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SEMICON Japan 2024

 

ジェイテクト、プラネタリギヤ用超長寿命軸受の開発を完了

 ジェイテクトは、自動車のオートマチックトランスミッション(Step式 AT、CVT、HV)内のプラネタリギヤユニットに使用されるニードルローラーベアリング(針状ころ軸受、NRB)の新商品、「プラネタリギヤ用超長寿命軸受」を開発した。

製品外観製品外観

 2017年10月31日に発表された特殊熱処理により標準品比で2倍以上の長寿命化を実現した製品をさらに改良。長寿命シャフトのころ転走部に表面改質処理を施すことで、標準品比で5倍の超長寿命化を実現した。軸受同一寿命条件において、標準品比で最大40%の小型化が可能となり、一層のプラネタリギヤユニットの小型化と、トランスミッションの軽量化による効率向上にも貢献する。

 2021年に東京工場で量産を開始する予定で、国内外の自動車メーカー、変速機メーカーに販売を展開、2億3000万円/年の売上を目指す。

 開発品の特徴は以下のとおり。

(1)超長寿命化:新開発の複合熱処理と表面改質処理の相乗効果により、ころ転走部の耐久性をさらに向上させたシャフトと、特殊熱処理を施した針状ころとの組合せによりプラネタリギヤ用軸受として標準品比5倍の超長寿命化を実現

(2)軸受の小型化:超長寿命軸受は、軸受同一寿命条件において標準品比最大40%の小型化が可能

(3)ピン固定、かしめ固定のいずれの固定方法にも対応可能な長寿命、超長寿命製品のラインアップが完成

開発品の構造図開発品の構造図