メインコンテンツに移動

日本粉末冶金工業会、創立70周年記念式典を開催

 日本粉末冶金工業会(JPMA)は1月16日、東京都港区のインターコンチネンタル東京ベイで、創立70周年記念式典を開催した。

日本粉末冶金工業会 70周年記念式典 会場のようす bmt ベアリング&モーション・テック
会場のようす

 

 式典の冒頭、挨拶に立った園田修三JPMA会長(福田金属箔粉工業会長)は、「当工業会は1956年4月に会員17社で粉末冶金工業会として設立、1969年に日本粉末冶金工業会に名称を変更、今年で創立70周年を迎えることとなった。17社で始めた当工業会の会員企業は2001年に83社まで増えたが、これをピークに現在は67社と減少しており、会員増強の必要性を感じている。創立当時の日本の粉末冶金製品の生産量は年間 600t程度だったが、現在はその100倍以上を生産しており、日系企業の海外事業所を含めると15万tを超えるまでになり、日本の粉末冶金産業が世界において確固たるプレゼンスを確立している。この間に開催された粉末冶金国際会議に参加して感じるのは、特に中国が、若い研究者を中心に貪欲な吸収力をもって急速に実力をつけてきたことで、こうした姿勢を日本人は忘れかけているように思われる。粉末冶金産業は、自動車や各種産業機械という我が国の重要な産業を支える産業だが、一般的にはあまり知られていない、縁の下の力持ち的な存在であり、粉末冶金の持つパフォーマンスや魅力を若者たちにもっと知ってもらう努力を続ける必要がある。70周年はあくまでも通過点であり、この記念式典を単なるお祝い事だけで終わらせることなく、次の80周年、90周年、そして100周年を見据えて、今後の活動のあり方を見つめ直す貴重な機会にするとともに、目先にとらわれず長期的な視点で粉末冶金業界の発展に努めていきたい」と語った。

日本粉末冶金工業会 70周年記念式典 挨拶する園田会長 bmt ベアリング&モーション・テック
挨拶する園田会長

 

 続いて、来賓の挨拶に立った経済産業省 製造産業局 素形材産業室長の大今宏史氏は「粉末冶金技術は複雑形状の実現や複数素材の組み合わせでさまざまな特性を有する部品を作り出せるなどの特徴を生かして、日本の製造業を長年支えてきた。自動車をはじめとする輸送機械、産業機械、電気電子機械、さらに医療機器に至るまで、多岐にわたる産業の発展に寄与しており、我が国のものづくり力の向上に大きく貢献してきた。70年という年月は、まさにその技術革新と挑戦の歴史だったと思う。材料開発、成形、焼結技術の高性能材料の実用化、さらにデジタル技術との融合の取り組みを積み重ねて、今日の高い技術力を確立したと理解している。これらの成果は、会員企業各位の不断の努力や強い結束があってこそ成しえたものだと思う。一方で、昨今は、産業構造の転換、カーボンニュートラルへの対応、グローバル競争の激化と、我々を取り巻く環境は大きく変化している。こうした時代にこそ、粉末冶金技術が持つ可能性をさらに広げる新たな価値を作り出していくことが求められている。粉末冶金業界がこれまで培ってきた知見や国内外のネットワークを生かしつつ連携を一層強化することで、業界全体の発展に大きく寄与されるものと確信している。また若い技術者や研究者が粉末冶金の分野に魅力を感じて未来を担う人材として育っていくを祈念している」と述べた。

日本粉末冶金工業会 70周年記念式典 来賓の挨拶を行う大今氏 bmt ベアリング&モーション・テック
来賓の挨拶を行う大今氏

 

 その後、海外友好団体からの祝辞として、アジア粉末冶金工業会(APMA)会長のChiu-Lung Chu氏と欧州粉末冶金工業会(EPMA)会長のAdeline Riou氏、北米粉末冶金工業会(MPIF)会長のChristpher Adam氏からのビデオメッセージが、会場で放映された。

日本粉末冶金工業会 70周年記念式典 ビデオメッセージのようす bmt ベアリング&モーション・テック
ビデオメッセージのようす

 

 最後に、菊池 勇氏(元ポーライト)、カール グスタフ エクルンド氏(元ヘガネスジャパン)、武田義信氏(JPMA ISOアドバイザー)の3名の特別表彰式が執り行われ、代表者として菊池氏が挨拶し、記念式典は閉会した。

日本粉末冶金工業会 70周年記念式典 特別表彰で代表者挨拶を行う菊池氏 bmt ベアリング&モーション・テック
特別表彰で代表者挨拶を行う菊池氏