーブルの摺動方向をアームに対して直交させ、摩擦の際の往路と復路における荷重変動をなくしたことでデータのばらつきがない信頼性の高いデータが得られるという。

新東科学「HHS2000S」

 新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、ブラストおよびピーニング工程における表面評価技術「Sightia」を紹介。今回は、手軽に持ち運べることから様々な現場で使用できるポータブル型X線応力測定装置「μ-X360s」、ピーニング処理の加工前・加工後の検査で正常加工品と加工漏れ・加工ムラ製品を1秒で判定する渦電流非破壊検査装置「ECNI-Ⅱ」の実機を展示した。Sightiaは、新型コロナウイルスの感染拡大により工場を省人化したい企業などからの引き合いが多くなっているという。また、ブラストにより短時間で複雑形状の製品表面をなめらかにする平滑加工プロセスを紹介。1個処理により打痕が発生しないため、高品質で確かな摺動性を確保、平滑化と同時に削食を行うため表面の異常層を除去し疲労寿命を向上するという。

新東工業「μ-X360s」

 東陽テクニカ( https://www.toyo.co.jp/microscopy/ )は、KLA 社製の超高分解能 薄膜機械的特性評価装置「iNano」を紹介した。極低荷重を高精度かつ安定に発生させる分解能3nNのInForce50型超高分解能押込みヘッドを搭載、ナノメートルオーダーの薄膜や樹脂などのソフトマテリアルの薄膜の硬度・ヤング率を測定できる。さらに、動的押込み試験(連続剛性測定法:CSR)による硬度・ヤング率の深さプロファイル測定やナノスケールの動的粘弾性測定、硬度・ヤング率の三次元イメージングなど、多機能な薄膜機械特性評価装置であることをアピールした。自動圧子形状補正機能を装備。ISO14577 Part 1に準拠している。

東陽テクニカ「iNano」

 日本アイ・ティ・エフ( https://nippon-itf.co.jp/ )は、次世代アークイオンプレーティング装置「アドバンスドコーティングシステム iDS®シリーズ」を紹介、3Dプリンティングによるミニチュア模型を展示した。①排気コンダクタンスの最適化で真空排気速度を大幅に向上、従来装置よりサイクルタイムを短縮、②前後大型扉の採用でチャンバー内部のメンテナンスアクセスが容易、③回転テーブルのギヤ比の最適化で、丸棒上ワークに対し均一な多元素金属窒化膜の形成が可能、④新開発の「ステアワン蒸発源」は回転磁石によりアークスポットを制御し、ターゲットを均一消耗することでターゲットコストを抑制、⑤ボタン一つで動作チェックから真空排気、成膜、冷却、大気解放までの全自動処理を実施、などの特徴をアピールした。

日本アイ・ティ・エフ「アドバンスドコーティングシステム iDS®シリーズ」のミニチュア模型

 ブルカージャパン( https://www.bruker-nano.jp/ )は、ベーシックなナノ機械的特性評価に対応するコンパクト設計の卓上型ナノインデンテーションシステム「Hysitron TS 77 Select」を展示した。ナノ機械的特性評価で最も利用頻度が高くベーシックな手法である定量的ナノインデンテーション試験、ナノ摩耗試験、in-Situ SPMイメージング技術、高解像度の機械的特性マッピング技術を有したエントリーモデルで、オプションとして動的ナノインデンテーションやナノスクラッチの機能を用意していることなどを紹介した。

ブルカージャパン「Hysitron TS 77 Select」

 また、12月11日は事前収録による動画配信で構成されたトライボロジーセミナー「ものづくりに貢献するトライボロジー試験・評価技術」が行われた。モデレーターである東京理科大学 教授 トライボロジーセンター センター長の佐々木信也氏が、アントンパール・ジャパン、エリオニクス、三洋貿易、島貿易、新東科学、東陽テクニカにトライボロジー特性の評価・計測に関する先端機器の特徴や用途、各種事例などについてインタビューしたほか、東京理科大学トライボロジーセンターの役割や保有している充実した研究設備について紹介した。

