NTN( http://www.ntn.co.jp/ )は、高い荷重負荷能力と高速回転性能を両立した「高負荷容量円筒ころ軸受」を開発した。
同品は、同社が開発した「転動体セパレータ」を採用することで、ころ同士の接触を防ぎ、回転性能を損なうことなく総ころ形とほぼ同数のころを内蔵可能で、世界最高水準の負荷容量を確保したという。また、一般的な保持器付き円筒ころ軸受の1.5倍の定格寿命を実現し、増速機や減速機の低速軸、中・高速軸へも適用が可能。
さらに、風力発電機や建設機械によく用いられる遊星歯車型の増速機や減速機には、ころを最適設計することにより、遊星歯車の内径部を軸受の外輪軌道面として使用するができ、装置全体の軽量・コンパクト化も図ることができる。
同社では、すでに風力発電機や建設機械メーカーに向けて同品の提案を開始しており、引き続き、増速機や減速機を中心に産業機械用途に向けて広く提案を行っていく。