イグス・ドイツ本社が主催する樹脂製ベアリングの使用事例コンテスト「マヌス(manus)賞」( http://www.igus.co.jp/manus )の募集が開始された。
マヌス賞は、大きな技術改良や業務改善などにつながった画期的な樹脂製ベアリングの使用事例を競うコンテストで、最優秀賞の⾦賞には5000ユーロの賞⾦が贈られる。隔年開催されており、2019年の締切は2月22日となる。
前回2017年のマヌス賞では、35ヵ国から寄せられた541件の応募の中から、作業を軽くする外骨格ロボット、水深500mまで使用可能なグリッパーアーム、宇宙研究用の放出機構の3点が入賞した。
その他にも樹脂ベアリングの興味深い使用事例が多数寄せられた。3Dプリンターからスポーツ装備、さらには彫刻芸術品も見られた。「多様な使用事例から選んだこの数例だけでも、樹脂製ベアリングの幅広い用途を示している」と、イグスの樹脂製すべり軸受兼ドライリン直動技術部門⻑のトビアス・フォークト氏は述べている。同氏はゲアハルト・バウスの後任として新たに審査員として参加する。
応募方法は、イグスのウェブサイトから、専用フォームによって受け付けている。締切の2月22日までに、事例の設計図⾯や概要説明、写真、動画を添付して提出。量産用でもたった1個のパーツでもよく、応募事例の試作品が一つでもあれば対象となる。
締切後に、研究分野や業界誌および専門家団体によって構成される審査員により受賞者が選出され、本年4月1日~5日開催の「2019年ハノーバーメッセ」で表彰される。
専用ウェブサイト( http://www.igus.co.jp/manus )では、コンテストへの応募条件のほか、近年の受賞者の内容や1000を超える独創性に優れた興味深い応募事例が閲覧できる。
ラテン語で「手」を意味する「マヌス(manus)」賞のトロフィーを持つバウス氏(左)とフォークト氏(右)