メインコンテンツに移動

mst配信ニュース 表面改質&表面試験・評価の情報サイト

東研サーモテック、JMS 2025のリバースピッチで共創を呼び掛け

1日 19時間 ago
東研サーモテック、JMS 2025のリバースピッチで共創を呼び掛け

 東研サーモテックの川嵜隆司社長は10月31日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「Japan Mobility Show(JMS)2025」のネットワーキングプログラムである、日本自動車部品工業会(部工会)加盟企業による10分間のリバースピッチに登壇、同社の強みと国内トップシェアのダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングの技術について説明しつつ、スタートアップ企業などとの共創を呼び掛けた。
 

リバースピッチに登壇する東研サーモテック・川嵜社長

 

 部工会オープンイノベーション(OI)研究会では、会員企業がOI活用によって外へと踏み出し新たな事業創出に向けて取り組むことを支援することで、さらなるサプライチェーンの強靭化を目指している。JMS 2025におけるリバースピッチは、部工会加盟企業のうちビジネス共創に挑む企業が、共創テーマについて発表するもの。

 東研サーモテックは1909年創業、1939年設立の金属熱処理とドライコーティングの専門業者で、硬さを自由自在に操る金属熱処理では85年の歴史を持ち全従業員の86%が厚生労働省管轄の国家資格である金属熱処理技能士を取得している。また、DLCコーティングの売上は国内トップを占め、金属熱処理とDLCコーティングとで量産を手掛ける唯一の企業と言える。DLCコーティングはグラファイト構造とダイヤモンド構造とのアモルファス構造を呈する炭素系被膜だが、同社はユーザーのニーズに合わせて成膜条件をコントロールすることで、グラファイト寄りからダイヤモンド寄りまで、さまざまなDLCコーティングを成膜する技術・ノウハウを有する。

 硬度が2000HV~(鋼の10倍以上)、膜厚が2μm以下(札の1/50)、摩擦係数が0.15程度と潤滑油なしでの良好な滑りが得られることから、これまでDLCコーティングが活躍してきた分野は主に硬い、薄い、滑るという3分野で、設計担当が困ったときにDLCコーティングが重宝されてきた経緯がある。自動車のダウンサイジングと部品にかかる負荷の増大という背反する二つの要求を両立するのにDLCコーティングが利用されることが多い。例えばディーゼルエンジンのインジェクターでは、小指の上に象が載るくらいの大きな圧力がかかる部品のため、金属熱処理とDLCコーティングによって、その圧力に耐える表面改質を行っている。

 JMS 2025の展示の重要なテーマの一つである燃料電池車や水素プラントなど水素社会に対してDLCコーティングは、金属の結晶構造に侵入し脆性破壊を引き起こす水素ガスのバリア特性があり、水素社会の課題に貢献できる。

 また、労働人口の不足によりロボットの導入による自動化が進む中で、多関節ロボットの関節など可動部の摩耗を減らしつつ低摩擦にしたいという課題に対し、被膜の硬さによって自身も相手材も減らさないという「DLCトライボロジー」は、メンテナンスフリーによる長期の自動化に対して有効と見られる。

 まだあまり注目されていない同社のDLCコーティングの特性として、被膜が硬くかつ密着力が高いことから手術用ケーブルの保護膜として適用されている。捻る、曲がるなどの作用が加わるケーブルに被覆した同社のDLCコーティングは、長期間はく離することがない。

 川嵜社長は、「当社はお預かりした部品の表面を硬化して納めることが主業務のため、新しい製品を生み出したいと思ってもマーケティング・素材・加工・販売という四つのノウハウがない。熱処理とコーティングに関してはプロフェッショナルと自負しているものの、他のノウハウに乏しい。この機会にパートナーと力を合わせて新しい製品を世に生み出したい。今後DLCコーティングの適用を考えたいのが、FCV・水素関連でガスバリア特性、人手不足対策としての自動化のためのロボットの関節など摺動部品で、そこではDLCトライボロジーが貢献できる。また、地球上では考えられない過酷な環境に置かれる宇宙機器にも、DLCコーティングは適用できる。さらに医療関連では、カーボン材料で金属アレルギーを一切引き起こさないことから人体に無害であり、手術用ケーブルに限らずビジネスチャンスはまだまだ多い。今回のピッチで興味を持ってもらえた皆さまに共創の機会をいただき、DLCコーティングの特性を最大限に生かした新しい部品、新しいビジネスを創出できれば、大変うれしい」と、参加したスタートアップ企業など他企業との共創を力強く呼び掛けた。

kat 2025年11月13日 (木曜日)
kat

日本溶接協会、表面処理技術セミナーの基礎編を開催

2日 17時間 ago
日本溶接協会、表面処理技術セミナーの基礎編を開催

 日本溶接協会の表面改質技術研究委員会は11月6日、東京都千代田区の日本溶接協会 溶接会館 2階ホールで対面開催とオンライン開催からなるハイブリッド方式により、「表面処理技術セミナー(基礎編)」を開催した。当日は以下の講演が行われた。

「表面処理とは」仁平宣弘氏(仁平技術士事務所)…表面処理の基礎知識や各種表面処理の概略について解説。洗浄、研磨、ブラスト、めっき、塗装、熱処理といった基礎的な処理から、PVDやCVDなどのドライプロセスに至るまで、幅広い手法を体系的に整理した。講演では、真空環境下での膜形成やプラズマの利用原理を図解しながら、耐摩耗性や耐食性を高める具体例を紹介。さらに、表面処理が部品寿命や製品性能の向上に直結することを強調した。

「気相めっき(PVDとCVD)」仁平宣弘氏(仁平技術士事務所)…講演では、気相めっき技術としてのPVD(物理蒸着)とCVD(化学蒸着)の原理と応用を体系的に解説した。PVDでは真空中で金属を蒸発・スパッタリングし、硬質膜を形成する仕組みを示しながら、TiNやDLCなど工具・部品への応用事例を紹介。CVDについては、熱CVDによるTiC、Al₂O₃、ZrN、BNなどの膜の生成や表面粗さなどについて、また近年のプラズマCVDによる低温化技術までを分かりやすく説明した。さらに両技術の特徴を比較し、省エネルギーや長寿命化に果たす役割について解説した。

「表面熱処理」仁平宣弘氏(仁平技術士事務所)…金属表面の性質を高める表面熱処理について具体例を交えて解説した。まず高周波焼入れやレーザ焼入れなど、急速加熱によって表層のみを硬化させる方法を紹介。続いて、炭素や窒素を浸透させて強度を高める浸炭・浸炭窒化処理の仕組みを図解し、真空浸炭が脱炭や環境負荷低減に有効である点を示した。さらに、プラズマ窒化や軟窒化処理では、耐摩耗性や耐食性の向上、寸法精度の維持に優れることを説明。複合処理による長寿命化にも触れ、表面改質技術が自動車・機械部品の信頼性向上に不可欠であることを強調した。

講演する仁平氏

「プラズマによる表面処理(基礎編)」節原裕一氏(大阪大学)…プラズマによる表面処理の基礎をテーマに、気体放電から成膜プロセスまでを体系的に解説した。同氏はまず、プラズマを構成するイオン・電子・ラジカルの役割を示し、放電による生成原理や非平衡状態での反応特性を説明。さらに、電子衝突によるラジカル生成やスパッタリングのメカニズム、イオンと固体の相互作用などを詳述した。近年注目されるマグネトロンスパッタやHiPIMSなど高密度プラズマの応用にも触れ、低温・高品質な成膜が可能となった技術的進展を解説した。

「溶射(基礎編)―プロセス制御性確立に向けて―」福本昌宏氏(豊橋技術科学大学)…溶融粒子を積層して厚膜を形成する溶射プロセスの原理と制御技術を詳述した。同氏はまず、粒子が基材に衝突し偏平・付着する現象を成膜の基本単位として位置づけ、その物理因子を体系的に整理。1994年に発見した「遷移温度」および「遷移圧力」の概念を紹介し、これらが皮膜密着性を左右する重要な制御指標であると説明した。さらに、粒子と基材の界面で生じる「動的ぬれ」の理解が溶射品質の鍵を握るとし、実際に自動車部品やNAS電池生産での社会実装事例を示した。

