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イグス、栃木県さくら市に新工場を設立

 イグスは、日本市場での需要拡大を受け、供給体制のさらなる強化を図るため、栃木県さくら市に新工場「栃木さくら工場」を新設、本年6月22日より稼働を開始した。投資額(土地・建物)は35億円で、敷地面積は約42000㎡、延床面積は約10000㎡。人員は6月現在で86人。ケーブル保護管、ケーブル、レディーチェーン、樹脂ベアリングなどを取り扱う。

イグス 栃木さくら工場 bmt ベアリング&モーション・テック
新設された栃木さくら工場

 

 6月初旬に執り行った竣工式には約50名が参列、工場の完成を祝った。

イグス 栃木さくら工場 竣工式のテープカットのようす bmt ベアリング&モーション・テック
竣工式のテープカットのようす

 

 吉田 剛社長は、「これまで分散していた生産・在庫拠点を集約することで、物流効率および生産性の向上を図るとともに、社員が誇りをもって働ける環境を整えることができた。今後は本拠点を生かして、製品供給体制のさらなる強化、品質およびサービスの向上に努め、日本全国の顧客への価値提供に一層取り組んでいく」と語った。

イグス 栃木さくら工場 挨拶する吉田社長 bmt ベアリング&モーション・テック
挨拶する吉田社長

 

 また、ドイツ本社CEOのアーチュア・ペプリンスキー氏は、「栃木さくら工場の新設は、イグスのグローバル供給ネットワーク強化における重要なマイルストーンとなるもの。当社の日本市場への長期的なコミットメントを一層強めるものであり、顧客との連携をさらに深めることで、持続的な成長とイノベーションの創出を推進していく」と述べた。

 栃木さくら工場には、栃木県内の既存4拠点の機能を全て移転・集約。工場・倉庫拠点間の輸送をなくして物流効率を向上させるとともに、安定した供給体制の強化を図る。また、新たにケーブル保護管「エナジーチェーン」用高層ラックの導入や組み立てラインの効率化などを行い、在庫保管能力は旧工場(4拠点合計)比で約70%増加する見込み。

 新工場は、独ケルン本社工場の設計思想を色濃く反映したコンセプトのもとに構築された。建物全体は壁や柱を極力なくし、自然光を取り入れ、柔軟性と開放感に富んだ空間設計を実現。また、同社では「顧客を太陽と捉え、その周りでチームが柔軟に連携しながら動く」という独自の組織哲学「ソーラーシステム」を掲げており、新工場もその理念を体現するため、施設内の柱やシャッターなど随所に太陽をイメージした黄色を配置している。さらに、作業エリアとオフィスをガラス張りとすることで、部門間の物理的な隔たりをなくし、社員同士の円滑なコミュニケーションを促進する設計方針を取り入れるなど、ケルン本社工場の理念を徹底的に踏襲している。

 1階には柱のない大空間を活かした効率的な倉庫・組立エリアを配置。2階にはガラス張りのオフィスや、工場従業員全員が交流できるカンティーンを設け、組織全体の一体感と生産性向上に寄与する環境を整えている。工場外周には桜を植樹しているほか、約5000㎡の用地も敷地内に確保しており、日本市場での成長に合わせて拡張できる工場となっている。

イグス 栃木さくら工場 エントランスホール:イグスの組織スタイル「ソーラーシステム」のスケッチ画パネルを設置 bmt ベアリング&モーション・テック
エントランスホール
イグスの組織スタイル「ソーラーシステム」のスケッチ画パネルを設置

 

イグス 栃木さくら工場 倉庫エリア:62.5m×75mに柱4本のみの大空間。高層ラックを導入し保管効率を向上しているほか、天窓と高窓を設置し、自然採光を確保 bmt ベアリング&モーション・テック
倉庫エリア
62.5m×75mに柱4本のみの大空間。
高層ラックを導入し保管効率を向上。天窓と高窓を設置し自然採光を確保

 

イグス 栃木さくら工場 カンティーンエリア:全部門共用のカンティーンによって部門間コミュニケーションを促進しているほか、ガラスを多用し開放的なスペースとしている bmt ベアリング&モーション・テック
カンティーンエリア
全部門共用のカンティーンによって部門間コミュニケーションを促進
ガラスを多用し開放的なスペースとしている

 

イグス 栃木さくら工場 bmt ベアリング&モーション・テック
オフィス・会議室エリア
全面ガラス張りで現場と事務所の隔たりをなくし倉庫エリアを見渡すことが可能。2階展示会エリアは37.5m × 37.5mの無柱空間