NTN( http://www.ntn.co.jp )は、Pratt & Whitney(プラット&ホイットニー、以下、P&W)のジェットエンジンシリーズ「PurePower」用軸受を量産受注した。
受注したのは、ギアード・ターボファン・エンジンと呼ばれるもの。低圧コンプレッサの回転速度を維持しつつ、大口径化したファンに適した低い回転速度を実現するため、低圧コンプレッサ/タービン軸の回転速度を減速させてファン軸に伝える減速機構を介在させるターボファンエンジン。
NTNは2011年よりPurePowerエンジン開発用軸受を生産・納入してきた。また2012年1月にはP&Wより量産エンジンに対するサプライヤとして正式に認定され、この度量産受注契約を締結した。
NTNは桑名製作所(三重県桑名市)およびグループ企業であるNTN-SNR社(フランス)アルゴネ工場に航空宇宙用軸受専用工場を有し、P&W PurePowerエンジン用軸受も両工場で生産する。
桑名製作所は、日本の軸受メーカーとして初めてJIS Q 9100品質マネジメントシステムおよびNadcap特殊工程認証を取得し、ジェットエンジン、ヘリコプター、ロケット、人工衛星に使用される高機能・高品質の軸受を世界各地の航空宇宙関連企業に供給している。
アルゴネ工場は、United Technologies Corporation(ユナイテッド・テクノロジーズ社、UTC)傘下のP&W、Pratt & Whitney Canada(プラット&アンドホイットニー・カナダ社)、Hamilton Sundstrand(ハミルトン・サンドストランド)向けに長年にわたる納入実績があるという。
NTNグループは、今後も成長が期待される航空宇宙産業に注力し、2017年には世界の主要航空宇宙関連企業向けに年間75億円の販売を目指す。
NTNの航空宇宙用各種軸受