「コールドスプレー(基礎と応用)」榊 和彦氏(信州大学)…コールドスプレー(基礎と応用)をテーマに、低温で金属粒子を高速衝突させて皮膜を形成する技術の原理と展開を紹介した。同氏はまず、従来の溶射とは異なり、母材を溶融させない点が最大の特徴であると説明。粒子が音速を超えて衝突する際の「臨界速度」や接合メカニズムをシミュレーションと実験結果から解説した。さらに、銅・アルミ系皮膜の形成事例を通じて、酸化や熱影響を抑えた高密着膜の利点を示した。近年注目されるCSAM(Cold Spray Additive Manufacturing)にも触れ、航空宇宙やエネルギー分野への応用可能性を展望した。

「主たる表面処理法の比較とまとめ」仁平宣弘氏(仁平技術士事務所)…多様な表面処理法を体系的に整理し、それぞれの特性と適用上の留意点を比較した。同氏はまず、耐摩耗性・耐食性・装飾性などの向上を目的とする処理の選定には、材質や使用環境に応じた条件設定が不可欠であると指摘。続いて、焼入れや浸炭などの表面熱処理、めっき、溶射、PVD、CVDといった被膜形成法を取り上げ、処理温度や残留応力、膜の密着性などを具体例で示した。特にTi系硬質膜の高温酸化特性比較では、酸化による膜劣化の挙動を視覚的に解説し、プロセス選定の重要性を強調した。

表面処理技術セミナー(基礎編)のもよう

 なお、12月8日は「表面処理技術セミナー(応用編)」を開催の予定。以下の内容で行われ、こちらで申し込みを受け付けている。

12月8日 表面処理技術セミナー(応用編)

・9:30~9:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏
・9:35~10:25「概論(主たる表面処理法の比較とまとめ(基礎編の復習を兼ねて)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏
・10:25~11:15「PVD、CVDによる硬質膜の摩擦摩耗特性と密着性評価法」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏
・11:25~12:15「DLC 膜 応用編、PVD による Cr 系膜 応用編」ナノコート・ティーエス 熊谷 泰氏
・13:15~14:05 「プラズマ窒化 応用編、高周波焼入れ 応用編」日本電子工業 大沼一平氏
・14:10-15:00 「プラズマによる表面処理(応用編)」大阪大学 節原裕一氏
・15:10~16:00 「ガス窒化・ガス浸炭 応用編(複合処理など)、プラズマCVDによるTi系膜 応用編」オリエンタルエンヂニアリング 木立 徹氏
・16:05~16:55「溶射(応用編)」エリコンジャパン 和田哲義氏
・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

 

admin 2025年11月12日 (水曜日)
admin

パーカー熱処理工業、第18回表面改質技術研究会を開催

3日 13時間 ago
パーカー熱処理工業、第18回表面改質技術研究会を開催

 パーカー熱処理工業( https://pnk.co.jp/ )主催の「第18回表面改質技術研究会」が11月7日、東京都千代田区の日本工業倶楽部会館で開催、約200名が参加した。

 当日はまず、パーカー熱処理工業の渡邊正高社長が「当研究会は2019年までは毎年開催されてきた。その後コロナ禍で中断していたが、皆さまからのご要望もあり、6年ぶりに開催する運びとなった。今回の講演のテーマは、環境保全もしくは環境にやさしい技術に焦点を当てている。その中で、最初の講演の熱処理分野では、CO2削減などに貢献している真空熱処理もしくは真空熱処理設備について最先端の技術を紹介すべく、当社のパートナーで世界的企業であるフランスのECM社から講演をいただく。二番目の講演は、将来のカーボンニュートラルに向けた究極のエネルギー源となるであろう水素および水素内燃機の講演を東京都市大学の三原雄司教授にいただく。最後の講演は、自動車分野を代表して、電気自動車(EV)を中心とした環境にやさしいクルマを手掛ける大手自動車メーカーのBYD様より、最新の情報とEV技術情報に関して講演をいただく。これらの講演を最後までお聞きいただき、皆さまの会社および仕事の参考にしていただければ幸いに思う」と開会の挨拶を述べた後、以下のとおり講演が行われた。

開催のようす

 

「ECM furnace Innovation, Expanding Multi-Process Capabilities for advanced heat treatment.」Barthélémy Gros氏(ECM Technologies社)

 本講演では、ユーザーニーズに応じて、浸炭、軟窒化、ろう付け、窒化、焼戻し、焼結といった熱処理を1台の設備で行えるECMの量産向け低圧浸炭処理設備「ICBP FLEX」について、EV部品への適用事例や納入したラインの例などをまじえて紹介した。雰囲気ガスを使用せず減圧下で浸炭処理を行うため、熱処理ラインからCO2ガスが排出されないため、地球環境にやさしい熱処理設備となっている。搬送室内に搬送ロボットが設置され、同一圧力で減圧制御された装置内をワークは、エアロックセル、加熱セル、油冷セル(ガス冷セル)とあらかじめ決められた処理条件のもと途切れることなく搬送され、連続生産が可能となっている。

 講演ではまた、日本で最もニーズの多い装置サイズに対応するため、ワーク寸法1230×700×750mm、総重量800㎏を処理できる炉として、油冷方式の「ECO1277」を開発し、その初号機が本年日本で組み立てられ、パーカー熱処理工業の東松山工場に設置、ユーザー企業の依頼で試作やテストを実施していることが報告された。ECO1277はコンパクト設計の装置ながらICBP FLEXの性能を全て備えている。ECOの名のとおり、既存の雰囲気炉と同じインフラを利用して初期コストを抑えつつ大気圧下での浸炭処理を低圧浸炭に切り替えられるという、経済的メリットと環境改善メリットを強調した。

「カーボンニュートラルに向けた水素内燃機関の研究開発動向と摩擦損失低減や耐久性向上へのアプローチ」三原雄司氏(東京都市大学)

 カーボンニュートラル実現に向けて、NOx以外の有害物質(CO、HC、SOxなど)の排出がほぼゼロでCO2排出は基本的にはゼロの水素エンジンが、トラックや建機、船など電動化が困難な分野での利活用を目指す動きが欧州を中心に活発化しており、その状況が報告された。また、水素エンジンの課題として、機関性能に関しては、高負荷域におけるNOxの排出量の増加や水素特有の薄い境界層などによる高冷却損失=熱効率の低下という課題を、耐久性に関しては、排気ガスまたはブローバイ中の水分による腐食やオイル劣化、水素物性による水素漏洩や水素脆性への対策が必要という課題を提示した。

 本講演では、シリンダ壁温を40℃から80℃まで変化させ、潤滑油中の水分量と成分変化を実験的に検証した結果、軽油と比較して水分量が17倍に増加し、油性状も変化することが確認されたことを報告。また、この凝縮水による潤滑油添加剤の劣化、水素特有の潤滑油性状と摩擦損失・焼付き特性の変化などの研究を紹介。さらに、エンジン油内に発生させたウルトラファインバブルが、クランクジャーナルとすべり軸受間の摩擦特性に与える影響をエンジン軸受試験機により検証し、エンジン油中のウルトラファインバブル密度とオイル粘度が摩擦低減効果に与える影響を調査した結果についても報告した。

「BYD の最新動向と日本での取り組み/BYD の取り組み バッテリー技術、SDV、新技術のご紹介」東福寺厚樹氏、三上龍哉氏(BYD Auto Japan)

 BYDは1995年に中国でバッテリーを祖業としてスタート、ブランドミッションとして「イノベーションの力で、より良い暮らしと社会の実現へ」を、ブランドビジョンとして「地球の温度を1℃下げる」を掲げている。事業領域は、ITエレクトロニクス、新エネルギー、自動車、都市モビリティの四つで、100万人(その内、技術者が12万人)の従業員を抱え、400超の都市112カ国・地域の6大陸で世界展開している。2024年には427万台を売り上げ、世界自動車販売台数ランキングで6位となっている。2022年以降はガソリンエンジンのみの車両生産を中止したBYDの強みとしては、バッテリーEV(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の二刀流経営があり、販売比率はそれぞれ、約4割、約6割で、それらの総称である新エネルギー車(NEV)の累計生産が2025年10月に1400万台に達した。

 本講演では、日本法人が20周年を迎えており、すでに京都や札幌、横須賀などEVバスの多くの導入実績を持つことや、BYDのクルマづくりの哲学として「環境」、「安心」、「安全」があり、それらを具現化したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーやバッテリー熱マネージメントシステム、さらには高速道路での高速走行中に路面の穴などをリープする自動アクティブサスペンション技術などの先進技術を紹介した。

kat 2025年11月11日 (火曜日)
kat

KISTEC、令和7年度トライボロジー技術フォーラムの参加者を募集

1週 2日 ago
KISTEC、令和7年度トライボロジー技術フォーラムの参加者を募集

 神奈川県産業技術総合研究所(KISTEC、 https://www.kistec.jp/ )機械・材料技術部は12月19日、神奈川県海老名市のKISTEC海老名本部で「令和7年度 トライボロジー技術フォーラム ~低炭素社会の実現に向けた摩擦低減システムの開発~」を開催する。当日は会場での開催と同時にオンライン上でライブ配信を行うハイブリッド形式にて開催する。参加費は無料。時間は13時30分~16時30分まで。問い合わせ・申し込みはこちらから。

