2025年09日10日(水)
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NTNは、事業構造改革の一環として、国内における超大形軸受の生産体制を再編し、NTN宝達志水製作所(石川県羽咋郡)の生産機能を、桑名製作所(三重県桑名市)に集約することを決定した。
同社は、2024 年度にスタートした中期経営計画「DRIVE NTN 100」Final において、持続的な事業の成長と収益性の向上を目的とした事業構造の変革に取り組んおり、設計や材料の見直しなどサプライチェーンの再構築などの諸施策に取り組むほか、事業環境の変化に柔軟に対応できる生産体制の最適化を目的に、国内外の各地域で生産拠点の再編を進めている。
同社はこれまで、桑名製作所およびNTN宝達志水製作所において風力発電装置主軸用などに超大形軸受を生産し供給してきたが、中国風力発電機メーカーのシェア拡大や中国政府による軸受の自国調達方針などで中国向けの需要がなくなり、こうした事業環境の変化に柔軟に対応するとともに、効率的な生産を通じて競争優位性を維持・向上するため、超大形軸受の生産体制を再編し、桑名製作所に集約することを決定したもの。
NTN宝達志水製作所の生産機能は桑名製作所に段階的に移管し、今後は桑名製作所でグローバル市場の需要に対応していく。
NTN宝達志水製作所は、生産移管の完了に伴い2026年春頃をめどに閉鎖する予定。
同社では、本再編により年間数億円規模の比例費および固定費削減効果を見込んでいる。
同社は、「今後も日本をはじめ欧州や米州など各地域において生産体制の最適化に取り組み、資産効率の向上を図るとともに、品質・コスト・納期の面でさらなる競争力を高め、企業価値の向上に取り組んでいく」とコメントしている。
