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第9回ものづくりワールド名古屋

 

THK、ロボットの関節機構に適した回転モジュールの受注を開始

 THKは、ロボットの関節機構に適したモジュール型のアクチュエータとして、回転モジュール「RMR」の受注を開始した。

THK ロボットの関節機構に適した回転モジュール「RMR」 bmt ベアリング&モーション・テック
ロボットの関節機構に適した回転モジュール「RMR」

 

 回転モジュールRMRは、剛性に優れた同社製のクロスローラーリングを回転機構の主軸受とし、さらにロボットの関節部には欠かせない減速機、モータ、エンコーダ、ブレーキなどの要素を一体化した、ロボットの関節機構に適したアクチュエータ。ロボットの関節部に必要なメカ要素がすべて備わっているため、そこにアーム部品や直動モジュールを自由自在に組合わせることで、幅広い設備に適したユーザー独自のロボット設計が可能となる。

 近年、ロボット活用の場面は急速に多様化する一方で、要求される仕様に対して既製のロボットがマッチしないケースが少なくない。既製ロボットがハイスペックすぎたり仕様要求を満たせずに大掛かりな改造が必要だったりと理由は様々だが、THKでは、ロボットの導入効果の最大化を図るべく、ユーザー自身でロボットに必要な仕様を合理的に設計・構築できるよう、回転モジュールRMRの提供を開始する。

 RMRをアーム部品、直動モジュールと単に組み合わせるだけでなく、回転部の軸数、アームのリーチ長、可搬重量など様々な仕様に合わせて自由自在にメカ要素を設計し、理想に適したロボット構築が簡単に行える。また、ロボットの設計・構築まで手が回らないユーザーには同社グループで、希望の要求仕様に合わせて制御機器まで含む装置の提案を幅広く行っていくことも可能となっている。

 RMRのラインナップは#10 #30 #50 #70の4種類。FA自動化工程に加え、物流業界や三品業界(食品/医薬品/化粧品)での活用ニーズも見込まれるほか、あらゆる市場の自動化ニーズに貢献する。

 RMRの特徴は以下のとおり。
・一体型モジュール:減速機、モータ、エンコーダ、ブレーキなどの要素をモジュールとして一体化にすることで、一から部品選定/設計/組立をする必要がなくなり、その分の工数を削減できる

・高許容モーメント:剛性に優れた同社製のクロスローラーリングを回転機構の主軸受とすることで、大きなモーメントを負荷できる

・中空構造:中空構造により配線ケーブルやチューブ等の取り回し性が高く、構造の簡略化/省配線化に優れている

・ドライバ別置き:制御ドライバはRMRとは別置きにし、本体全長をよりコンパクトに設計。また、RMR本体と制御ドライバをそれぞれ独立させることで配置の自由度が向上