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東京理科大学・佐々木研究室、第41回トライボサロンを開催

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://www.tribo-concierge.com/topics/296/)の第41回目が2月1日、東京都葛飾区の同大学 葛飾キャンパスでのオンサイト参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。
 

第41回トライボサロン 開催のようす bmt ベアリング&モーション・テック
開催のようす

 

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催されている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室のメンバーに限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。

 第41回目となる今回のトライボサロンでは、名古屋工業大学 前川 覚氏が、「ゴム・ソフトマテリアルの摩擦制御:柔軟性を活かす設計戦略」と題して話題提供を行った。製品開発の現場で数値シミュレーションの活用が進んできている一方で、摩擦や摩耗といった複雑なトライボロジー現象の数値シミュレーション予測については、未だ不十分な状況にある。ここでは、トライボロジー現象の数値シミュレーションによる摩擦設計を狙って、タイヤにおいて従来は粘弾性特性の制御で実現している燃費とウェットグリップ性能を両立する摩擦力制御に代わって、ゴムの構造設計の制御によってヒステリシス摩擦力=グリップ力を制御するアプローチを紹介した。具体的には、タイヤ用ゴムへの硬質フィラーの充填などで表面近傍に剛性分布や密度分布を付与することで、ゴム表面が路面を模した相手面突起に引っかかりやすくなりエネルギー散逸量が増加する結果としてヒステリシス摩擦力が増加することを、実験と数値シミュレーションで検証した。ゴム・ソフトマテリアル材料の摩擦設計の定量化に向けては、バルクの剛性分布付与を摩擦制御に積極的に利用するこのアプローチでは、非線形有限要素法(FEM)解析など体系化された構造力学の既存知識を活用できるほか、3Dプリンティングなど新しい造形技術も利用して構造設計を制御でき、摩擦設計の制御が可能になる、と総括した。

 トライボサロンに関心のある方は、以下のURLを参照されたい。
 https://www.tribo-concierge.com/topics/296/