トライボロジーセミナーのようす:動画は、三洋貿易・狩野陽平氏(左)と佐々木信也氏(右)のディスカッションのようす

 

admin 2021年1月27日 (水曜日)
admin

光洋サーモシステム、高温域まで処理可能な実験開発用・少量生産用多目的熱処理装置を開発

1ヶ月 ago
光洋サーモシステム、高温域まで処理可能な実験開発用・少量生産用多目的熱処理装置を開発

 光洋サーモシステムは、過熱水蒸気雰囲気を採用したバッチタイプで、高温域まで処理可能な実験開発用・少量生産用多目的熱処理装置「Allfit®(オールフィット)シリーズ AF-μBF」を開発した。過熱水蒸気の効果の有無を確認できるほか、低酸素雰囲気処理を実現している。

多目的熱処理装置「Allfitシリーズ AF-μBF」

 

 過熱水蒸気は加熱空気より比熱が高く、輻射効果も得られるため、開発した装置では短時間の均一に加熱できるほか、低酸素処理が可能となっている。また、過熱水蒸気雰囲気により処理品との反応を促進し、生産性の向上やランニングコストの低減に寄与できる。

 処理用途としては電子部品の脱バインダー・焼成や、金属部品の乾燥・脱脂、セラミック部品の脱脂、樹脂の除去などのほか、従来方式では加熱効率向上が実現できなかった製品の熱処理などに適している。

 熱処理装置の仕様は、最高温度(加熱室内・マッフル外での値):1000℃、常用使用温度範囲(加熱室内・マッフル外での値):400~900℃、マッフル内有効寸法(mm):200(W)×200(H)×400(D)、耐荷重(等分布荷重):10kg、処理雰囲気:過熱水蒸気・N2・Air・H2、残留酸素濃度:20ppm以下(過熱水蒸気導入時・参考値)

kat 2021年1月27日 (水曜日)
kat

ナノフィルム社、SGXに上場、受託加工増強で上海第2工場稼働へ

1ヶ月 ago
ナノフィルム社、SGXに上場、受託加工増強で上海第2工場稼働へ

 シンガポールに拠点を置くNanofilm Technologies International(ナノフィルム社)は昨年10月30日、シンガポール証券取引所(SGX)に上場した。新規公開株(IPO)で4億7000万シンガポールドル(約366億6000万円)以上を調達し、市場価値19億ドルとシンガポール初の技術ユニコーン企業となった。2017年以降のSGXでは、不動産投資信託を除き最大のIPOとなる。

 同社ではまた、受託成膜加工の増強を目的に本年春に上海第2工場の新設を予定。上海第1工場と合わせて、大型炉100台以上の受託加工の大量生産体制が確立される。

上海第2工場完成時のイメージ

 

 ナノフィルム社は、Shi Xu博士が開発したフィルター型カソーディック真空アーク(FCVA)技術の事業化を目的に、ナンヤン工科大学からスピンアウトして1999 年に設立。高硬度ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜、水素フリーDLC膜であるta-C(テトラヘドラルアモルファスカーボン)膜の量産対応成膜装置の開発を機に、操業を開始した。

 FCVA成膜によるta-C膜はドロップレットの生成がなく、平滑性・均一性に優れる成膜表面を実現できることから、ハードディスクドライブ(HDD)の高記録密度化に貢献するヘッド保護膜や、ガラスレンズ金型の離型膜として適用が進んだほか、近年では、携帯端末・コピー機器などの装飾・機能膜などにも採用されている。ドロップレットの生成防止によって表面仕上げなどの後処理を大幅に軽減でき生産性向上や生産コスト低減に寄与できることや、10μm以上という厚膜・高硬度化を実現したことなどにより、近年では自動車分野でも適用が進んできている。

 現在では、シンガポール、日本、中国、ベトナムに拠点を構え、1400人の従業員を抱える。総売上も2017年に1億360万シンガポールドル(約80億8080万円)、2018年に1億2280万シンガポールドル(約95億7840万円)、2019年に1億4290万シンガポールドル(約111億4620万円)と堅調に伸びてきていた。

