NTN( http://www.ntn.co.jp/ )は、ロールス・ロイス社が開発中の新型ジェットエンジン「Trent XWB」に搭載される軸受を量産受注したと発表した。
Trent XWBは、ロールス・ロイス社のジェットエンジンTrentファミリーの最新タイプで、エアバス社(フランス)の中型旅客機であるエアバスA350ファミリーに向けて開発された。エンジンの推力は、74000~97000ポンド(330~430kN)で、同社特有の3軸構造設計を踏襲し、排気ガス低減を実現した。現時点において、Trent XWBはエアバスA350ファミリーに採用された唯一のエンジンだという。エアバスA350ファミリーは、2013年6月に初飛行を実施、2014年から商用運航を開始する予定。
NTNは、桑名製作所(三重県桑名市)および連結子会社であるNTN-SNRのアルゴネ工場(フランス、アルゴネ市)に航空宇宙用軸受専用工場を有し、今回受注したロールス・ロイス社のTrent XWBエンジン用軸受においても両工場で生産を行う。
桑名製作所は、日本の軸受メーカーとして初めてJIS Q 9100品質マネジメントシステムおよびNadcap特殊工程認証を取得し、ジェットエンジン、ヘリコプター、ロケット、人工衛星に使用される高機能・高品質の軸受を世界各地の航空宇宙関連企業に供給している。NTN-SNRアルゴネ工場は、フランス軸受メーカーとして、長年にわたってジェットエンジンやヘリコプター、ロケットに使用される軸受を多くの航空宇宙関連企業に供給している。
NTNグループは、今後も成長が期待される航空宇宙産業に注力し、2017年には世界の主要航空宇宙関連企業向けに年間75億円の販売を目指す。