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日本滑り軸受標準化協議会、第41回総会を開催、新会長に濱崎俊一氏(オイレス工業)

 日本滑り軸受標準化協議会(PBSA)は6月6日、「2025年度 第1回総会(通算第41回総会)」をウェブ配信により開催した。
 
 当日は持丸昌己PBSA会長の開会挨拶に続いて、日本機械学会ISO/TC123平軸受国内委員会 委員長の片桐武司氏(大同メタル工業)が挨拶に立ち、ISO/TC123平軸受国内委員会に対するPBSAからの支援に対し謝意を示しつつ、「静圧気体軸受用語に関する国際標準化」が国際ルール形成・市場創造型標準化推進事業(戦略的国際標準化加速事業:産業基盤分野に係る国際標準開発活動)に正式に採択(2025~2027年度)され、経済産業省より事業委託の予算化がなされたことが報告され、経済産業省の予算で賄えない分についてのPBSAへの支援要請がなされた。

 次に、日本機械学会ISO/TC123平軸受国内委員会の2025年度の活動計画について国内幹事の山田 晃氏(大豊工業)が、12回の国内委員会と1回の国際会議(10月、韓国)に参加することや、上述のとおり経済産業省の国際標準開発事業に採択された「静圧気体軸受用語に関する国際標準化(SC6)」について日本語原案作成、国際会議用ドラフト(WD)作成、国際会議(韓国)での事前説明、NP投票用ドラフト作成、NP投票開始へと進める計画を発表した。活動スケジュールについては特に、本年10月29日~31日に韓国栄州(ヨンジュ)市での対面方式により開催されることが報告された。また、上記の経産省予算の確定に伴いPBSAへの支援要請書が修正されたことが説明された。

 続いてPBSAの2024年度の活動報告と2025年度の活動計画について、PBSA会計の橋爪 剛氏(オイレス工業)より報告がなされた。2024年度の活動報告として、2024年6月と2025年3月の2回の総会と書面理事会が開催されたこと、国際会議が2024年11月にドイツ・ベルリンで対面形式にて開催され、旅費等をPBSAが支援したこと、国内本委員会および国内小委員会の審議へPBSA会員が参加、TC123関連ISO規格および規格開発の際に必要な規格を購入し規格開発を支援したことが報告されたほか、2024年度会計報告がなされた。2025年度の活動計画としては、第1回総会をウェブ形式で開催し、第2回総会を2026年3月に対面形式で開催、必要に応じて理事会を開催する予定であることや、本年10月29日~31日に韓国・栄州にて開催予定のISO TC123国際会議について経産省予算の不足分をPBSAが支援すること、国内本委員会、国内小委員会および原案作成部会に対する経産省予算不足分を支援すること、TC123関連ISO規格および規格開発の際に必要な規格を購入し規格開発を支援することが報告された。出版PRその他については要請に応じて対応する。また、講演会については、第1回総会では開催を見送ったが、第2回総会では現在計画中であることが報告された。さらに、2025年度予算計画についての説明がなされた。

 今回、第1回総会に先立って開催された書面理事会において、PBSA会長の持丸理事から濱崎俊一理事(オイレス工業)への交代について審議がなされ、賛成多数で承認されたことが報告された。

 これに伴い、持丸会長より退任挨拶が、濱崎新会長より就任挨拶が、それぞれ行われた。PBSAは6月7日より、新体制・新役員での活動を開始している。

PBSA総会第41回 挨拶する持丸PBSA退任会長 bmt ベアリング&モーション・テック
持丸PBSA退任会長
PBSA総会第41回 挨拶する濱崎新会長 bmt ベアリング&モーション・テック
濱崎新会長