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東京理科大学・佐々木研究室、第42回トライボサロンを開催

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://www.tribo-concierge.com/topics/296/)の第42回目が3月14日、東京都葛飾区の同大学 葛飾キャンパスでのオンサイト参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。

東京理科大学 佐々木研究室 第42回トライボサロン 開催のようす bmt ベアリング&モーション・テック
開催のようす

 

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催されている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室のメンバーに限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。

 第42回目となる今回のトライボサロンでは、本年4月から東京工業高等専門学校への異動が決まっている東京理科大学 佐々木研究室の佐藤魁星氏が、「旅立ちの前に、今までの研究を振りかえって」と題して話題提供を行った。

 佐々木信也ほか著『初めてのトライボロジー』(講談社刊)を読破し同書で潤滑油添加剤であるZDDP(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)のトライボケミカル反応機構といった摩擦界面に興味を持ったというトライボロジー研究を始めた契機から、ZDDP含有油にイオン液体添加による 潤滑性向上メカニズムの解明(2023年度日本トライボロジー学会論文賞を受賞)や、ZDDP複合添加油においてイオン液体の化学構造が潤滑特性に及ぼす影響、原子間力顕微鏡(AFM)を用いた摩擦面その場観察(In-situ観察)」手法によるトライボフィルム生成過程の研究といった修士研究・博士研究について概要を紹介した。

 その後、今後の研究テーマである「潤滑油添加剤のトライボケミストリー」として、優れた摩擦低減効果を示すモリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)を添加したエンジン油において走行距離が長くなるにつれ潤滑性能が低下する課題に対し、MoDTCに代わる摩擦調整剤の開発を目的にタングステンジチオカーバメイト(WDTC)を化学合成しその摩擦摩耗特性を評価する研究や、窒素雰囲気下でのリン系・硫黄系添加剤の摩擦摩耗特性に関する研究を紹介した。

 トライボサロンに関心のある方は、以下のURLを参照されたい。
 https://www.tribo-concierge.com/topics/296/