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第9回ものづくりワールド名古屋

 

木村洋行、来年1月からエバリックス社の直動製品の取扱いを開始

 木村洋行は2020年1月から、スウェーデンに本社を置くEWELLIX(エバリックス)社の直動製品の取扱いを開始する。エバリックス社はアプリケーションごとのニーズに合わせたソリューションに定評がある直動製品メーカーで、一般産業機器向けのほか、高度な安全性が求められる医療機器向けや協働ロボット向けでも実績が多い。12月18日~21日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「2019国際ロボット展」では、6軸ロボットにピラー型アクチュエータを組み合わせたシステムを用いて、段ボール箱のピック&プレース作業のデモンストレーションを行った。

 医療機器向けの規格IEC 60601-1を取得しているリニアモーションの世界的メーカーで、今日ではインダストリー4.0への対応も加速している。

 エバリックス社の直動製品としては、高効率、高精度、高耐久性を兼ね備えたボールスクリューとさらに高荷重を受けられるローラースクリュー、クロスローラーガイドなど各種の高精密レールガイドをラインナップしているほか、アクチュエータも通常のシリンダ型に加えてピラー型など各種をラインナップ。特に装置の電動化によって省エネ化やメンテナンス性の向上に大きく貢献する。

エバリックス社の直動製品のラインナップ
エバリックス社の直動製品のラインナップ

 

 エバリックス社のピラー型アクチュエータはストローク量や荷重、速度、偏荷重など、アプリケーションごとの仕様条件に合わせた提案が可能で、低騒音で堅牢で高荷重に対応できるため、厳しい仕様条件のニーズにも対応できる。電圧は120V ACおよび24V DCに対応、最大定格荷重(押し/引き)はシリーズによって最大6000N、ストロークは700mm以上、動作速度も無負荷時で最速42mm/秒かつ最大負荷時で最速31mm/秒を実現している。

 「2019国際ロボット展」では、ユニバーサルロボット社の6軸ロボットURのオプションとして採用されている、ピラー型アクチュエータを用いた「LIFTKIT」をURに接続しての、段ボール箱のピック&プレース作業のデモンストレーションを実施。設置面積を抑えながら昇降移動を実現できることをアピールした。同様に「SLIDEKIT」では設置面積を抑えながら水平移動を実現できる。
 

ピラー型アクチュエータを用いた「LIFTKIT」をURに接続してのデモンストレーション
ピラー型アクチュエータを用いた「LIFTKIT」をURに接続してのデモンストレーション