 フォーラムのプログラムは以下のとおり。

13:30 – 13:35「挨拶」横内 正洋 氏(KISTEC 機械・材料技術部 部長)

13:35 - 14:20「DLCの超潤滑:シミュレーションによるミクロなメカニズムの理解」桑原 卓哉 氏(大阪公立大学 大学院工学研究科機械系専攻 講師)

14:25 - 14:55「クランクジャーナルとすべり軸受の焼付き現象の解明に向けた研究」岩田 拓実 氏(モトラ 研究員)

14:55 – 15:05 「休憩」

15:05 - 15:35「環境調和型潤滑剤とDLCの組合せによる歯車適用」加納 眞 氏(KANO Consulting Office 代表)

15:40 - 16:00「糖アルコール水溶液下で超低摩擦特性を発現したta-C膜のしゅう動面性状」吉田 健太郎 氏(KISTEC 機械・材料技術部 材料物性グループリーダー)

16:05 – 16:30「所内トライボロジー関連設備見学」

 問い合わせ・申し込みはこちらから。

admin 2025年11月5日 (水曜日)
admin

ナノ科学シンポジウム2025が開催

2週 3日 ago
ナノ科学シンポジウム2025が開催

 ナノテクノロジーと走査型プローブ顕微鏡(SPM)に特化した「ナノ科学シンポジウム(Nano Scientific Symposium Japan 2025 : NSSJ2025)」が10月24日、東京都文京区の東京大学 浅野キャンパス 武田ホールで開催され、約80人が参加した。主催はナノ科学シンポジウム実行委員会(実行委員長:名古屋大学名誉教授・高井 治氏)で、協賛は日刊工業新聞社とメカニカル・テック社、アルテア技研、日本顕微鏡学会。

NSSJ2025参加者の全体写真

 ナノ科学シンポジウムは、2020年から走査プローブ顕微鏡(SPM)ユーザーシンポジウムとして開催してきたが、本年からSPMの幅広い応用と技術に焦点を当てつつ、複合的に表面解析手法を用いた材料科学、半導体およびライフサイエンス分野の最先端の研究情報を共有・交換するシンポジウムへと拡大。MEMS技術、表面分析・解析技術、表面技術など多様な分野の第一線で活躍している登壇者による講演やポスターセッションを通じて、材料・表面技術とナノテクノロジーとの共創を明らかにするとともに、ナノテクノロジー支援の取り組みを発信する。

 2020年から開催され6回目となるNSSJ2025では、以下の登壇者による講演のほか、ポスター発表が行われた。

「傾斜探針型測長AFMによるナノ構造の寸法・形状計測」木津良祐氏(産業技術総合研究所)…講演では、本登壇者がナノ構造の寸法・形状を正確に計測するための技術として開発してきた、レーザー干渉計を組み込んだ原子間力顕微鏡(AFM)や、それによるナノスケール標準試料の校正技術、さらには傾斜探針機構を有した測長AFMについて紹介した。

「オペランド電位計測によるバンド構造の可視化:III-V族化合物半導体デバイスへの応用」石田暢之氏(物質・材料研究機構)…本登壇者は、超高真空下で動作するケルビンプローブフォース顕微鏡(KPFM)を用いた電位計測により、デバイス動作中のバンドプロファイルの変化を直接可視化することに成功した。本講演では、この手法を用いたIII-V族化合物半導体デバイスの評価事例を紹介した。

「マルチビームを適用した複数プローブで視る・操るナノスケールの界面構造」伊藤恵利氏(メニコン)…本講演では、コンタクトレンズのナノスケールの界面構造について、X線・中性子線・電子線・レーザー光といった量子ビームを相補的に活用し、その実態を「視る」、次にその知見を生かし「操る」ことによって、製品設計を目指す取り組みを紹介した。

「ダイヤモンドヘテロエピタキシャル成長における微細表面観察」鈴木真理子氏(Orbray)…同社ではサファイア基板上に独自のステップフロー成長技術を用いて、直径φ2インチを超えるヘテロエピタキシャル(100)ダイヤモンド基板の作製に成功している。本講演では、(111)ヘテロエピタキシャルダイヤモンド成長におけるサファイア基盤のオフ方向やオフ確度の影響について調べた結果を報告した。

「ダイヤモンドと窒化ホウ素単結晶の高圧合成と機能開発」谷口 尚氏(物質・材料研究機構)…本講演では、ダイヤモンドと窒化ホウ素の高純度単結晶の高圧合成と、不純物制御による機能発現についての近年の取り組みを紹介した。

「表面機能化によるナノ粒子触媒・電池カーボン電極・二次元結晶の開発と評価」齋藤永宏氏(名古屋大学)…ナノ粒子触媒、炭素系電池電極、二次元結晶は、次世代エネルギーデバイスや環境適合機能システムの鍵となる材料として注目されている。本講演では、表面機能化戦略を用いたこれらの材料の開発と評価に関する最近の進展について発表した。

「原子間力顕微鏡を使って液中で「観る」には」関 禎子氏(東京都立大学)…本登壇者は約30年前にコンタクトモードによる液中AFM観察を開始、以来、試料の固定方法について試行錯誤を重ねてきた。本講演では、各種の吸着メカニズムを活用した液中での試料固定方法について、角膜内皮細胞など実際の測定例をまじえて紹介した。

「半導体デバイス用シリコンウェーハの表面制御」仙田剛士氏(グローバルウェーハズ・ジャパン)…半導体デバイス用シリコン(Si)ウェーハにおいては、半導体キャリア移動度の観点からその原子レベルでの表面形状制御が重要で、移動度はまたSi表面が有する結晶方位にも依存する。本講演では、熱処理や洗浄などのプロセス条件と、結晶方位、傾斜角度などの組み合わせによる、Siウェーハ表面の制御方法について紹介した。

「イメージングエリプソメトリーによる薄膜の観察とその光学特性評価」岡野 俊氏(Park Systems)…本講演では、一般的なエリプソメトリーと違い、面での測定が可能でスポットサイズに依存しない1μm程度の分解能を有するイメージング分光エリプソメトリー(ISE)の原理や構成と、ISEの特長を生かしたCVDグラフェンの観察(膜厚マップ、膜厚断面)など、いくつかのアプリケーションを紹介した。

講演のようす

 休憩時間には、人工知能(AI)搭載によりセットアップからスキャンまで一連の流れを自動制御できるAFM「Park FX40」を用いた、測定デモンストレーションが行われた。

Park FX40を用いた測定デモンストレーションのようす

 当日はまた、12件のポスター発表が実施され、選考委員により最優秀賞1件、優秀賞2件が以下のとおり選考された。

◆最優秀賞
・「Reduction of Sulfation in Lead-Acid Batteries Using Ultrafine Bubbles」尾木佑輝氏(東京都立科学技術高等学校)

◆優秀賞
・「Investigation to Improve Corrosion Resistance of Electroless Ni-Sn-P Plating Film」江 兵氏(関東学院大学)

・「DNA under attack:HS-AFM captures dynamic defense by protamine condensation against nuclease cleavage」楊 京格氏(京都大学)

ポスター発表のようすポスター発表 表彰式のようす kat 2025年10月28日 (火曜日)
kat

東京理科大学・佐々木研究室、第36回トライボサロンを開催

2週 4日 ago
東京理科大学・佐々木研究室、第36回トライボサロンを開催

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://www.tribo-concierge.com/topics/296/)の第36回目が10月25日、東京都葛飾区の同大学 葛飾キャンパスでのオンサイト参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。

第36回トライボサロンのようす

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催されている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室のメンバーに限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。

 第36回目となる今回のトライボサロンでは、大分大学・大津健史氏が「流体潤滑膜の計測とキャビテーション現象の観察」と題して、話題提供を行った。

 今回の話題提供では、光干渉法による弾性流体潤滑(EHL)膜など接触面の可視化などによる、接触面で生じる現象の理解と物理量(油膜厚さ、温度、圧力)の測定といった流体潤滑膜の計測から、EHL膜のレオロジー特性の理解を目的に取り組んだ蛍光スペクトル法を用いた粘度測定について紹介したほか、油膜破断や表面損傷の原因となる一方でうまく制御することによりシールの密封性能向上や軸受の振動抑制につなげることができる「潤滑面でのキャビテーション現象」について、その発生現象の観察による発生条件解明への取り組みを紹介した。

