日本滑り軸受標準化協議会(PBSA)は6月1日、新型コロナウイルス(COVID-19)感染防止のため、書面による「2020年度 第1回総会(通算 第31回総会)」を開催した。
総会前に会員および関係者に、19年度事業報告および会計報告、20年度事業計画および会計予算案、ISO/TC123平軸受国内委員会2019年度活動成果報告および2020年度活動計画など書類データを電子メールで配信し、会員の過半数の了解を得ることにより総会成立とした。また、審議事項について賛否の確認をとり、承認が得られた。
2019年度事業報告としては、以下の活動について報告がなされ、承認が得られた。
・2019年11月開催の中国・杭州におけるISO/TC123国際会議の出張等に係わる支援を実施。
・SC8のタイ国とのツイニングに関して、タイ国との交流を深めるための活動およびそれに係る経費として、タイから来日したメンバーを交えて「軸受潤滑基礎」原案作成部会を開催。
・第2回総会を本年3月に予定したが、新型コロナウイルス感染防止のため、集合開催を避け、書面による承認(電子メールによる総会)を実施。
また、2020年度事業計画について次の報告がなされた。
・ISO/TC123国際標準関連プロジェクトおよび委員会等への参加と支援の予定:フランス(パリ)で本年11月に開催予定のISO/TC123および各SC国際会議の支援。
・ISO/TC123における国際標準新規提案事項:新規規格制定活動として、①発熱変形を考慮した軸受計算技術、②滑り軸受に関する流体潤滑理論の基礎事項、③二硫化モリブデン(MoS2)を応用した表面改質技術、④DLCを利用した表面改質技術などについて支援予定。