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第27回機械要素技術展

 

イグス、クレーン搭載用の長寿命ケーブル保護管を開発

 イグスは、新世代STS(港湾)クレーンで需要の高まるエネルギー供給システムの要求性能に対応すべく、重荷重下での長寿命化を実現できるケーブル保護管「P4HD.56R高荷重向けロールeチェーン」を開発した。より長い走行距離、高速度・高加速度に対応し、高荷重下での高い信頼性を実現する。

イグス ケーブル保護管「P4HD.56R高荷重向けロールeチェーン」 bmt ベアリング&モーション・テック
ケーブル保護管「P4HD.56R高荷重向けロールeチェーン」

 

 耐摩耗性に優れる材料を採用し、特殊なサイドパーツ、新設計の接続部、ローラーチェーンリンクにより、摩耗を最小限に抑えて駆動エネルギーをさらに低減。メンテナンスの際は、全パーツを交換できる。オプションの予知保全システム「スマートプラスチックセンサー」を搭載すると、軸/軸穴接続部の摩耗状態を監視し、規定の摩耗限界を超えるとセンサーから信号が送られるためメンテナンスを事前に計画できる。

 新世代STSクレーン搭載用のケーブル保護管には、重い積載物をより速く、より長く運搬することが求められる。高荷重向けのP4HD.56Rロールeチェーンは、こうしたクレーン業界における新たなトレンドに着目して開発。用途にもよるが最長15年の耐用年数が見込まれる。摩擦特性を最適化した高機能ポリマーを使用し、あらゆる箇所で摩耗をより低減するための設計改良を行うことで、長寿命を実現した。

 まず、内蔵されたローラーにより、スライド走行に比べて必要な駆動力を57%低減。ローラーは互い違いに重なり合って動く。また、くし歯状のオートグライドクロスバーによってロールeチェーンを軌道に乗せることでシステムの安全性が高まり、想定外のダウンタイムを減らす。さらに、新しい軸/軸穴接続部には、耐摩耗性に優れる高性能ポリマー「イグリデュール材料」を採用し、寿命を大幅に延ばした。

 ドイツ・ケルンにある3800mm2のイグス社内試験施設で行ったテストでは、P4HD.56Rは前モデルのP41.56よりも最大50%長寿命であることが実証されている。