 流体潤滑における今後の学術面での課題として、キャビテーション現象のさらなる解明、EHL膜のレオロジー特性の解明、薄膜潤滑の理解などを提示して、総括した。

 トライボサロンに関心のある方は、以下のURLを参照されたい。
 https://www.tribo-concierge.com/topics/296/

 

admin 2025年10月27日 (月曜日)
admin

JAST、トライボロジー会議 2025 秋 函館を開催

2週 4日 ago
JAST、トライボロジー会議 2025 秋 函館を開催

 日本トライボロジー学会(JAST)は10月8日~10日、北海道函館市の函館アリーナで、「トライボロジー会議 2025 秋 函館」(実行委員長:岩手大学・内舘道正氏)を開催した。会期中は約700名が参加した。

トライボロジー会議 2025 秋 函館の会場となった函館アリーナ

 今回は、「機械要素」、「潤滑剤」、「分析・評価・試験方法」、「摩耗」、「摩擦」、「表面・接触」、「表面処理・コーティング」、「バイオトライボロジー」、「流体潤滑」、「マイクロ・ナノメカニズム」、「疲労」、「境界潤滑」、「摩擦材料」、「シミュレーション」のテーマによる一般講演と、「最新のトライボロジー実用化技術とその技術開発」、「メンテナンス・トライボロジーの新展開」、「ヤングトライボロジストシンポジウム」、「トライボロジーにおける非定常問題」、「進化・深化する高分子トライボロジー」、「金属加工プロセスにおけるトライボロジーの最前線」、「シールにおけるトライボロジー技術」、「カーボンニュートラル実現に向けたトライボロジーの戦略」、「e-駆動系/駆動系の変革を支えるトライボロジー-潤滑油技術と摺動部品の電動化に向けた取り組み-」、「スポーツにおけるトライボロジー」のテーマによるシンポジウムセッションで、全352件の発表がなされた。

研究発表のようす

 また、9日には特別講演会が開催され、北見工業大学・桝井文人氏とはこだて未来大学・竹川佳成氏が「カーリングをもっと強く,もっと身近に.カーリングを支援する技術の研究,その面白さと難しさ」と題して、講演を行った。

特別講演会のようす

 同日に開催された「懇親会」ではまず佐々木信也JAST会長(東京理科大学)が挨拶に立ち、「今回は多くの方に参加いただき、感謝している。近年では一番多い参加者数と発表者数と聞いている。トライボロジー会議に参加しての目標の一つは確かに研究発表を行うことだが、これからの懇親会のような、皆さまが集まってFace to faceで情報交換を行うことは、当学会の一番大事な機会だと思う。是非とも活発な交流を行っていただきたい」と語った。

挨拶する佐々木信也JAST会長

 続いて、来賓の挨拶として大泉潤 函館市長が、「トライボロジー会議2025秋函館が、このような多くの方々の全国各地からの参加のもと盛大に行われていることを心から喜びを申し上げたい。実行委員会をはじめ関係者の皆さまに、数ある候補地から函館を選んでいただき、この地での開催に多大な尽力をいただき、感謝したい。トライボロジーは摩擦や摩耗、潤滑といった現象を対象として、省エネルギーや環境負荷低減など、生産効率向上が求められる製造業や加工業において重要な分野と認識している。日本の技術力や産業の発展に大きな役割を果たしてきた皆さまの研究に敬意を表したい。今回の会議では過去最多となる約350件の研究発表や企業の展示、函館市民が自由に参加できる特別講演会などが行われている。函館の地で活発な議論と交流が行われ、トライボロジーの最先端技術や知見が共有されることで、産業のさらなる発展につながることを大いに期待している。函館市では地域産業の基盤を支える取り組みとして、DX、生産性向上のために利用する経費の一部補助、海外販路開拓の伴走支援など、企業の成長を後押しする取り組みを行っている。中でも臨空工業団地においては、陸海空いずれにも優れた交通アクセスを備えており、道内外との円滑なアクセスを可能にする立地環境を有している。函館市のこうした産業支援の取り組みにも注目していただき、次なるビジネス展開の場として検討していただきたい。短い滞在期間だとは思うが、函館山からの夜景や新鮮な海産物をはじめとするグルメなど、函館の街の魅力を存分に堪能していただきたい」と歓迎の意を述べた。

歓迎の挨拶を行う大泉 潤 函館市長

 さらに内館道正 実行委員長が、「参加者の皆さま、ならびに企業展示に協力をいただいた各社、特別講演をいただいた桝井先生ならびに竹川先生、函館市および会場となる函館アリーナの関係者各位のおかげで、このように盛況に開催できたことを実行委員一同、心よりお礼申し上げたい。明日最終日も引き続き、活発な議論と交流を行っていただきたい」と挨拶し、乾杯した。

乾杯の挨拶を行う内館道正 実行委員長

 懇親会ではそのほか、今回の企画の一つであるカローリング体験の高得点者の授賞式が行われた。

記念品を授与される第1位の王 岩氏(イーグル工業)

 会期中は「企業技術・製品展示コーナー」が設けられたほか、出展企業数社による製品PRやサービスについての企業プレゼンテーション(ランチョンセミナー)が実施された。

企業技術・製品展示コーナーのようす

 

admin 2025年10月27日 (月曜日)
admin

三洋貿易、トライボロジー試験の受託ビジネスを開始

3週 1日 ago
三洋貿易、トライボロジー試験の受託ビジネスを開始

 三洋貿易は、同社が販売代理店を務める各種のトライボロジー試験機を用いた受託試験のビジネスを開始した。トライボロジー試験機の中期的な販売拡大につなげる狙いで、10月から、メルマガ配信や雑誌広告などを通じて、装置の見込み顧客や試験委託の見込み顧客に対し、同社が受託試験を開始したことを周知し始めている。

 三洋貿易では、Falex社、Phoenix Tribology社、STRAMA社に加えて、2017年からはRtec-Instruments製の多機能トライボロジー試験機「MFT-5000」の国内販売を展開してきたが、受託試験はこれまでビジネスとしては行っておらず、装置の購入見込み顧客向けに数サンプルの無償デモを実施する程度だった。しかし、実際には予算やテーマによって装置を購入するほどのボリュームではないが、10サンプル、20サンプルといった時間を要するデモ試験を希望する問い合わせをもらうケースもあり、販売を主とする三洋貿易としては断らざるを得ないケースもあり、装置販売に至らない例も少なくなかった。

 これに対し三洋貿易では今回、トライボロジー試験の受託業務を科学機器事業の一つに据え、受託試験という入口を増やして、装置販売の拡大へとつなげる方策を決めた。装置販売の見込み顧客や装置購入の意欲はないがトライボロジー試験を委託したい顧客に対して、受託試験の項目や費用を設定して、顧客の希望するトライボロジー試験を希望する条件で、有償で実施する。三洋貿易が窓口となるが、三洋貿易の所有する試験機、および装置メーカーであるRtec-Instruments社 日本法人や、Rtec-Instruments社製トライボロジー試験機を保有して受託試験を行っている企業、同試験機を用いて研究し試験データを蓄積している東京理科大学 佐々木研究室などのアカデミアといったサポーター・協力者と連携しつつ、受託試験ビジネスを展開していく。

 受託試験ビジネスを開始することで三洋貿易は、①見込み顧客が納得感を持ったうえでトライボロジー試験機購入の後押しができる、②装置購入の意欲はないがトライボロジー試験を委託したい顧客から受託サービス料を得ることができる、③上述のサポーター・協力者などのネットワークを活用することで、受託試験の案件ごとに対応者/依頼先の相談が可能、といったメリットが得られる。同社では、受託試験ビジネスを始めることによるデメリットは、関係先も含めて現時点ではないとしている。

 受託試験ビジネスを担当する同社ライフサイエンス事業部 科学機器部の田森航也氏は、「受託試験ビジネスは、マーケティングコミュニケーションとアプリケーションの発掘に有効」と話す。

