新東工業の産業用ロボット用歪ゲージ式6軸力覚センサ「ZYXer(ジクサー)」が、ラインアップを4種から11種に拡充、9000Nの大容量にも標準で対応可能となった。
今回、ユーザの需要が高い並進方向±500~9000Nの定格容量モデルを取り揃えた。従来は構造上、鉛直方向のねじれの力(Mz)が、他方向に比べて定格容量が低くなる問題を抱えていたが、独自の設計により解決させ、大きな荷重やスピードにも対応できるようになった。
また、全ての直径サイズで、アルミ合金とステンレスの2種類から材質を選択することが可能になった。アルミ合金製は軽量かつ磁性を帯びないという特徴があり、ロボットの可搬重量を抑え、設備コストを削減できる。一方でステンレス製は耐食性に優れており剛性も高いため、コンパクトながら高トルクを実現する。
さらに、ZYXerは標準ラインアップだけでなく、ユーザの要望に応じたオーダー設計も可能であり、1t以上の計測にも対応できる⼤荷重モデルも開発実績がある。大荷重モデルは、多くのロボットメーカの通常ラインアップの力覚センサではカバーしきれない、Fz±14000Nという規格外の定格容量を持つため、ダイカスト等の搬送の際の力検出や車両のドア、重機のタイヤを取り付ける際の作業者の⼒のアシストなどを安定的に把持・組付けすることができる。歪ゲージ式を採⽤していることから、他⽅式に⽐べ⼤荷重モデルでもコンパクトな設計が可能なため、本体厚さと重量を抑えられ、⼤型のロボットに適した力覚センサとなっている。また、アタッチメントを変更することで、各メーカーの産業用ロボットに対応が可能。