 ナノフィルム社ではta-C膜の量産対応FCVA成膜装置を販売するほか、成膜サービスを強力に展開している。2002年に設立された上海第1工場では、受入検査、洗浄ライン、成膜ライン、OQC、試験評価と万全な体制で、機能性膜の安定的な高性能化や装飾膜の美観の均質化などを実現。2016年には大型炉80台以上が稼働する大規模自社工場として、顧客のトータルコスト削減のため、成膜サービスのほか基材の調達、成膜後のアセンブリー等のサービスも提供している。

 成膜サービスの量産体制をさらに拡充すべく、本年春には上海第2工場を新設、稼動を開始する。上海第一工場と併せて大型炉100台以上の受託加工の大量生産体制が確立されることとなる。

 日本法人であるナノフィルムテクノロジーズ ジャパン・他力誠司社長は、「上海第2工場の稼働によって、自動車部品など量産品の受託加工に十分に対応できる体制が構築される。この機会にぜひ、均一性・再現性に優れ、表面仕上げを必要としない平滑な表面粗さのta-C膜を試していただきたい」と語っている。

今春新設予定の上海第2工場

 

kat 2021年1月26日 (火曜日)
kat

日本金型工業会東部支部、令和3年新年懇親会を開催

1ヶ月 1週 ago
日本金型工業会東部支部、令和3年新年懇親会を開催

 日本金型工業会東部支部( https://www.jdmia.or.jp )は1月15日、Web会議方式により「令和3年新年懇親会」を開催した。

 冒頭、挨拶に立った鈴木教義支部長(鈴木 代表取締役社長)は、「昨今の経済を取り巻く環境を鑑みるに、この先1年間、非常に読みづらい年になると思う。しかし、皆さんと情報を共有しながら東部支部の在り方を考えていきたい。今年も従来とは違い、昨年のようにWebを活用して進めさせていただきたい。また、これまでできなかったことがWebを活かしてできるようになったこともある。事務局や経産省など多方面と協力をしながら会員の皆様にメリットが感じてもらえる東部支部の運営をしていきたいと思っている。今、世界を見渡しても中国やアメリカの動きで経済環境が左右されやすい。私どもの金型においても、これからの在り方が大きく変わるところではないかと思う。今だからこそフレキシブルな考え方や行動をする時ではないか。また、今こそ変わるチャンスでもあると思う。是非、当工業会を利用しながら変われるチャンスを見出していただければ幸いだ」と述べた。

挨拶する鈴木支部長

 続いて経済産業省素形材産業室長 谷 浩氏が来賓を代表して挨拶。引き続き、同工業会 小出 悟会長(小出製作所 代表取締役社長)が「先に挨拶を述べた御二方も述べたとおり、まだまだコロナによる経済的影響が出ると仰っていたが、私もまさにそうではないかと思う。まさに世の中がガラッと一変する時を生きているため、ここでしっかりと工業会の考え方をまとめた指針を出せればと良い思っている。また、今年はデジタル庁が創設される年である。デジタル化が進展するとハッキングなどのリスクに対する準備が必要だ。そうした時に当工業会として昨年の11月に技術等情報漏えい防止措置認証制度における認証機関になれたことも弾みになるのではないか。今年も会員の皆様とともにさまざまなことにチャレンジしていければと思う」と挨拶を述べた。最後に、同工業会東部支部 正木優吉副支部長(正木製型 代表取締役)が閉会挨拶を行った。

挨拶する小出会長

 

admin 2021年1月20日 (水曜日)
admin

令和2年度機械振興賞が決定、表面改質関連でトヨタのエアレス塗装など

1ヶ月 1週 ago
令和2年度機械振興賞が決定、表面改質関連でトヨタのエアレス塗装など

 機械振興協会は機械工業分野で顕著な技術成果を表彰する「機械振興賞」の令和2年度の受賞者を決定した。 表面改質関連では、経済産業大臣賞にトヨタ自動車「超高塗着エアレス塗装技術の開発」、機械振興協会会長賞にJFEスチ-ル「ツイン投光差分方式表面検査装置」が選定された。受賞業績は以下の通り。

トヨタ自動車「超高塗着エアレス塗装技術の開発」(推薦団体:日本自動車工業会)

