潤滑油協会、全国石油工業協同組合、日本グリース協会、全国オイルリサクル協同組合、全国工作油剤工業組合の潤滑剤関連5団体は1月17日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で「平成30年新年賀詞交歓会」を開催した。
挨拶する武藤会長
冒頭、挨拶に立った潤滑油協会の武藤英輔会長は、潤滑油の国内需要の4割を占める自動車の減少傾向から潤滑油の総需要が年率3%減程度で縮小し続けている状況に業界として立ち向かっていく姿勢を示し、続けて「人材育成と、潤滑油の品質確保のための各メーカーの試験室の能力水準の向上を継続するとともに、自然災害によるサプライチェーンの寸断がなく、安定的に潤滑油剤を供給するためのBCP(事業継続計画)に関して業界全体として取り組む必要がある。潤滑油の業界は全石油製品の数%しかない業界ではあるが、エネルギーセキュリティーの確保・向上に努める使命がある」と挨拶した。
続いて、茂木敏充経済再生担当大臣・人づくり革命担当大臣が来賓の挨拶に立ち「本年の戌年、dog yearは技術革新など変化の激しいことにたとえられるが、まさにAI、IoTといった技術革新がグローバルに非常に速いスピードで進んでいる。日本経済がその流れに乗り遅れることなく、さらには先取りできるように、国として、潤滑油業界を含む産業界を後押ししていきたい」と述べた。
挨拶する茂木大臣