日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、ナット部に冷却機構を設けたボールねじを開発、射出成型機やプレス機など向けに「高負荷用ナット冷却ボールねじ」として販売を開始した。同社は2014年に同品の売上として5億円を目指す。
工作機械向けに販売しているボールねじのナット内部に複数の貫通穴を設け、冷却液を通す構造を採用したことで高負荷用ボールねじシリーズとして開発、電動射出成形機・プレス機などの高速・高精度化を可能にした。また、グリースの劣化や粘度低下を抑制できるため、ボールねじへのグリース量供給を減らし、メンテナンスの手間やランニングコストを軽減することが可能となる。
さらに、機台と接しているナットを直接冷却するため、ボールねじの発熱による機台への影響を低減できるという。これにより、機台の熱膨張による精度低下を抑え、プレス機のより高精度な加工を実現する。