トライボロジー研究会(運営委員長:木村好次 東京大学・香川大学名誉教授、事務局:協同油脂)は1月27日、横浜市西区のパシフィコ横浜会議センターで、「第28回講演会」を開催した。今回は『製品開発を支えるトライボ計測技術の最前線』をテーマに、以下のとおり行われた。
第28回講演会のもよう
・KEYNOTE SPEECH
「製品開発に関わる分析技術の進歩 -表面・界面組成分析を中心に-」萬 尚樹氏(東レリサーチセンター)
・CASE STUDY:SESSION Ⅰ 微細構造のナノ計測
「AFMを用いたグリース増ちょう剤構造の計測」園田健太郎氏(日本精工)
「共焦点レーザー蛍光顕微鏡を用いたグリース中の増ちょう剤直接観察」吉原径孝氏(協同油脂)
「ナノメートルスケール計測による摩擦低減機構の評価」清水悟史氏(日産アーク)
・CASE STUDY:SESSION Ⅱ システムの状態監視
「エンジン摩擦損失計測を適用した燃費予測精度向上の検討」山下健一氏、石川泰裕氏 (いすゞ中央研究所)
「風力発電装置状態監視システムの最新適用状況」鈴木洋介氏(NTN)
「低速軸受のAE計測による損傷診断」高田基樹氏(JFEスチール)、吉良耕一氏(JFEアドバンテック)
・CASE STUDY:SESSION Ⅲ 機械要素の状態監視
「TOF-SIMSを用いた転がり疲れに関する微量計測技術」福島由倫氏(デンソー)、七尾英孝氏(岩手大学)、小森谷智延氏(協同油脂)
「軸受製品設計を支える流体可視化計測技術」春山朋彦氏(ジェイテクト)
「LIF油膜計測法による低トルクシールリングの開発」水田裕賢氏(NOK)
・特別講演
「人工衛星を用いた測位システム(GNSS)を活用した突風・大雨の予測と監視に関する研究」小司禎教氏(気象庁 気象研究所)