THKは、ミニチュアLM ガイド「RSX形」のラインナップを拡充し、最小形番RSX5 を追加、RSX7~15 のブロックの長さバリエーションを充実させたほか、新たに高温用タイプの受注も開始した。
ミニチュアLMガイド「RSX形」は、2条のボール転動面を有し、既存タイプのボール循環部の改良を重ねたことで、より滑らかな動きを実現した。また、省スペースでの用途に適したコンパクト構造ながら、モーメントが作用する箇所でも1軸使用ができる。
新たなラインナップには、最小形番のRSX5、RSX7~15のショートブロック/ロングブロックが加わった。さらに、RSX9、RSX12、RSX15 には、要求の高かった高温用タイプが追加された。
同社では独自の新製品開発を通して、小型電子部品の関連装置から小型の一般産業用機械まで、幅広いユーザーのニーズに対応していく考えだ。
特徴は以下のとおり。
・コンパクト設計:LMレールの側面に各々1条列(2条のボール転動面)を配置し、LMレール断面の高さを低く抑えたコンパクトな構造となっており、スペースに限りがある箇所への取付けが可能
・優れた防錆性能:LMブロック、LMレール、ボールともに、防錆性能に優れたステンレス鋼を使用
・ボール脱落が起きにくい構造:ボール保持ワイヤーを内蔵し、LMブロック内のボールが脱落しにくい構造を実現。LMブロックをLMレールから抜き挿しする場合でも、ボールの脱落を心配することなく組付けが行える
・独自技術を駆使した高温仕様(RSX9・12・15のみ)
RSX9・12・15 は、独自の技術、熱処理を施したステンレス鋼を使用することで、最高使用温度150℃に対応。また、封入されている高温用グリースは、常温から高温へ温度が変化してもグリースによる転がり抵抗値の変動を低く抑える