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第9回ものづくりワールド名古屋

 

ハイウィン、神戸市の新本社工場が着工、竣工予定は2022年5月

 ハイウィンは、兵庫県の神戸サイエンスパーク(神戸市西区井吹台東町7-4-4)内に新本社工場を建設する。一部地上3階の鉄骨造で敷地面積が約2万4650m2、延床面積約が1万4500m2。総工費は約100億円を予定している。

 新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から参加者を限定しつつ、5月31日には起工式を執り行い、同社のほか工事関係者が参加し工事の安全を祈願した。完成は2022年5月を予定している。新本社工場の設立により、直動機器生産を増強するとともに、ロボットシステム製品にも注力していく。

 

ハイウィン 新本社工場 起工式の様子
起工式の様子

 

 同社では急激に加速する市場環境の変化やユーザーニーズの多様性に対応するため、変革する製造産業を常に支える企業として2019年から「次世代ものづくりを支える」をスローガンに掲げ、その実現に向け国内体制の再編を進めてきた。今回この取組みの一環として、ユーザーニーズにより細やかに対応することを目的に、国内での製造体制を強化する。自動化機器等のユニット製品、座標ロボット、産業用ロボットなど、製造品目を増やすとともに、リニアガイドウェイやボールねじなどの直動機器の生産能力も増強する。

 新本社工場は、BCP(事業継続計画)を考慮し、震度7でも継続運用が可能な耐震基準で設計。床の耐荷重と厚さを通常の倍以上とし、建物本体の構造とは独立させ揺れによる影響の抑制を図り、精密部品を取り扱うための万全の体制を整えている。

 また、ショールームも用意しユーザーと同社との新たな接点となる施設を目指す。

 新工場着工に際し、同社グローバル本社総裁である卓永財氏は「新工場が稼働することで年間300億円以上のサービスが提供でき、日本国内の製造産業のさらなる発展に貢献する体制が整う。日本に基盤を持つことに大きな意味がある」と述べている。

 また、同社会長である卓文恒氏は「当社は世界的に半導体前工程製造装置メーカーのトップサプライヤーとして座標ロボットの着実な実績を上げてきた。将来は日本の半導体業界にも貢献できると確信している。短納期、少量多品種という市場のニーズに応えるだけではなく、様々な業界の顧客にトータルソリューションを提供し、顧客がより高い付加価値を創造する助力に努めたい」と決意を新たにした。
 同社では「今後も継続的な投資を続けることで、顧客とともに成⾧できると考えている」としている。

 

ハイウィン 新本社工場 完成イメージ
新本社工場 完成イメージ