トライボコーティング技術研究会と理化学研究所は2月23日、「第20回『トライボコーティングの現状と将来』シンポジウム-紫色発光半導体技術、コーティング膜の測定評価技術、産学連携による新技術-」を「第2回いたばしベンチャーフォーラム」(主催:板橋区)と合同で開催する。当日は「第10回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の受賞記念講演を行うほか、同賞の贈呈式を実施する。
岩木賞は表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故・岩木正哉博士(理化学研究所元主任研究員、トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。トライボコーティング技術研究会が提唱して2008年度に創設、未来生産システム学協会(NPS)が表彰事業を行っている。
今回は、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏(カリフォルニア大学サンタバーバラ校 教授)と米国Soraa社が共同で、業績名「人体に優しい、紫色LEDを使った、太陽光に近い白色LEDの開発と実用化」により、岩木賞初となる国際賞・事業賞の同時受賞に輝いた。また、大塚電子が、業績名「反射分光干渉法を用いた三次元形状体へのコーティング厚みの非破壊測定」によって優秀賞を受賞した。さらに、グウェン ボロレ氏(アントンパール・ジャパン)とオーストリアのAnton Paar社が、業績名「PVDコーティング膜の品質管理法の確立と普及」によって、岩木賞初となる法人・個人同時受賞での事業賞に輝いた。当日は、これら受賞業績の講演と板橋区における町工場と国内外ベンチャーの連携事例の成果紹介などが行われる。
問い合わせ・申し込みは、以下の通り。
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