 「マーケティングコミュニケーション」の意味するところはトライボロジー試験の受託ビジネス開始を機にトライボロジー関連分野での露出度を増やし、長期間Falex社やPhoenix Tribology社などを取り扱っていたにもかかわらず業界における三洋貿易の認知度が低いという課題を、さまざまなアプリケーションで活躍が期待できるRtec-Instruments社の装置をきっかけに向上させたい、つまり“トライボロジー試験といえば三洋貿易”“摩擦摩耗試験で迷ったら三洋貿易に相談すれば解決できる”というイメージを浸透させることである。

 また、「アプリケーションの発掘」の意味するところは、ロードセルやモジュール、環境チャンバーなどの組み合わせによって四球試験やトラクション試験、高温・低温試験や真空試験などさまざまな試験が可能で活用の裾野が広いRtec-Instruments製多機能トライボロジー試験機を使い、受託試験を展開することで、まったく新しい試験アプリケーション、適用可能な産業分野などが見つかる可能性を秘めていることだ。

 田森氏は、「取り扱い装置はRtec-Instruments社に限っているわけではないが、日本国内に法人が存在するメーカーであるRtec-Instruments社との連携は深めていきたい。アプリケーションサポート機能や、アカデミアの持つデータ解析・R&Dコンサルティング機能、商社(三洋貿易)のバックアップパーツ・メンテナンスパーツなどを常時保管しつつ保守作業もカバーする機能など、それぞれの持ち味を生かしつつ、受託試験ビジネスを通じて顧客満足度をこれまで以上に高めるとともに、トライボロジー試験機の適用範囲の拡大と中期的な装置販売の伸長につなげていきたい」と語っている。

トライボロジー試験の受託ビジネスを担当する三洋貿易・田森氏 kat 2025年10月23日 (木曜日)
kat

メカニカル・サーフェス・テック2025年10月号 特集「自動車の表面改質」キーテク特集「ショットピーニング」10月27日発行!

3週 2日 ago
メカニカル・サーフェス・テック2025年10月号 特集「自動車の表面改質」キーテク特集「ショットピーニング」10月27日発行!

 表面改質&表面試験・評価技術の情報誌「メカニカル・サーフェス・テック」の2025年10月号 特集「自動車の表面改質」キーテク特集「ショットピーニング」が当社より10月27日に発行される。

 今回の特集「自動車の表面改質」では、自動車における原子レベルの摩擦解析と摩擦実験、ラマン分光分析に基づく摺動面の摩擦低減と信頼性確保に有効なDLC構造の検討、電動車において需要のあるさまざまなめっき技術について、自動車において使用される材料の表面から内部方向の強度試験について、TRAMI の考えるカーボンニュートラルシナリオと、上述の「音・振動要求レベル高度化への対応」に関わるサウンドデザインに関する取り組みについて紹介する。

 また、キーテク特集「ショットピーニング」においては、国際会議や国内で発表されたショットピーニングの最新技術情報について、ショットピーニングによるダイカスト金型材における曲がり孔内面への残留応力付与の取り組みについて紹介する。

特集:自動車の表面改質

◇原子レベルの摩擦解析と摩擦実験、ラマン分光分析に基づく摺動面の摩擦低減と信頼性確保に有効なDLC構造の検討・・・マツダ 河口 健太郎

◇電動車の多様なニーズに対応する機能性めっき技術・・・マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン 横田 英敏 氏に聞く

◇材料試験に新しい視点を提供する自動車関連材料のMSE試験事例・・・パルメソ 松原 亨

◇TRAMIの考えるカーボンニュートラルシナリオとサウンドデザイン・・・編集部

キーテク特集:ショットピーニング

◇ショットピーニングの最近の話題と最新技術情報・・・ショットピーニング技術協会 當舍 勝次

◇ショットピーニングによるダイカスト金型材における曲がり孔内面への残留応力付与のチャレンジ・・・新東工業 小林 祐次

連載

注目技術:第83回 講演会・交流会「DLC・ダイヤモンドコーティングの技術と産業応用」に見る、DLC・ダイヤモンドコーティングの技術と試験・計測評価技術

現場に行こう! No.051・・・島貿易 トライボロジー・ラボ

酒飲み世界紀行:第11回 スコッチ・ウイスキー編:夢かなわず憧れの地のまま・・・横浜国立大学 梅澤 修

トピックス

11月19日~ 21日、「ものづくりの未来が集う―革新・連携・共創―」テーマに、IIFES2025 が開催

雑誌ご購入

定期購読はこちらから

単号のみのご購入はこちらから(外部サイト)

 

admin 2025年10月22日 (水曜日)
admin

YKK、イタリアのめっき液開発・販売会社を子会社化

1ヶ月 ago
YKK、イタリアのめっき液開発・販売会社を子会社化

 YKKホールディング・ヨーロッパ社(本社:オランダ)は、イタリアのめっき液開発・販売事業を行うBluclad S.p.A(以下、Bluclad社)の発行済み全株式を取得し子会社化する。これにより、YKKグループ ファスニング事業はBluclad社と一体となり、ラグジュアリー分野をはじめとする世界中の顧客に、より高品質で高品位なめっき加工を施したファスニング商品を提供し、より一層、グローバル市場における価値提案に取り組んでいく。なお、Bluclad社はYKKグループ傘下に入った後もBlucladの会社名で事業活動を継続し、商品・サービスに変更はなく今後も変わらずに高品質な商品とサービスの提供に努める。

 YKKグループ ファスニング事業を支える重要な技術領域の一つであるめっき液の開発技術をBluclad社より取り込むことで、従来から有するめっき加工技術を強化し、めっき加工を通じた顧客への価値提案を強化するとともに、ファスニング商品による環境負荷のさらなる低減を推進することが目的。

 YKKグループ ファスニング事業では、2025年4月からスタートした第7次中期事業計画において「ONE YKKによる持続可能社会実現への貢献 ~顧客・社員・社会の感動体験を創出する企業への進化~」を事業方針とし、「サステナビリティ対応」、「わくわくする商品提案」などの重点項目を掲げた。Bluclad社は欧州のラグジュアリー業界における高品位なめっき液の開発・製造を行っており、品質へのこだわりやサステナビリティを含む新たな取り組みに挑戦し続ける姿勢と合致する部分が多いことから、YKKグループ ファスニング事業の重点項目の強化策の一環として子会社化する。

admin 2025年10月8日 (水曜日)
admin

メカニカル・サーフェス・テック主催の講演会・交流会「DLC・ダイヤモンドコーティングの技術と産業応用」が開催

1ヶ月 ago
メカニカル・サーフェス・テック主催の講演会・交流会「DLC・ダイヤモンドコーティングの技術と産業応用」が開催

 メカニカル・テック社『メカニカル・サーフェス・テック』編集部は9月26日、東京都丸の内のTKPガーデンシティPREMIUM東京駅丸の内中央で講演会「DLC・ダイヤモンドコーティングの技術と産業応用」を開催した。

 本講演会では、耐摩耗性や潤滑性、付着抑制など基材表面にさまざまな機能を付与できるダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングおよびダイヤモンドコーティングの技術と、それら薄膜の各種特長を活用した自動車、切削工具、地熱発電での適用についての3件の講演が行われたほか、講演の合間に薄膜・トライボロジーの試験・計測機器メーカーによる2件のショートプレゼンがなされた。

講演会のようす講演1「自動車におけるDLCコーティングの技術と適用」糸村大輔氏(デンソー)

 小型・軽量化、省エネ、燃費向上、リサイクル性、高性能化といった自動車における課題に対して、多様化する機能を低環境負荷・低コストでグローバルに提供するための被膜開発の取り組みについて説明。尿素インジェクターにおけるニードルの摩耗抑制のためのDLC成膜の事例では、尿素水作動試験ではく離が発生した課題に対して、はく離メカニズムを究明した上で、密着力向上に向けて中間層材料を比較・検討し、密着力の発現メカニズムを明らかにし、高密着力のWC中間層を適用した事例を紹介した。

講演する糸村氏講演2「ダイヤモンドコーティングの技術と切削工具における適用」村澤功基氏(オーエスジー)

 切削工具に使われる単結晶、多結晶、電着ダイヤモンドなどの特性について解説した後、同社の微結晶/粗結晶のダイヤコートをそれぞれ処理した切削工具について、切削性能の比較、加工面粗さの比較を実施。CFRPの加工には粗結晶のDGコートより靭性の高い微結晶のDIAコートの方が適し、加工面粗さではDIAコートがDGコートよりも良好との結果を示した。そのほか、粗結晶のHDGコート初採用品のセラミックス・ガラス加工用超硬ドリル「DIA-MXD」による炭化ケイ素やジルコニア、石英ガラスの加工事例を紹介した。

