ジェイテクトは、SUBARUの「クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)」向けに、コンパクトな電子制御カップリング「オイル共用式ITCC🄬」(ITCC:Intelligent Torque Controlled Coupling)を新開発した。
ジェイテクトでは四輪駆動車の前後の駆動力配分を電子制御によってシームレスに調整し、車両の優れた運動性能と高い燃費性能の両立に貢献する製品であるITCCを1998年から手掛けている。その開発で培った電子制御技術や摩擦制御技術、材料技術はジェイテクトグループのコンピタンスの一つとなっている。
e-BOXER(ストロングハイブリッド)がもつ「走りの愉しさ」と「ハイブリッドならではの環境性能」の高次元での両立に寄与するソリューションとして、今回のITCCを開発し、これにより安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献する。
開発品の特長は以下のとおり。
・e-BOXER(ストロングハイブリッド)向けに、トランスミッション内へ搭載可能なオイル共用式ITCCを開発。これにより、従来品と比較して全長を約25%短縮のコンパクト化を図りつつ、ITCC内クラッチの潤滑を最適設計することにより、クラッチの放熱性を高め、耐久性を向上
・オイル共用式構造の採用により、トランスミッションとITCCでのオイル総使用量を削減し、環境負荷を低減
と走行性能の向上を実現した
・ITCC内部部品の最適化により、エンジンからの駆動力を瞬時に伝達し、あらゆる路面状況において、優れた走行安定性と心地よい加速性能を発揮し、ドライバーに幅広いシーンで走りの愉しさを提供