THKのサービスロボット「SEED-Noid-Mover」(https://www.seed-solutions.net)が、NTTコミュニケーションズ主宰のオープンイノベーションプログラム「ExTorch Open Innovation Program」(https://www.ntt.com/business/lp/extorch.html)のパートナーに採択された。
「社外との共創により、想像を超えて灯火が拡がり、創造を超えた世界をつくっていく」との意味が込められた「ExTorch(エクストーチ)」は、NTT Comグループが保有する技術、インフラ、サービスなどの豊富なリソースを活用して新たな価値を共創するオープンイノベーションプログラム。同プログラムのテーマの一つである「完全無人化された次世代データセンターの創出」に対して今回、THKのサービスロボット向けプラットフォームロボットSEED-Noid-Moverが選ばれたもの。
SEED-Noid-Moverは、人の動作の再現を可能にした汎用人型等身大プラットフォームロボット。移動台車と人型の上半身を一体化させた、等身大のスレンダーな人型である点が特長で、インターネット環境さえあればどこでも遠隔操縦可能、さらには自律動作等の開発用ベース機体としても幅広く活用できる要素を備えている。
ExTorchへの採択にあたっては、データセンター内に「SEED-Noid-Mover」を投入することで、従来、人が行っていた作業を無人の状態でも滞りなく遂行できる環境が生まれ、「完全無人化されたデータベースセンター」の実現に大きく貢献できる可能性が評価された。
SEED-Noid-Moverの特徴は以下のとおり。
・省配線・スマートな設計:分散配置コントローラシステムを採用し、4芯(電信・電力供給)を束ねた1本のケーブルをデイジーチェイン接続して各コントロール間の通信を行うことで、省配線を実現。さらに、スマートな設計を可能にする小型で高推力の直動アクチュエータ「Smart Actuator BA」を搭載
・低消費電力:最大定格電力2~10Wのステッピングモータを駆動部品として使用しており、全軸を稼働させても消費電力は最大600W程度。長時間の稼働が可能
・高耐久:主要部品にはボールねじ、ロッドエンド、クロスローラーリングなど、同社の高信頼部品群を使用。ステッピングモータと併せて、高耐久性を実現
・ニーズに即した開発をサポート:モータドライバ単位でのパラメータ設定やスクリプト編集が可能な「SEED Editor」をはじめ、ロボット制御に必要な、様々なレイヤーでの基本ソフトウェアを取り揃え、ユーザーのニーズに合わせた開発環境の構築をサポート