THKは、 ケージずれ防止機構付きクロスローラーガイド標準タイプ のラインナップを拡充し、 さらにセンターレールタイプを カタログ標準品として追加する。
クロスローラーガイドは精密ローラーを直交させて保持したケージを専用レールと組み合わせた構造で、有限ストロークの動きの軽い直動案内。独自のラックピニオン機構を備えていることから、ケージずれのない正確な動きを実現。用途は半導体製造装置をはじめ、電子部品の製造装置や光学測定器などに最適で、同社ではOA機器および周辺機器といった従来からあるニーズ以外にも需要が多く見込んでいる。
これまでは、取付間隔を自由に設計できる標準タイプがラインナップの中心だったが、今回新たに取付の簡略化や装置のコンパクト化を実現するセンターレールタイプ(標準タイプの内側2本のレールが一体化した形状)を追加した。 既存のクロスローラーガイドVR形に比べローラー数を増やし 、基本定格荷重・剛性が 大幅に向上し、かつ長寿命を実現している。
開発品の特長は以下のとおり。
・独自設計のラックピニオン機構を採用することで、装置の駆動による振動や慣性力、衝撃などによって発生するケージずれを防止
・ケージずれ防止機構付きクロスローラーガイドの標準タイプは既存クロスローラーガイドVR形と同一取付寸法のため、容易に置換えが可能
・センターレールは標準タイプの内側2本のレールが一体化した形状になっていることにより、取り付けが簡略化され、幅寸法のコンパクトなテーブルユニットが構成可能