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SEMICON Japan 2024

 

日本機械学会、9月に機械の状態監視・診断技術で講習会開催

 日本機械学会は9月9日、東京都新宿区の同学会会議室で「No.16-110講習会 グローバル技術者必須!! 機械の状態監視と診断技術 基礎・実践ノウハウと応用例・規格」を開催する。同学会の標準・規格センター 標準事業委員会所属のISO TC108 SC5 国内委員会が企画したもの。

 グローバル化の進展とともに規格のあり方も大きく変わってきている。振動の制限値や製造に関する規定だけではなく、ある技術を適用するときに参照されるべき規格も多く制定されてきている。機械・設備の予防保全では、定期的補修後の故障率の増加、プラント停止による生産性の阻害などの欠点を補うため、効率的な状態監視保全が広く適用されるようになった。そして、これを可能とする種々の機械状態監視・診断技術がISO規格で発行され、参照されている。現在もこの分野ではさらに多くの技術に関してISO規格が検討されており、国際的にも発展領域にある。一つの機械をトラブルなしに長期間運用するためには、振動技術だけではなく他の多くの診断技術を知り、状況に応じて各技術の強みを活かして併用することができるグローバルな技術者の育成が重要になってきている。

 こうした中、今回の講習会では、機械の状態監視と診断に関する技術的な概要から、振動、熱画像等の代表的な監視診断技術を取り上げ、基礎から応用、ISO規格までを以下のとおり分かりやすく紹介する。

<概要と振動診断技術>
・「機械の状態監視と診断に関するISO概論」榊田 均 氏(元 東芝)

・「ブルッと来たら危ない予兆 振動診断の基礎と応用例、ISO規格」榊田 均 氏(元 東芝)

・「ISO機械状態監視診断技術者(振動)資格認証制度」中嶋 智 氏(元 NSST)

<機械の内部を診る診断技術>

・「機械の循環器系(潤滑油の監視)を診察しよう 潤滑剤分析」四阿 佳昭 氏(新日鐵住金)

・「機械の異常は熱にも現れる 熱で診る状態監視技術 サーモグラフィ」山越 孝太郎 氏(サーモグラファー)

・「日本発!加速度センサで見えない状態を見る監視技術(IoTの切り札)AE」西本重人 氏(日本フィジカルアコースティックス)