講演する村澤氏ショートプレゼン1「大塚電子の製品・技術紹介」森田 祥氏(大塚電子)

 工具や自動車部品上のDLC膜の膜厚を非接触・非破壊で1秒程度の時間で測定できる顕微分光膜厚計「OPTM」について紹介したほか、測定者や測定場所に縛られず高精度な膜厚計測が可能なハンディタイプの測定器「スマート膜厚計」、フィルム製品などの膜厚をライン上において面でとらえることができる「ラインスキャン膜厚計」、さらには、今まで見えなかったものが見える最新の光波動場三次元顕微鏡「MINUK」を紹介した。

ショートプレゼンを行う森田氏ショートプレゼン2「トライボロジー試験機の紹介」國井卓人氏(Rtec-Instruments)

 モジュールを交換することでさまざまな試験方法を実行できる多機能型トライボメーター「MFT-5000」を用いて、ISO 20502(引っかき試験によるセラミックコーティングの密着性測定)に準拠したスクラッチ試験を実施し、金属板へのDLC膜の密着性を評価した事例を紹介した。最初のき裂が出現した臨界荷重Lc1点、最初の層間はく離が発生した臨界荷重Lc2点、完全な層間はく離が発生した臨界荷重Lc3点について、インライン統合3Dプロファイラーによるスクラッチ痕の状態を併せて示し、装置の有用性をアピールした。

ショートプレゼンを行う國井氏講演3「地熱発電システムにおけるDLCコーティングの技術と適用」中島悠也氏(富士電機)

 再生可能エネルギーの中でも電力系統の安定化に大きく寄与する地熱発電の優位性と、シリカスケールの付着による出力低下の課題について解説。シリカ付着を抑制して高出力を維持し収益性を向上させる目的で、化学的に析出付着するシリカに対してDLCによる低付着化を行った。シリカの析出付着モードに対して低付着なDLC化学構造を明確化したほか、DLC表面へのシリカ低付着化モデルを解明した。DLCによるスケール抑制効果を実証した取り組みを紹介、さらなる長尺化に向けた管内成膜プロセスを開発中とした。

講演する中島氏

 

 講演会終了後は、講師と参加者による交流会が催され、表面改質分野の横断的な情報交換と人的交流が、和やかながら活発に執り行われた。

kat 2025年10月8日 (水曜日)
kat

国内初の鋳造関連製品・サービス専門展示会 「ファンドリーテック + エキスポ 2026」開催決定

1ヶ月 ago
国内初の鋳造関連製品・サービス専門展示会 「ファンドリーテック + エキスポ 2026」開催決定

 日本鋳造協会( https://foundry.jp/ )とメッセフランクフルト ジャパンは、2026年9月9日(水)から11日(金)の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイト南4ホールで「ファンドリーテック + エキスポ 2026」を初開催する。本展示会は、鋳造技術および関連する最新の設備・材料・ソリューションを一堂に集め、鋳造産業のさらなる発展と持続可能な社会の実現に貢献することを目的としている。第1回は「E-Mono作ろうよ!」をテーマに、環境への配慮、経済的価値、技術的卓越性の三要素を兼ね備えた新たな“ものづくり”の可能性を広く発信する。また、アジア最大規模の工業炉・熱処理技術および関連機器の国際展示会「サーモテック2026 第9回国際工業炉・関連機器展」と同時期開催することで、鋳造業界を含めた包括的なものづくりに関わる最新技術・製品が集結する、新たなBtoBプラットフォームの設立を目指す。

 主催の日本鋳造協会の藤原愼二会長は「本展示会では、各企業・団体のブース出展に加え、基調講演などのセミナーを通じて、業界全体に向けて最新の技術や研究成果を発表する。また、次世代を担う人材の育成と産学連携の促進を目標とし、鋳造産業の魅力をより多くの皆さまに知っていただける機会となるよう取り組む」と話した。

 本展示会への出展申込みの最終締切りは、2026年4月30日(木)。期日前でも予定小間数に達した場合、申込みを締切るという。

■開催概要

名称:Foundry Tech + Expo 2026(第1回ファンドリーテック + エキスポ 2026)

メインテーマ:E-Mono作ろうよ!

会期:2026年9月9日(水)–11日(金) 10:00–17:00(最終日は16:30まで)

会場:東京ビッグサイト 南4ホール

主催:一般社団法人日本鋳造協会

オーガナイザー:メッセフランクフルト ジャパン株式会社

出展者数:80社(予定)

来場者数:8,000名(予定)

出展対象:各種鋳造メーカー(銑鉄・鋳鋼・銅合金・アルミ合金・精密鋳造)/鋳造機械・溶解炉/ロボット・自動化ロボット/溶解原料、副資材、造型材料/燃焼機器、発熱体/耐火物、耐熱鋼/計測・制御機器、搬送装置/表面加工処理技術、機器/遠赤外線関連機器/電熱関連機器、発電・電源装置、伝熱解析・熱流体解析機器/エネルギー供給機器(油・ガス・電力)/ボイラー・暖房機器/各種熱・冷熱関連機器、応用機器、冷熱技術、サービス/環境・カーボンニュートラル関連設備・技術/廃棄物関連設備、技術/ICT・デジタルトランスフォーメーション(DX)関連/各種研究機関・大学/その他関連製品・サービスなど

来場対象:各種鋳造メーカー(銑鉄・鋳鋼・銅合金・アルミ合金・精密鋳造)/鍛造/窯業/建設・インフラ・プラント/エネルギー供給・活用関連/自動車・輸送・航空・宇宙/電気・電子/機械・精密機器・産業機器/ロボット・自動化ロボット関連/素材・材料/化学/環境関連/廃棄物処理関連/輸出入業・商社/ICT・ソフトウェア・通信/調査・コンサルティング/官公庁・協会団体・大使館/研究機関・大学/その他関連業種など

出展料:1小間(9㎡:間口3m x 奥行3m)あたり
(一社)日本鋳造協会 正会員  360,000円 (税別)
(一社)日本鋳造協会 賛助会員 380,000円 (税別)
 一般企業                     440,000円 (税別)

入場料:無料※オンライン来場事前登録必須

admin 2025年10月8日 (水曜日)
admin

三洋貿易、トライボロジー試験をテーマにユーザーズミーティングを開催

1ヶ月 1週 ago
三洋貿易、トライボロジー試験をテーマにユーザーズミーティングを開催

 三洋貿易は10月3日、東京都葛飾区の東京理科大学 葛飾キャンパスで、ユーザーズミーティング「トライボロジー実践講座(中級編)潤滑剤の摩擦・摩耗特性評価法の知識整理と応用」を開催した。

 まず第一部として、東京理科大学 教授で日本トライボロジー学会 会長の佐々木信也氏による座学「トライボロジーの基礎 潤滑剤とその評価方法」が行われた。サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラル、電気自動車などトライボロジーを取り巻く環境の変化とますます高まるトライボロジーの重要性についての総括がなされた上で、摩擦摩耗メカニズムから見た潤滑剤(潤滑油、グリース、DLCなどの固体潤滑剤)、さらには、トライボロジーのDX化に活用可能な信頼性の高いデータを構築するために求められる、潤滑性能の試験・評価技術などについて、解説がなされた。

佐々木信也氏による座学のようす


 続いて第二部として、佐々木研究室のRtec-Instruments社製多機能型摩擦摩耗試験機「MFT-5000」と四球試験モジュールやミニトラクションモジュールを用いた実機実演(摩擦係数と摩耗量の測定)が行われた。

実機実演のようす

 

 その後、具体事例に基づく評価方法・改善対策などに関する個別相談会・情報交換会が活発に催された。

 

右から、座学を担当した佐々木信也氏、
ユーザーズミーティングの企画担当者である三洋貿易・田森氏、
司会進行を務めた坂下愛佳子氏 kat 2025年10月7日 (火曜日)
kat

日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

1ヶ月 1週 ago
日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

 日本溶接協会の表面改質技術研究委員会は11 月 6 日および12 月 8 日の両日、日本溶接協会 溶接会館 2階ホール(東京都千代田区神田佐久間町4-20)での対面開催とオンライン開催からなるハイブリッド方式により、「表面処理技術セミナー~ドライプロセスを中心に基礎から応用まで」を開催する。

 後援団体は、溶接学会、日本溶射学会、レーザ加工学会、軽金属溶接協会、日本機械学会、粉体粉末冶金協会、日本鉄鋼協会、日本金属学会、日本鋳造工学会、表面技術協会、日本熱処理技術協会、日本セラミックス協会、日本鍛造協会、日本塗装技術協会、日本防錆技術協会、日本材料学会、自動車技術会、日本AM協会、日本AM学会、摩擦接合技術協会、日本3Dプリンティング産業技術協会。

