NTN( http://www.ntn.co.jp )は、回転軸線方向に掛かる負荷(スラスト負荷)能力を3倍に向上させ、自動車のディファレンシャル(車がカーブを曲がる時の内輪差を吸収しつつ動力源から同じトルクを振り分けて伝えるための装置)やトランスミッション用途において、円すいころ軸受から置き換え可能な「高スラスト負荷対応深溝玉軸受」を開発した。
開発した軸受は、軌道輪溝部形状の最適化を図ると同時に、新設計の組合せ保持器採用で、スラスト負荷能力が標準の深溝玉軸受に対して3倍と大幅に向上させ、自動車の駆動伝達部など高負荷用途への適用を可能にした。
この軸受を円すいころ軸受から置き換え、ディファレンシャルサイドに適用すると、軸受のトルクを60%低減できるほか、組み立て工数削減も図れるため、自動車のCO2削減・低燃費化できる。