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SEMICON Japan 2024

 

ジェイテクト、鉄鋼設備焼結機パレット台車加圧ローラ用軸受の寿命を倍増

 ジェイテクトは、鉄鋼設備である焼結機の一層の安定稼働とメンテナンスコストの低減を目的に、パレット台車の加圧ローラ軸受に使用する特殊シールに改良を加えることで、軸受寿命が従来比2倍となる製品の開発に成功した。これにより、メンテナンス周期のさらなる長期化、信頼性の向上を実現し、顧客の生産性向上に貢献していく。量産は2020年1月に大阪府柏原市の国分工場で開始する予定で、国内外の製鉄メーカーに販売を展開し、2億500万円の売上を目指す。 

 製銑工程の焼結機は鉄の原料となる粉鉱石と粉石炭を焼き固める設備で、パレット台車は焼き固められた焼結鉱を積載運搬する。

鉄鋼設備流れ図(製銑設備~製鋼設備まで)

 

焼結機概略


 製銑の工程で使用されるパレット台車用軸受は、高荷重や衝撃荷重といった厳しい使用条件に加え、粉塵と高温という環境下で使用されているため、軸受部品の一層の長寿命化へのニーズが高まっていた。

 こうした市場ニーズにお応えするため、ジェイテクトでは2018年2月に、「加圧ローラ軸受」と「車輪用軸受」などからなるユニットを大幅に改良したが、今回、加圧ローラ軸受に使用される「密封型複列円筒ころ軸受」の特殊シールにさらなる改良を加えることで、異物侵入量を従来品比70%低減できる、密封性の高い軸受を開発したもの。

 開発した特殊シールの特徴は以下のとおり。
 
①主リップにばねをつけることで追随性を向上

②柔軟性のあるサイドリップと外径ゴム巻きにより密封性を向上

製品イメージ

 

開発特殊シールの特徴

 

ダスト侵入量比