 内容は,本委員会の主テーマであるプラズマ表面処理及び厚膜創製技術である溶射・コールドスプレーをはじめ、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)、各種熱処理法(表面焼入れ、浸炭・浸炭窒化、窒化・軟窒化等)等を加えた表面処理技術全般を体系的に学ぶ基礎編を11月6日に、それら技術の発展的な応用展開を学ぶ応用編を12月8日に実施する。基礎編では、表面処理の理解に必要な基礎知識や代表的手法の比較整理を行う。応用編では基礎編の復習から始まり、DLC膜を含む各種表面処理技術の応用展開に関する知識を幅広く習得できる。

 表面処理を活用するものづくり技術者、金属系材料加工技術者、表面処理装置開発技術者などに最適。

 申込期限は、基礎編が10月16日で、応用編が11月17日。場合)で、以下のURLあるいはQRコードから申し込みができる。参加費はいずれも消費税込みで、表面改質委員会所属企業が8000円/日で、協会会員が13000円/日、後援団体会員が15000円/日、一般が18000円/日。

https://www-it.jwes.or.jp/seminar/

 基礎編、応用編の内容は、それぞれ以下のとおり。

11月6日 第1回 基礎編

・9:30~09:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「表面処理とは(概論)・表面処理を理解するための基礎知識」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15 「熱処理(表面焼入れ、浸炭および浸炭窒化、窒化および軟窒化)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・13:15~14:05「プラズマによる表面処理(基礎編)」大阪大学 節原裕一氏

・14:10~15:00「溶射(基礎編)」豊橋技術科学大学 福本昌宏氏

・15:10~16:00「コールドスプレー(基礎と応用)」信州大学 榊 和彦氏

・16:05-16:55 「主たる表面処理法の比較とまとめ」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

 

12月8日 第2回 応用編

・9:30~9:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「概論(主たる表面処理法の比較とまとめ(基礎編の復習を兼ねて)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「PVD、CVDによる硬質膜の摩擦摩耗特性と密着性評価法」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15「DLC 膜 応用編、PVD による Cr 系膜 応用編」ナノコート・ティーエス 熊谷 泰氏

・13:15~14:05 「プラズマ窒化 応用編、高周波焼入れ 応用編」日本電子工業 大沼一平氏

・14:10-15:00 「プラズマによる表面処理(応用編)」大阪大学 節原裕一氏

・15:10~16:00 「ガス窒化・ガス浸炭 応用編(複合処理など)、プラズマCVDによるTi系膜 応用編」オリエンタルエンヂニアリング 木立 徹氏

・16:05~16:55「溶射(応用編)」エリコンジャパン 和田哲義氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

kat 2025年10月6日 (月曜日)
kat

10/24開催「ナノ科学シンポジウム2025」、参加およびポスター発表を募集

1ヶ月 4週 ago
10/24開催「ナノ科学シンポジウム2025」、参加およびポスター発表を募集

 ナノテクノロジーと走査型プローブ顕微鏡(SPM)に特化した「ナノ科学シンポジウム(NanoScientific Symposium Japan 2025 : NSSJ2025)」が10月24日10時~17時30分に、東京大学 浅野キャンパス 武田ホール(東京都文京区弥生2-11-16)で開催される。主催はナノ科学シンポジウム実行委員会(実行委員長:高井 治氏(名古屋大学名誉教授、先端材料研究機構 代表理事、表面・超原子先端材料工学研究所 代表理事・所長))、パーク・システムズ・ジャパンで、協賛はアルテア技研、後援は日刊工業新聞社とメカニカル・テック社。

 NSSJ2025では現在、一般の参加申込と、ポスター発表の参加申込(提出期限:10月15日)を募集している。参加費は無料。

 一般の参加申込はこちらから。

 ポスター発表の参加申込はこちらから。

 ナノ科学シンポジウムは、2020年からSPMユーザーシンポジウムとして開催してきたが、本年からSPMの幅広い応用と技術に焦点を当てつつ、複合的に表面解析手法を用いた材料科学、半導体およびライフサイエンス分野の最先端の研究情報を共有・交換するシンポジウムへと拡大。MEMS技術、表面分析・解析技術、表面技術など多様な分野の第一線で活躍している登壇者による講演やポスターセッションを通じて、材料・表面技術とナノテクノロジーとの共創を明らかにするとともに、ナノテクノロジー支援の取り組みを発信する。


 NSSJ2025のポスターセッションはまた、研究成果を発表することでSPMコミュニティで国際的に著名な教授陣や専門家の前で研究内容を議論することができるほか、『NANOscientific Magazine』やSPM企業Park Systemsの資料に掲載され、発表者の研究の影響力を高めるチャンスとなる。さらに、受賞した研究には以下の賞金が贈られる。
 
・1名 - 最優秀賞 5万円 

・2名 - 優秀賞 3万円 

 なお、ナノ科学シンポジウム2025の当日の講演タイトルと登壇者は以下のとおり。

・「ダイヤモンドおよび窒化ホウ素単結晶の高圧合成と機能開拓」谷口 尚氏(物質・材料研究機構(NIMS))

・「傾斜探針型測長AFMによるナノ構造の寸法・形状計測」木津良祐氏(産業技術総合研究所(AIST))

・「オペランド電位計測によるバンド構造の可視化:III-V族化合物半導体デバイスへの応用」石田暢之氏(物質・材料研究機構(NIMS))

・「マルチビームを適用した複数プローブで視る・操るナノスケールの界面構造」伊藤恵利氏(メニコン)

・「ダイヤモンドヘテロエピタキシャル成長における微細表面観察」鈴木真理子氏(Orbray)

・「表面機能化によるナノ粒子触媒・電池カーボン電極・二次元結晶の開発と評価」齋藤永宏氏(名古屋大学)

・「原子間力顕微鏡を使って液中で「観る」には」関 禎子氏(東京都立大学)

・「半導体デバイス用シリコンウェーハの表面制御」仙田剛士氏(グローバルウェーハズ・ジャパン)

・「イメージングエリプソメトリーによる薄膜の観察とその光学特性評価」Park Systems社

kat 2025年9月16日 (火曜日)
kat

日本工業炉協会など、サーモテック2026の出展募集を開始

2ヶ月 ago
日本工業炉協会など、サーモテック2026の出展募集を開始

 日本工業炉協会は2026年9月9日(水)~11日(金)の3日間、「サーモテック2026 第9回国際工業炉・関連機器展」を東京都江東区の東京ビッグサイト 南1-2ホールで開催する。「サーモテック」は4年に一度開催する、アジア最大規模の工業炉・熱技術、関連機器の国際展示会。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて1年会期を延期した2022年開催では、7カ国・地域から175社(国内:164社、海外:11社)の出展者と9166名が来場した。商品買い付け決定権を持っている、もしくは影響があると回答した来場者は、全体の約6割を占めたという。今回は、初開催となる鋳造関連製品・サービス専門展示会「Foundry Tech + Expo 2026(第1回ファンドリーテック + エキスポ 2026)」(主催:一般社団法人日本鋳造協会)と同時期開催になる。

 第9回のテーマは「環境・熱・未来~ともに考えよう 高効率な熱技術と持続可能な未来~」とし、工業炉業界の最新技術を紹介するとともに、将来に向けた新たな可能性を追求する。主催の日本工業炉協会会長の髙橋愼一は「今回掲げたテーマに基づいて、基調講演、特別講演、出展者プレゼンテーションを企画する。また、将来的な人材育成および産学連携強化を推進するためにアカデミックブースを設け、大学・研究所の研究者の皆さまとの交流を活発に推進する」と話した。

 本展示会への出展申込みの最終締切りは、2026年4月30日。期日前でも予定小間数に達した場合、申し込みを締切る。

サーモテック2022のもよう開催概要

名称:サーモテック2026 第9回国際工業炉・関連機器展

メインテーマ:環境・熱・未来~ともに考えよう 高効率な熱技術と持続可能な未来~

会期:2026年9月9日(水)–11日(金) 10:00–17:00(最終日は16:30まで)

