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NPS、第12回岩木賞の業績募集を開始、表彰費用の賛助も募集

3ヶ月 2週 ago
NPS、第12回岩木賞の業績募集を開始、表彰費用の賛助も募集

 未来生産システム学協会(NPS)は、「第12回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の業績募集を開始した。締め切りは8月31日。また同時に、岩木賞表彰費用の賛助の募集も実施している。

 岩木賞はトライボコーティング技術研究会が提唱し、NPO法人である精密科学技術ネットワーク(PEN)が2008年度から創設し表彰していたが、2011年度からは一般社団法人であるNPSが継承し表彰している。

 表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故 岩木正哉博士(理化学研究所 元主任研究員、トライボコーティング技術研究会 前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。募集対象は表面加工、表面改質、表面分析、トライボロジー、コーティングに関わる研究・開発・技術・支援・交流・事業化などで著しい成果、業績(製品、サービス、学会発表や特許申請/登録されたものを含む)を上げた個人、法人、団体で、表彰対象は受賞業績が公表できること、NPSに参加できること、と定めている。

 本年度は大賞、優秀賞、特別賞、奨励賞を中心に募集を行うが、国際賞、事業賞、功績賞の申請も受け付ける。国際賞以外は、原則として日本国内に居住地、研究室や本社、本部、主力工場などの活動拠点を有する個人、法人、もしくは団体が対象。国際賞は、海外に居住地などの主たる活動拠点を有する個人、法人、団体が対象となる。

 各賞の審査基準は以下のとおり。

【大賞】
・開発技術が世界的に高い水準にあり、新規独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化されており、経済的・社会的貢献が認められるもの。
【優秀賞】
・開発技術が日本国内において高い水準にあり、新規独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化されており、社会的貢献が認められるもの。
【特別賞】
・開発技術が当該業界において高い水準にあり、新規/独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化されているか、実用化の途上にあり、社会的貢献が認められるもの。
【奨励賞】
・開発技術が当該業界において優れており、新規/独創性に優れたもの
・開発技術が実用化の途上にあり、実用化の努力が認められるもの
【事業賞】
・事業化技術または事業/ビジネスモデル、サービスなどが当該業界で影響力を有し、当該業界の知名度を上げる、インフラの構築を行う、社会生活に恩恵をもたらすなどの効果を通して、活性化、発展に貢献をなし、波及効果を生むなどの活動の成果、努力が認められるもの。
【国際賞】
・開発技術または事業化技術または事業/ビジネスモデル、サービスなどが当該業界で影響力を有し、当該業界の我が国との関係において協力、連携、協調関係を育み、または当該業界の知名度を上げ、活性化、発展に貢献をなし、波及効果を生むなどの活動の成果、努力が認められるもの。
【功績賞】
・大賞、優秀賞、特別賞、奨励賞の評価尺度と、事業賞、国際賞の評価尺度のいずれの面でも極めて顕著な業績が認められるもの。

 岩木賞受賞業績については、2020年2月28日に開催されるシンポジウム「トライボコーティングの現状と将来」で、表彰および受賞業績の記念講演を行う予定。岩木賞に関する問い合わせ、申請様式の請求は、NPS表彰顕彰部門岩木賞表彰事業部内 事務局まで(E-mail:award@nps-t.info)。
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 同研究会ではまた、岩木賞表彰費用の賛助を募集している。問い合わせ・申し込みは、トライボコーティング技術研究会 岩木賞表彰基金まで(award@tribocoati.st)。

admin 2019年6月6日 (木曜日)
admin

日本トライボロジー学会、トライボロジー会議 2019 春 東京 開催、学会賞表彰式を実施

3ヶ月 2週 ago
日本トライボロジー学会、トライボロジー会議 2019 春 東京 開催、学会賞表彰式を実施

 日本トライボロジー学会(JAST)は5月20日~22日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで、「トライボロジー会議 2019 春 東京」を開催した。機械要素や潤滑剤、表面処理・コーティングなどの関わる研究160件が、一般セッションとシンポジウムセッションで発表された。

