ジェイテクトは、大型CNC円筒研削盤「G5 Series」を開発し、本年10月26日より販売を開始する。
同社は、円筒研削盤のラインアップ刷新を進めており、2022年に小型CNC円筒研削盤「G1 Series」、続いて中型CNC円筒研削盤「G3 Series」を市場投入してきたが、本製品はそれらに続く大型機として、G Seriesのラインアップを取り揃えるもの。
大型CNC円筒研削盤「G5 Series」
近年、製造業においては、労働人口の減少や熟練作業者不足が深刻化しており、技能継承の難しさや生産性向上への対応が大きな課題となっている。特に円筒研削においては熟練作業者の"カンコツ"に依存した工程が多く、安定した品質の確保と省人化の両立が求められている。さらに、大型ワークはそのサイズや重量から作業者の負担や工数が大きく、自動化や作業容易化へのニーズが高いことが分かっていた。中でも、鉄鋼・電池・製紙等で幅広く使用されるロールや工作機械・建設機械・産業機械向けの長尺・大型ワークは、そういった困りごとを抱えているユーザーが多い領域だった。
G5 Seriesは、これらの市場動向・顧客課題に対応するソリューションとして開発した大型円筒研削盤。同社はこれまで中小型ワークを中心とした円筒研削盤Gシリーズを通じて自動化ソリューションを提案してきたが、G5 Seriesの投入により大型ワーク領域まで提案範囲を拡大し、加工や測定の自動化によるさらなる省人化に貢献する。G Series共通のコンセプトである「誰でも簡単熟練加工」を継承し、熟練作業者に依存しない高精度加工と生産性向上の両立に貢献していく。
開発品の特長は以下のとおり。
1.長尺・重量ワーク対応力の強化と高精度な研削の両立
・センタ間距離最長4000mm、センタ間負荷重量最大1500kgの長尺・重量ワークの加工ニーズに対応
・といし軸電動機容量アップにより、長尺・重量ワークの研削時間短縮に寄与
・といし軸には流体軸受「STAT BEARING®」を採用、送りスライドへは高級きさげを施すことで、長寿命かつ高精度加工を実現
2.作業者スキルに依存しない簡単操作と自動化
・G Series共通のユーザーインターフェース「らくらく操作」により、直感的な操作と段取り時間の短縮を実現
・2種類の自動化パッケージ
<自動化Aパッケージ>
・レスト調整・測定・形状補正といった熟練作業のカンコツ作業を自動化
・多段形状ワークの測定が可能なため、幅広い生産ニーズに柔軟対応
<自動化Bパッケージ>
・加工中のリアルタイム径測定とフィードバック補正により、誰でも安定した高精度加工を実現
・ワークのたわみにレストが自動追従する最適制御によって安定加工を実現
大型CNC研削盤G5 Seriesの自動化Aパッケージ
大型CNC研削盤G5 Seriesの自動化Bパッケージ
3.生産性向上に貢献する作業時間の短縮
・自動測定・調整および補正により手動作業の大幅削減で効率化を実現
・ジェイテクトの大型CNC研削盤G5 Seriesによるワーク1本あたりの作業時間比較
ジェイテクトグループは、今回のG5 Seriesの投入により、小型から大型まで円筒研削盤のラインアップを取り揃え、より幅広いニーズに対して高付加価値なソリューションを提供していく。
今後も、ジェイテクトグループがこれまで培ってきた加工技術、材料技術、制御技術をはじめとするモノづくりの知見とノウハウを掛け合わせることで、効率性・安全性・環境負荷といった社会課題の解決に資するソリューションを創出し、安全・安心な産業の発展に貢献していく。