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第9回ものづくりワールド名古屋

 

イグス、バスケーブルで定格電圧300V UL認証を取得

 イグスは、可動ケーブル「チェーンフレックス バスケーブル」について、定格電圧300VのUL認証を取得した。これまでは、UL規格に従って異なる電圧等級のケーブルは分離して組み付ける必要があったが、今回の認証取得によりエネルギー供給システムの設計自由度が上がり、設計コストや時間を節約できる。

 Underwriters Laboratories (UL) は、製品安全規格を策定し、それに従って製品試験・検査・認証を行う米国の独立機関。防火に関して高度な規格を定めており、試験済み製品のみがUL認証を受けることができる。認証によって機械やシステムが標準化され、世界規模での販売や流通が容易になる。

 ケーブルに関するUL規格では、エネルギー供給システム内の異なる電圧等級のケーブルは、常に機械的に分離されていなければならないと定めている。このため、ケーブル保護管「エナジーチェーンシステム」の設計には多くの時間とコストが費やされていた。そこで、負担を軽減して技術を向上させるため、イグスはチェーンフレックス バスケーブルCF888、CFBUS.PVC、CF898、およびCFBUS.PURのUL規格上の定格電圧を30Vから300Vに引き上げ、UL認証を取得したもの。これにより、定格電圧300Vまでのケーブルを直接隣接させて敷設することが可能になり、ケーブルの分離が不要で、エナジーチェーンのサイズ縮小、組み付けのコストや手間の削減にも貢献できる。

 チェーンフレックス 300V UL認証バスケーブルは、PVC、PUR、igusPUR、PURの4種類の外被を用意。ユーザーは、使用条件に最適でコスト効率の高い可動ケーブルをこの中から選択することができる。300V ULバスケーブルの耐久性は、広さ3800㎡のドイツ本社の試験施設でも実証済みで、曲げ半径10.3×dのCFBUS.PUR.049バスケーブルは、約1700万往復回数の耐久試験をクリアしている。
 
 

定格電圧300VのUL認証を取得したチェーンフレックス バスケーブル
定格電圧300VのUL認証を取得したチェーンフレックス バスケーブル