日本食品機械工業会は6月12日~15日、東京都江東区の東京ビッグサイトで「FOOMA JAPAN 2018 国際食品工業展」を開催した。同展は、食品製造・加工機械を中心に原料処理から包装、物流に至る食品製造プロセスの総合展で、第40回目となる今回は「食の技術は無限大。」をテーマに、食の基盤となる安全・安心を確保した上で、食生活・食文化を豊かにするための最新の製品・技術が展示された。
食品業界では現在、食品の搬送・供給においてすべりを向上させる表面処理としてフッ素樹脂コーティングなどが使用されているが、使用とともに経時的にコーティングが剥離し異物混入につながる恐れがあることなどから、食品搬送用機器における脱フッ素樹脂(脱コーティング)化が急速に進められている。
これに対し不二WPCでは、精密な微粒子を投射して表面になだらかな凹凸を作ることで表面に滑り性や付着抑制の機能を付与する表面改質法「WPC処理(Food)」を提案。コーティングではないことから異物混入の恐れがなく安全・安心な表面改質手法として、ホッパーや篩などの粉関連や、麺切刃や麺伸ばしローラーなど麺関連など食品関連機材に幅広く適用されてきていることを紹介した。
粉の付着抑制やフィルムのすべり性向上を図る「WPC処理(Food)」
ミネベアミツミは、ボールねじ化により JIS B 7721に準拠し、引張/圧縮/曲げ試験が可能な荷重測定機「LTS-Bシリーズ」を展示した。食品分野では、袋の開封力、接着力、はく離力、粘着力、フィルムの引張力、圧入・かしめ、部品の抜去力の測定、各種材料・製品の曲げ強度の測定、変位の測定にエンコーダーを使用し、0.01mmの分解能でポジションを測定できることをアピールした。
荷重測定機「LTS-Bシリーズ」