不二越は本年8月から、省エネソレノイドバルブ「SS/SA-G01-40」の販売を開始する。工作機械・鍛圧機械などの産業機械向けに提案を進め、2022 年度までに50 万台/年の販売を目指す。
地球温暖化の防止に向けて、環境保全、エネルギー消費の抑制が重要な取組みとなる中、油圧機器においてもエネルギー効率の改善による省エネ性能の向上が求められている。同社では、1960 年代にソレノイドバルブを発売して以来、ソレノイド(電磁石機構)を自社で開発し、自由度の高い設計、複雑な構造にも対応できる製造技術を活かし、様々な製品を市場投入し、ユーザーの多様なニーズに対応してきた。
同社では今回、従来品の最高圧力・最大流量はそのままに、消費電力を大幅に低減し、安全性と使いやすさを向上した省エネソレノイドバルブ「SS/SA-G01-40」を開発、ユーザーの設備の省エネ・コスト削減に貢献していく。特徴は、以下のとおり。
1.省エネルギー:クラストップレベルの低消費電力で定評のあった同社従来品「SS/SA-G01-31」と比較し、消費電力を約25%低減、圧倒的な低消費電力を実現
2.高圧・大容量:同一サイズでは最高使用圧力35MPa、最大流量100L/min、許容背圧21MPa のトップレベルの性能
3.安全性の向上:消費電力を抑えたことで、コイル表面温度を従来品比で約30℃低減し、機械・設備の安全性を向上
4.海外安全規格への対応:海外安全規格のCE(欧州)、UL(米国)、cUL(カナダ)に対応
5.使いやすさの向上:産業機械向けとして一般的で、配線が容易なM12-4ピンコネクタをオプション化し、ワンタッチ接続が可能