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THK、工作機械の回転テーブルを高速化できる高速ローラーリングの受注を開始

 THKは、工作機械の回転テーブルの高速化に貢献可能な高速ローラーリング「RT形」の受注を開始する。

THK 高速ローラーリング「RT形」 bmt ベアリング&モーション・テック
高速ローラーリング「RT形」

 

 同社がこれまで展開してきたクロスローラーリングは、さまざまな方向の荷重を負荷できるため多くの産業機械に使われている。使用用途の一つである工作機械では、5軸以上の複合加工機の需要が近年高くなっており、切削から旋削加工までを1台でさまざまにこなす機械が求められている。そのため、テーブル用軸受にも高剛性や高速性が要求されている。

 今回開発したRT形は、高速性に対応するため、高速旋回に適した3列ローラー接触構造を採用し、高速旋回性能を追求した高速ローラーリング。回転時の発熱を抑制することで既存比の3~5倍となるDpw・N値(ボールピッチ円径×回転数)30万を実現した。また、内外輪に取付穴を設けることで、軸やハウジングへの直接固定ができるため、製品を組み付けるために必要な周辺部品を削減できる。

 全4形番をラインナップしており、マシニングセンタ、複合加工機、5軸加工機などの回転テーブルの回転速度を高速化し、タクトタイム短縮に貢献する。

 開発品の特長は以下のとおり。

・優れた高速旋回性能:高速旋回に適した3列ローラー接触構造を採用し、回転時の発熱を抑制することでDpw・N値30万を実現

THK 高速ローラーリング「RT形」 構造 bmt ベアリング&モーション・テック

 

・既存のローラーリングと同寸法:剛性に優れた複列アンギュラローラーリング「RW形」と内外径・幅寸法、取付穴位置が同一のため、用途に応じて使い分けが可能

・容易な組付け構造:内外輪に取付穴を設けることで、軸やハウジングへの直接固定を可能にしたため、製品を組み付けるために必要な周辺部品を削減できる。また、装置への組み付け方法によって、内輪の取付面の向きをユーザーが選定できる