 一般セッションは「トライボケミストリー」、「マイクロ・ナノメカニズム」、「表面形状・接触」、「機械要素」、「表面処理・コーティング」、「シミュレーション」、「摩擦材料」「摩耗」、「分析・評価・試験」、「境界潤滑」、「潤滑剤」、「摩擦」、「固体潤滑」、「メンテナンス」、「流体潤滑」の15テーマで、また、シンポジウムセッションは、「高分子材料のトライボロジー」、「境界潤滑下における固体表面の最適設計技術-機能性コーティングかトライボフィルムか?-」、「" 超" を目指す軸受技術の最前線」の3テーマで開催された。

 20日には「2018年度日本トライボロジー学会賞」表彰式が行われ、表面改質関連では、以下などが表彰された。

学会賞授賞式のようす

トライボロジーオンライン論文賞

「Effect of Electric Field on Adhesion of Thermoplastic Resin against Steel Plates」村島基之氏(名古屋大学)、梅原徳次氏(名古屋大学)、上坂裕之氏(岐阜大学)、Xingrui Den氏(リケン)…低燃費自動車への要求が高まる中、軽量な複合材である炭素繊維強化樹脂(CFRP)に注目が集まっている。しかし熱硬化性樹脂が用いられる従来のCFRPは製造時間・コストが高く大衆車への適用が進んでいない。そこで、熱可塑性CFRPに次世代の車体材料としての期待が高まっている。加熱により軟化する熱可塑性CFRPの製造には既存のプレス成型手法を用いることができ、製造時間・コストの低減が期待される。一方で,高温金型表面から離型する際に樹脂が金型へ付着するトラブルが報告されている。本研究は、電場印加という大面積に適用可能な新しい手法を用いた、高温金型表面への熱可塑性樹脂付着抑制手法の開発およびそのメカニズム解明のために実施された。本論文では、極性基を有するアクリル樹脂とガラス転移温度に達した金属表面との付着力を測定し、金型への電場印加の影響を明らかにした。直流電場を印加した場合は付着力の増加が観察され、これは極性基が電場により金属表面に引き付けられたためと考えられた。一方で、交流電場の場合には周波数の増加とともに付着力は減少し、電界強度10V/mm、1 MHzを印加した際には無印加と比較して44%の付着低減効果を示した。これは極性基の移動が分子の絡まりや慣性力などにより遅れる、位相遅れが生じたためと考察。本論文では、アクリル樹脂のガラス転移温度における誘電正接は周波数とともに増加することも実験的に確認し、位相遅れによる極性基と電場の反発力により付着力が抑制されたと示された。以上のように、本研究では電場を利用する従来にはなく、かつ大面積金型に適用可能な熱可塑性樹脂付着抑制手法を開発した。また、誘電正接などを実際に測定しそのメカニズムが示されたことで、付着抑制性に優れた分子構造の開発など今後の発展が期待できるとして評価された。

左から、梅原徳次氏、若林JAST会長、村島基之氏、Xingrui Den氏

技術賞

「耐焼付き性に優れるDLC被膜転がり軸受の開発」佐藤 努氏・伏見元紀氏・上光一郎氏(日本精工)…転がり軸受では使用条件が厳しくなると焼付きや摩耗などの表面損傷を生じ、軸受としての機能に支障をきたす場合がある。このような表面損傷を防止する方法として、金属接触を防止できる表面処理が有効で、特に低凝着性や耐摩耗性を有するダイヤモンドライクカーボン(DLC)被膜は大きな効果が期待できる。しかし、DLCは硬質膜のためにはく離しやすく、特に接触面圧が大きい転がり軸受の軌道面においては被膜はく離が生じやすく、適用が難しかった。高面圧転がり接触下における被膜はく離の抑制には、被膜内部に発生する応力の低減が必須として検討・改良を行った。転がり接触下では母材である鋼が大きな弾性変形を繰り返すため、中間層を含めた各層のヤング率を鋼に近づけることで、接触により被膜内部に発生する応力を低減した。加えて成膜時に発生する被膜の残留応力を被膜組成や成膜条件の最適化により低減した。これらの改良により、高面圧下においてもはく離しにくい高耐久のDLC被膜を得た。開発した耐はく離性に優れるDLC被膜を転がり軸受に適用することで、過酷な使用環境においても長期にわたって焼付きや摩耗を防止することが可能となった。大規模空調設備用ターボ冷凍機においては、本技術を圧縮機支持軸受に採用することで軸受列数の削減と小型化が可能となり、従来機から軸受損失を約50%低減させCO2排出量削減が期待される。また、製紙機械においては抄紙工程のロール支持用の自動調心ころ軸受で問題となるスミアリング損傷(表面の微小焼付き)を実機環境下において長期にわたって防止する効果が確認されており、今後、生産設備の安定稼働ならびにメンテナンス軽減に貢献していくことが期待できるとして評価された。