 自動車の塗装には、高品位かつ広範囲への塗布が求められており、塗料を微細化するために大量のエアーを必要としてきた。しかし、その大量のエアーが塗装面ではね返されて、エアーに含まれる多くの塗料が無駄になっていた。本業績では、遠心微細化技術における塗料供給溝を立体化して、隣り合う溝から放出される塗料の液糸は互いに接触することなく、静電気の反発力によって微細な液滴となる装置を開発した。この静電気を帯びた液滴は、電気的に接地された塗装面に引き付けられるため、従来は60%程度であった塗着効率を90%まで高めることに成功しており、この技術を同社グループだけでなく、他社にも技術供与することを検討している。

JFEスチ-ル「ツイン投光差分方式表面検査装置」(推薦団体:一般社団法人 日本鉄鋼協会)

 鉄鋼製品表面の疵やへこみなどの表面欠陥は、外観上や強度保証の観点から非常に重要となる。しかし、自動車用の薄板鋼板以外の鉄鋼製品では表面に冷却むらや圧延の不均一性による模様、黒皮と呼ばれる酸化膜の模様があり自動検査が困難であった。そのため、毎秒数mで移動する製品を熟練者が目視によって欠陥を判別しており、非常に負担が大きく、欠陥の見逃しリスクもあった。本業績では、鋼板や鋼管の表面に2方向から1/10000秒差でストロボ光を照射し、位置ずれのほとんどない2画像の差分により平らな模様を除去した画像をAIに評価させることにより表面欠陥の発生直後に検出できるようにした。これにより、鋼材エンドユーザーからの表面欠陥による苦情の発生をほぼ抑えることに成功した。

admin 2021年1月19日 (火曜日)
admin

コニカミノルタ、色と光沢を同時に測定するベンチトップ分光測色計

1ヶ月 2週 ago
コニカミノルタ、色と光沢を同時に測定するベンチトップ分光測色計

 コニカミノルタ( https://www.konicaminolta.com/ )は、色と光沢を同時に測定できるベンチトップ分光測色計 「CM-36dG」を2021年2月に販売開始する。

 同品は、ペイント、プラスチック、テキスタイル等の材料サプライヤーの調色用途や品質管理用途をメインターゲットとし、色と光沢の同時測定で検査プロセスを効率化し、高い測定精度で品質管理を行うことができる。さらに周辺温度などによるわずかな指示値のズレを補正する機能を備えることで、高い安定性と信頼性を実現した。また、従来機に比べて測定作業のユーザビリティを大幅に高めており、オペレーターの生産性の向上に寄与する。

 新型コロナウィルスの影響で人の往来が難しくなる中、グローバル化するサプライチェーンにおいては、生産現場のデジタル化・IT化の取組みが加速している。同品は、色と光沢の情報を高精度なデジタルデータとすることで、熟練工の目や基準サンプルに頼らない品質管理を実現し、モノづくりのデジタルトランスフォーメーション(DX)に寄与する。

 主な特徴は以下のとおり。

1.色と光沢の同時測定で検査プロセスを改善

 色と光沢の同時測定が可能な1台2役の測定器。ペイントの調色では、色(分光反射率)と光沢を測定することで、調色計算に必要なパラメーターを増やし、品質向上に寄与する。プラスチックの品質管理では、色(材料の色)と光沢(表面状態)を同時に測定することができ、高度な品質評価および作業の効率化を実現する。

2.高い測定精度で卓越した品質管理を実現

 機器ごとの測定値の個体差(器差)が極めて小さいため、サプライヤーから完成品メーカーまで一貫して本機を使用することで、検査プロセスの効率化を図ることができる。色彩値の器差は従来機比で約20%の器差縮小を実現し、光沢値の器差においても光沢専用機と同等以上の性能を実現した。これによりサプライチェーンにおける複数台・多拠点での業務効率化を実現する。

3.波長補正機能による高い安定性を実現

 周囲の環境温度などの外部要因で生じうる分光器のわずかなズレを補正する機能 「WAA(Wavelength Analysis & Adjustment)」を搭載。定期校正(メンテナンス)と組み合わせることにより、システムのトラブルを最小化し安定した運用が可能になる。

