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SEMICON Japan 2024

 

不二越、デジタルコントロールアンプにEthernet/IP対応のラインナップを拡充

 不二越は、デジタルコントロールアンプ「ERD-20」シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充、ユーザーの生産性向上に貢献する。Ethernet/IP 対応ERD-20は本年11月から発売を開始する。工作機械・鍛圧機械などの産業機械への提案を進め、2023年度までに標準品、Ethernet/IP 対応品を合わせて2400台/年の販売を目指す。

不二越 Ethernet/IP 対応ERD-20 bmt ベアリング&モーション・テック
Ethernet/IP 対応ERD-20

 

 デジタルネットワーク技術の急速な進歩により、様々な産業分野・機器でIT化やIoT対応が進んでいる。油圧機器においてもデジタル化がなされ、ネットワークへつながるIoT機器としての対応が求められている。

 同社は、1960年代のソレノイドバルブ販売開始後、電磁比例弁やそれをコントロールするアンプも併せて自社で開発・販売し、ユーザーの多様なニーズに対応。

 デジタルコントロールアンプについては2019年に「ERD-10」を、2021年6月には「ERD-20」を市場投入している。今回、ERD-20シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充したことで、電流・電圧値の指令やセンサ情報、アンプの各種ステータスなどが油圧機器に高速通信で伝達可能となり、工場のIoT化によるユーザーの生産性向上に貢献するほか、イーサネットケーブル1本で工程管理のPLCとの接続が可能となり、配線にかかる工数が同社従来品比で約1/2に短縮するなど、作業時間の短縮に寄与できる。

 また、圧力センサで油圧力を測定し、電磁比例弁の駆動電流を自動調整する圧力センサフィードバック制御を搭載。作動油の温度変化やバルブのオーバーライド特性による圧力の変化を大きく低減させ、指令通りの圧力で制御可能としている。さらに、海外安全規格のCE(欧州)に対応している。