左から、上光一郎氏(日本精工)、若林JAST会長、佐藤 努氏・伏見元紀氏(日本精工)

「テクスチャ付与による自動変速機用低トルクシールリングの開発」関 真利氏・石岡克敏氏・吉田勇介氏(NOK)、細江 猛氏・徳永雄一郎氏(イーグル工業)…近年の世界的な温暖化対策を背景に自動車のCO2排出規制が厳しさを増す中で、自動変速機(AT)内のシール部品においてもさらなるトルク低減が求められている。AT内のシール部品の機械損失は全体の約25%を占めており、中でも高圧・高速しゅう動環境で複数個使用される回転用シールリングについては、低トルク化のニーズが非常に高い。従来のシールリングはシール幅低減によって油圧による押付け荷重を低減し低トルク化を図ってきたが、過度な油漏れを防ぐためにはさらなるシール幅の低減は困難である。そこでシールリングのしゅう動面に動圧すべり軸受機構を発現する溝形状(テクスチャ)を配置し、流体潤滑状態で作動させることを試みた。シールリングしゅう動面のテクスチャ形状は、流体潤滑を仮定した数値解析をもとに形状を設定した。数値解析では、しゅう動面のみを対象とし、有限差分法によるレイノルズ方程式によって荷重と釣り合う油膜厚さを求めた。また、検証評価として、LIF法を用いたしゅう動面の油膜計測を行い、軸受特性数Gの増加に伴い油膜厚さが増加する傾向は実験も解析も同様であることを確認した。テクスチャシールリングは、従来のシールリングに対し最大で70%のトルク低減効果を確認、すでに量産車に適用されている。今後、自動変速機用シールリング以外の分野においても採用可能な技術で、他樹脂しゅう動部品への展開も期待できるとして評価された。

左から、関 真利氏(NOK)、若林JAST会長、徳永雄一郎氏(イーグル工業)

kat 2019年6月6日 (木曜日)
kat

日本アイ・ティ・エフ、耐焼付き性と耐摩耗性を向上したDLC膜を開発

3ヶ月 2週 ago
日本アイ・ティ・エフ、耐焼付き性と耐摩耗性を向上したDLC膜を開発

 日本アイ・ティ・エフ( www.nippon-itf.co.jp/ )は、自動車エンジン部品のピストンピンの表面コーティングに適したなDLC膜「HC-DLC」を開発、2019年7月より販売を開始する。

 この被膜は、グラファイトや金属などの固体を原料としてプラズマ化し蒸着する「PVD法」とメタンやアセチレンなどの気体を原料としてプラズマ化し蒸着する「CVD法」を組み合わせたもの。耐焼付き性を従来のCVD法によるDLC膜に対して1.6倍、耐摩耗性を2.4倍以上に向上した。

 新開発の被膜を成膜したピストンピンは大型ディーゼルエンジンに採用され、今夏から量産予定だという。今後はエンジン部品だけでなく、焼付きや摩耗がより厳しくなるギアや駆動系部品、燃料系部品にも適用、自動車以外の機械部品や金型などに対しても広く展開を図る。