4.高いユーザビリティでオペレーターの生産性の向上に寄与

 電子ビューファインダー(別売付属の色彩管理ソフトウェアなどが必要)により測定物の視認性が向上したことで測定位置合わせが容易になる。さらにステータスパネルで測定状態や条件設定が確認できるためオペレーターの操作ミスを減らし、本体上の測定ボタンを使用することで測定の作業性を向上する。

admin 2021年1月13日 (水曜日)
admin

日立金属、北米における金型用コーティングでテイクロに技術供与

1ヶ月 2週 ago
日立金属、北米における金型用コーティングでテイクロに技術供与

 日立金属( https://www.hitachi-metals.co.jp/ )は、北米市場における金型への表面処理需要に対応するため、V系ドライコーティング膜「Tribec®炬(かがり)」をテイクロ( https://www.teikuro.co.jp/ )に技術供与した。顧客は今後、北米市場においてはテイクロの米国拠点であるTeikuro Corporationにおいて「Tribec®炬(かがり)」の受託加工サービス(除幕を含む)を利用できる。

 金属表面に被膜をコーティングする表面処理は、金型や自動車エンジン部品の強度、耐久性や摺動性を高めるために有効な技術。近年、高張力鋼板(ハイテン)への対応などから、金型の強度や耐久性を高める表面処理へのニーズはますます高まっている。

 同社は、特殊鋼事業における工具鋼のグローバル拡販施策の一環として、米国Diehl Tool Steel, Inc.の連結子会社化や、日立金属(寧波)有限公司の設立、アジア各拠点の切断・加工能力の増強、表面処理装置の導入など工具鋼のソリューション営業体制を強化してきた。

 今回の技術供与により、Teikuro CorporationのSpringfield工場(米・オハイオ州)において、専用のコーティング設備を導入し、Teikuro Corporationで「T-Forte」の商品名で受託加工サービスを行う。米国およびカナダの顧客を対象に2021年3月1日からの販売開始を予定している。

admin 2021年1月13日 (水曜日)
admin

三菱マテリアル、ディスプレイTFT配線用黒化膜スパッタリングターゲット

2ヶ月 ago
三菱マテリアル、ディスプレイTFT配線用黒化膜スパッタリングターゲット

 三菱マテリアル( https://www.mmc.co.jp/ )は、ディスプレイTFT配線用黒化膜スパッタリングターゲット「DIABLA(ディアブラ)」を開発し、量産を開始するとともに製品ブランド「DIABLA(ディアブラ)」シリーズを新たに立ち上げる。

 スパッタリングターゲットは、対象とする電子基板に原子レベルで合金や金属酸化物等の物質を付着させ、薄い膜を形成するための電子材料。そのうち、黒化膜用スパッタリングターゲットは、有機ELや液晶パネルのTFT配線上への成膜によって配線を黒化し、TFT配線の可視光反射率を下げる(低反射化)ために使われている。従来製品と比べ、各種ディスプレイのさらなる高精細化やデザインの自由度向上や半導体関連製品等の配線反射光によるノイズ低減に寄与する。

 同品の主な特徴は①配線上への成膜後に可視光の低反射化が可能②反応性ガス不要でDCスパッタ可能③成膜後、配線と一括でエッチング加工が可能④高い耐熱性と水・アルカリに対する耐性を有する、など。
 

 

admin 2020年12月24日 (木曜日)
admin

トライボコーティング技術研究会、令和2年度 第4回研究会を開催

2ヶ月 ago
トライボコーティング技術研究会、令和2年度 第4回研究会を開催

 トライボコーティング技術研究会は12月11日、東京都江東区の東京都立産業技術研究センター(都産技研)で「令和2年度 第4回研究会」を開催した。

開催の様子

 