 自動車の電動化は今後急速に進む見通しだが、2050年時点でもエンジンとバッテリーを組み合わせた車両が大多数を占め、エンジンを搭載する車両は現在よりも増えることが予想されている。このためエンジンの小型化・高効率化はますます加速している。エンジンの効率化のため、過給圧を上げようとすると、DLCをコーティングしたピストンピンに過大な圧力がかかり、焼付きが生じやすくなる。また最近では、ディーゼルエンジンのほかにガソリンエンジンのピストンピンにもDLC膜が採用されており、オイルに使用される添加剤のMoDTCと反応して異常摩耗するなどの課題もあった。これらに対応するため、同社ではHC-DLCを開発した。

admin 2019年6月5日 (水曜日)
admin

トライボコーティング技術研究会、第1回研究会・総会を開催

3ヶ月 2週 ago
トライボコーティング技術研究会、第1回研究会・総会を開催

 トライボコーティング技術研究会は5月31日、埼玉県和光市の理化学研究所 和光本所で、「令和元年度 第1回トライボ研究会・総会」を開催した。

開催のようす

 当日はまず、研究会が開催され、以下のとおり講演が行われた。

・「DLC膜の国際標準化動向と最新成膜技術」平塚 傑工 氏(ナノテック)…DLC膜の構造と分類、さらにはDLCの国際標準化の動向について解説。2016年3月15日に発行されたDLCの摩擦摩耗試験ISO規格(ISO 18535)について摩擦係数の変化に影響する湿度管理等の基準規定などを紹介したほか、日本製のDLC分類用簡易光学評価試験機(堀場製作所製エリプソメータ)を用いた光学的評価法の規格原案(新規再提案)について、分光エリプソメトリー測定・解析手順や、各種DLC膜の光学定数と硬さの相関性などから光学定数がDLC膜の分類・検査の指針として使うことが可能であることを示した。さらに現在進めている、振動式マイクロスクラッチ試験機(レスカ製)を用いた300nm以下のDLC膜の密着性試験の標準化作業など、標準化活動の母体となるDLC工業会の取組みを紹介した。また、30GPa以上の高硬度水素フリーDLC膜を660nm/minの高速で成膜できるナノテックの大電力マグネトロンパルススパッタリング(HiPIMS)技術について、燃料電池セパレータ用導電性・耐腐食性カーボン保護膜などへの適用事例を紹介した。

講演を行う平塚氏

・「DLC膜の密着性評価法」馬渕 豊 氏(宇都宮大学)…ボールオンディスク摩擦摩耗試験機にアコースティックエミッション(AE)センサーを加えることで、実機と相関のある簡易的なDLC膜の密着力試験を行うことができ、DLC膜の研究開発に有効なことから、同試験法のISO化を検討していくこと、また、規格化にあたってはデータの整合性が重要なことから、影響の大きい潤滑油、相手ボール材、試験条件の詳細を試験に織り込んでいく方向性を示した。一方、AEの周波数解析によるはく離要因の解析では、AEの振幅を時系列で整理することで膜の微小はく離の段階で検知できることや、異なる仕様のDLC膜を評価することで、はく離発生の周波数が350~600kHz、表面突起の脱落が8kHzおよび30kHzであることを確認。その他の要因についてはモデルサンプルの作りこみの改善、センサー感度の向上など解決する課題が多いが、上記ISO規格案の付加価値要素として研究を継続していくと述べた。

講演を行う馬渕氏

 講演に続いて「令和元年度総会」が行われ、平成30年度活動報告・会計報告がなされ、令和元年度活動計画が発表された。役員改選では、会長に大森 整 氏(理化学研究所 主任研究員)、副会長に熊谷 泰 氏(ナノコート・ティーエス社長)と野村博郎 氏(理化学研究所 大森素形材工学研究室 嘱託)が再任された。

大森会長

熊谷副会長

野村副会長

 また大森会長より、2020年2月28日に砥粒加工学会ATF(先進テクノフェア)との合同開催を予定している第22回シンポジウム「トライボコーティングの現状と将来」に関する説明と「第12回岩木賞」の募集がなされた。

 総会終了後は、理化学研究所 光量子工学研究センター 中性子ビーム技術開発チーム 中性子工学施設の見学会が行われ、陽子線ライナック小型中性子源RANSなどが披露された。

kat 2019年6月3日 (月曜日)
kat
Checked
19 分 3 秒 ago
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