 当日は、大森 整会長(理化学研究所)の開会挨拶に続いて、以下のとおり講演がなされた。
                                                            
・「ポリマーブレンドの加水分解特性と構造色について」白波瀬朋子氏(都産技研)…高分子および高分子の多様性、プラスチックの加熱時の応答による分類(熱可塑性プラスチックおよび熱硬化性プラスチック)と構造による分類(非晶質プラスチックおよび結晶性プラスチック)、ホモポリマー、コポリマーを組み合わせて混ぜて両者の特徴を併せ持った材料を作り出す「ポリマーブレンド」の技術について解説した後、原材料を100%植物とする熱可塑性プラスチックのポリ乳酸(PLLA)をベースにした、使用中は安定(分解制御)して廃棄後は分解挙動を示すポリマーブレンドの加水分解特性の研究結果を紹介した。PLLAブレンドの加水分解性では、組成に応じて分解速度を制御できること、分解後の表面に非分解性ポリマー相を形成する系においては、非分解性ポリマーを少量添加することによって分解が促進するという結果を示した。また、ポリマーブレンドの加水分解性を利用した、材料骨格と空隙(貫通孔)がそれぞれ三次元的に一体となった共連続構造を有する多孔質材料であるモノリスの創製について紹介。数nm~100nmの孔を有する多孔質体を創製、分解前の熱処理条件によって構造由来の発色現象(構造色)を呈したことを発表した。今後は、構造色の要因や表面平滑性による色の違い、吸着特性や分離特性などモノリスの用途について探求していくとした。

講演する白波瀬氏


                        
・「塗装による熱処理木材の耐候性向上」村井まどか氏(都産技研)…新国立競技場など公共建築物などでの木材の利用が進む中で、変形や干割れ、変色、目やせ、カビ汚染、腐朽といった外装木材の劣化の問題に対して、木材に耐久性を付与できる熱処理木材が、耐久性と寸法安定性があり、薬品を用いずに200℃超の水蒸気/窒素雰囲気下での熱処理だけで製造できるため、環境に配慮した材料として利用が拡大していることを紹介。一方で長期の屋外暴露によって変色やひび割れ、目やせといった課題があり、美観の維持に熱処理木材保護用の塗料の開発が望まれていることから、熱処理木材の劣化機構の解析(表面割れの形態的解析や、変色を引き起こす光の波長の解析、表面割れ抑制の効果と塗膜の機械的性質の関係の解析)を行い、塗料開発に活用できる柔軟性・強度などの樹脂設計、最適な紫外線吸収剤および顔料の配合を検討した。各種評価試験から、①促進耐候試験により、表面全体に面積が小さい表面割れが発生する傾向があった、②分光照射試験により、長波長側の紫外線〜青の可視域で変色しやすい、③硬く靭性のある塗膜が表面割れの抑制効果が大きい、④塗膜のガラス転移点が表面割れの発生に影響しやすい、との結果を得た。以上より、熱処理木材用の塗料の方向性として、①硬く靭性のある塗膜が適している、②長波長側の紫外域~青の可視域をカットする紫外線吸収剤および顔料の配合が必要、③使用環境の気温と塗膜のガラス転移点の関係を考慮する必要がある、との知見を得た。

講演する村井氏

 

 講演に続いて、都産技研内のIoT開発セクター(IoT支援サイト)の見学会が行われ、IoTの製造業やレジャーでの活用事例やメリットなどについて紹介がなされたほか、IoTシステムの構成要素・全体像の解説があり、機械のセンシングデータを収集しクラウド上で各種データを利活用可能にし、異常時に管理者と機械の双方にフィードバックすることで生産性の低下を抑えるIoTによるスマート工場のメリットなどを紹介した。

IoT開発セクターの見学会のようす

 第5回研究会は、来年2月26日に埼玉県和光市の理化学研究所 和光本所における「第23回トライボコーティングの現状と将来」シンポジウムとして開催される予定。

kat 2020年12月23日 (水曜日)
kat

メカニカル・サーフェス・テック2020年12月号「特集:DLCコーティングの動向」12/25に発行

2ヶ月 ago
メカニカル・サーフェス・テック2020年12月号「特集:DLCコーティングの動向」12/25に発行

 表面改質&表面試験・評価技術の情報誌「メカニカル・サーフェス・テック」の2020年12月号「特集:DLCコーティングの動向」が当社より12月25日に発行される。

 今回の特集では、自動車分野で適用が期待されるDLCコーティングの研究・開発動向について、自社開発の装置を用いて内製化を行う時計メーカーのDLCなどドライコーティングについて、DLCの医療応用の拡大に向けて発足された日本医用DLC研究会の活動概要について、簡易的装置を用いた潤滑下におけるDLC膜の密着力評価法と標準化について、受託試験を請け負う加工メーカーによる高面圧下での各種DLC膜の摩擦摩耗試験結果などについて紹介する。

特集:DLCコーティングの動向

◇自動車部品におけるDLCコーティングの研究・開発動向・・・日産自動車 樋口 毅
◇DLCなど腕時計用表面硬化技術と応用展開・・・シチズン時計 軽石 賢哉 氏、吉田 陸人 氏に聞く
◇日本医用DLC研究会の設立と活動概要・・・岡山理科大学 中谷 達行、岡山大学 逢坂 大樹
◇ピンオンディスク試験機による潤滑下のDLC膜の密着力評価と標準化・・・宇都宮大学 馬渕 豊
◇HEFトライボメータによる各種DLC被膜のクロスシリンダー高面圧摩耗試験・・・ナノコート・ティーエス 熊谷 泰、坂下 武雄、川本 秀士、岩﨑 嵩

連載

注目技術:加工関連オンライン展示会に見る表面改質技術・・・出展各社
トップインタビュー・・・渡邊 正高 氏(パーカー熱処理工業)
Dr.クマガイののんび~り地球紀行 第13回 ベトナム・ホイアン編・・・不二WPC 熊谷 正夫

トピックス

第13回岩木賞が発表、優秀賞に富山県立大学・日本工業大学
マクダ―ミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン、IS事業拡大でオンライン会見
JASIS2020開催、表面試験・評価・分析機器が展示

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admin 2020年12月23日 (水曜日)
admin

第23回「トライボコーティングの現状と将来」シンポジウム、2021年2月26日にハイブリッド開催、第13回 岩木賞贈呈式も実施

2ヶ月 1週 ago
第23回「トライボコーティングの現状と将来」シンポジウム、2021年2月26日にハイブリッド開催、第13回 岩木賞贈呈式も実施

 トライボコーティング技術研究会と理化学研究所は2021年2月26日に、「第23回『トライボコーティングの現状と将来』シンポジウム-導電性ダイヤモンド応用技術、光輝窒化処理ならびに微細金型加工-」を開催する。今回はZoomを利用したウェブでの参加も可能な「ハイブリッド開催」となっている。当日は「第13回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の受賞記念講演を行うほか、同賞の贈呈式を実施する。

 岩木賞は表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故・岩木正哉博士(理化学研究所元主任研究員、トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。トライボコーティング技術研究会が提唱して2008年度に創設、未来生産システム学協会(NPS)が表彰事業を行っている。

 今回第13回目となる岩木賞の受賞業績として、優秀賞に輝いた「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」岩井 学 氏(富山県立大学)、特別賞に輝いた「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」原 民夫 氏(プラズマ総合研究所)、事業賞に輝いた「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」松澤 隆 氏(池上金型工業)がそれぞれ講演を行う。

 また、九州大学名誉教授でDoi Laboratory社長の土肥俊郎氏による特別講演「化合物半導体の加工プロセスの現状とその高度化のキー―CMPスラリー高度化の基本的考え方と必須手法―」がなされるほか、東京都立産業技術研究センター 齋藤 庸賀 氏による「硬質粒子電着による高機能タップ工具の開発」と理化学研究所 田中 拓男 氏による「光メタマテリアル、作り方と使い方」の2件のトライボコーティング技術研究会会員による講演が行われる。

 特別講演以降の司会は、技術を科学するテクニストガールこと、明里 瞳さんが務める。

明里 瞳さん

 

 講演終了後には、交流会も予定されている。

 問い合わせ・申し込みは、以下のとおり。
 E-mail: tribo@tribocoati.st
 

本年8月に開催された第12回岩木賞贈呈式のようす

 

kat 2020年12月16日 (水曜日)
kat
Checked
32 分 15 秒 ago
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