会場:東京ビッグサイト 南1-2ホール

主催:一般社団法人日本工業炉協会

オーガナイザー:メッセフランクフルト ジャパン株式会社

出展対象:各種工業炉/環境・カーボンニュートラル関連技術・設備/燃焼機器、発熱体/耐火物、耐熱鋼/計測・制御機器、搬送装置/表面加工処理技術、機器/遠赤外線関連機器/電熱関連機器、発電・電源装置、伝熱解析・熱流体解析機器/ボイラー・暖房機器/各種熱・冷熱関連機器、応用機器、冷熱技術、サービス/廃棄物関連設備、技術/ICT関連/デジタルトランスフォーメーション(DX)により進化した工業炉・熱技術/エネルギー供給機器(油・ガス・電力)/各種研究機関・大学/その他関連製品・サービスなど

来場対象:工業炉メーカー/熱処理/鉄鋼/非鉄金属/金属製品/素材・材料/鋳鍛造/窯業/建設・インフラ・プラント/次世代二次電池・燃料電池関連/エネルギー供給・活用関連/自動車・航空・宇宙/鉄道・造船・輸送/精密機器・産業機器・ロボット/電子・電気機器・民生機器/化学/環境・廃棄物処理関連/商社・代理店・小売業/ICT・ソフトウェア・通信/研究機関・大学/その他関連業種など

出展料:1小間(9m2:間口3m x 奥行3m)あたり
(一社)日本工業炉協会 正会員   360,000円 (税別)
(一社)日本工業炉協会 賛助会員 380,000円 (税別)
 一般関連企業                  440,000円 (税別)

入場料:無料※オンライン来場事前登録必須

■出展・来場に関するお申込み・お問合せ先
サーモテック事務局
メッセフランクフルト ジャパン株式会社 
Tel.03-3262-8410
info@thermotec-expo.com

 

admin 2025年9月12日 (金曜日)
admin

JASIS2025開催、表面試験・評価・分析機器などが展示

2ヶ月 ago
JASIS2025開催、表面試験・評価・分析機器などが展示

 日本分析機器工業会と日本科学機器協会は9月3日~5日、千葉市美浜区の幕張メッセ 国際展示場で、分析機器・科学機器の総合展示会「JASIS2025」を開催、約430社/1300小間の出展があり、19750名が来場した。表面試験・評価機器関連では以下のような展示があった。

会場のようす

 アントンパール・ジャパンは(https://www.anton-paar.com/jp-jp/)、ナノインデンテーションテスタ「Hit 300」を展示した。研究開発や生産管理など多様なユーザー・環境を想定して作られた、プレミアムながらリーズナブルなナノ硬さ試験機で、直感的に操作できる自動化によって、作業者が不在の時でも1時間に600回の測定が可能。アクティブな防振ダンピングが、あらゆる環境下での精度を保証しているほか、独自の2レーザーターゲティングシステムにより、1 mm以内の精度でサンプルをターゲティングできる。機能性重視の設計によりセットアップに要する時間は15分、トレーニングから最初の測定結果まで要する時間は1時間。

アントンパール・ジャパン「Hit 300」

 大塚電子(https://www.otsukael.jp/)は、光波動場三次元顕微鏡「MINUK」を展示した。観察・測定対象(フィルムやガラスなどの透明材料)から生じる光の波の情報全てを指す“光波動場”を、結像素子を介さずに波面センサに記録して、任意の面の像を計算処理で生成する。非破壊・非接触・非侵襲での測定が可能で、nmオーダーの透明な異物・欠陥の評価が可能。視野700μm×700μm、深さ方向1400μmの三次元情報を対象にフォーカスを合わせることなく2秒未満(標準)の高速で取得できるほか、任意の面を高速でスキャンし測定位置の決定がしやすい。

大塚電子「MINUK」

 新東科学(https://www.heidon.co.jp/)は、表面性測定機「HEIDONトライボギアTYPE:14FW」を展示した。面圧、線圧、点圧による静動摩擦、摩耗等を多彩な冶具類の付け替えにより試験できる。目的に合わせて接触形態、垂直荷重、接触スピード、温調の各種調整もでき、データ処理に対しても専用の解析ソフト(トライボソフト)を用意。タッチパネルによる一体構造で扱いやすさを向上したほか、14FWをベースにユーザーニーズに合わせたカスタマイズモデルも製作可能で。このほか、表面引っかき硬さ,表面べた付き,引っ張り強度,はく離抵抗の測定が可能となっている。

新東科学「HEIDONトライボギアTYPE:14FW」

 THK(https://www.thk.com/jp/ja/)は、圧電素子を利用した精密位置決め装置「ピエゾステージ」を展示した。最高1nmの分解能と高速な応答速度を実現、微小な範囲での精密な位置決めに最適。1(X)軸から3(XYZ)軸一体型まで揃えた直動系や回転系などをラインアップするとともに、短納期でスピーディーなカスタマイズに対応。干渉計のミラー微調整への活用では、波長の数百分の1の細かさで高精度にミラーを制御、干渉を利用した光学系も安定した計測が行える。このほか、MRI装置や各種試験装置などの強磁場環境でも高精度で安定した直線運動を実現する比透磁率1.02以下の低透磁率LMガイド「HSR M3形」を披露した。

THK「ピエゾステージ」

 トヨタ自動車(https://www.toyota.co.jp/wavebase/)は、材料計測データ解析クラウドサービス「WAVEBASE」を紹介した。クルマ作りを通じて取り組んできた多様な材料の研究開発の過程で培った知見をフル活用してシステムを構築。①赤外吸収分光法やX線回折法、走査型電子顕微鏡による金属組織観察など、種々の計測原理に基づいた特徴量の取り出し、②次元削減手法を効果的に活用することにより、微小な変化や周期性など人が認識することが難しく見逃しがちな特徴量の取り出し、という二つの考え方で自動解析機能を構築。カスタマイズされた解析手法を活用、計測データから可能な限り有用な情報を取り出すことで、少量データでの効果的なマテリアルズ・インフォマティクスが実現できる。

トヨタ自動車「WAVEBASE」

 パーク・システムズ・ジャパン(https://www.parksystems.com/jp)は、200mmウェハーを切り出さずにそのまま評価できるリサーチ用原子間力顕微鏡(AFM)「FX200」を展示した。従来の大型試料対応リサーチ用AFM「NX20」の後継機で、NX20と比較し①低ノイズフロアと低い熱ドリフトによる再現性の高い測定、②スキャンレート50Hzでも鮮明な画像を取得できる高速イメージング性能、③11μm×11μmの小口径のレーザービームスポットのためカンチレバー長が非常に短いプローブを利用できる、④サンプルビューを改善した高出力光学系、⑤200mmウェハーからクーポンサイズの試料までをカバー、⑥プローブタイプの自動認識、プローブの自動交換、カンチレバー上の自動レーザービームアライメント、などの特長を持つ。

パーク・システムズ・ジャパン「FX200」

 パルメソ(https://palmeso.co.jp/)は、熟練不要で誰でも変質なくスピーディーに分析試料の前処理ができる界面分析向け前加工用エロージョン装置「PERET(ピーレット)」を展示した。1μm以下の微粒子と水を混合したスラリーが、ノズルから約100m/secの速度で霧状に投射され、試料表面に衝突し試料表面をエロージョンすることで、超薄膜、多層フィルム、微小部品、三次元形状など、さまざまな形状や形態の試料、セラミックス・金属・樹脂・ゴム、樹脂と金属の複合材料などあらゆる材料表面において変質を伴わないnm研磨を可能にしたことにより、XRD、ラマン分光、SEM、X線残留応力などの深さ方向分析が行える。

パルメソ「PERET」

 ブルカージャパン(https://www.bruker-nano.jp/page1)は、幅広い試験用途に対応する多機能ナノインデンテーションシステム「Hysitron TI Premier II」を展示した。モジュール設計であり、ニーズに応じて、より専門的な試験方法や、従来フラッグシップモデルのみで対応していた環境制御機能(加熱(800℃)、冷却(‐120℃)、温湿度(75℃、RH75%)でのナノ力学試験が可能)のアップデートが容易に行える。幅広い試験用途に対応する優れた多機能性を有するため、さまざまな試験評価に取り組んでいる日本の技術者・研究者に最適なナノインデンテーションシステムであることをアピールした。

ブルカージャパン「Hysitron TI Premier II」

 

kat 2025年9月9日 (火曜日)
kat

日本板硝子、ポーランドに最新鋭の建築用ガラスコーティング設備

2ヶ月 1週 ago
日本板硝子、ポーランドに最新鋭の建築用ガラスコーティング設備

 日本板硝子( https://www.nsg.co.jp/ja-jp/ )は、同社グループのポーランド拠点において建築用ガラスのコーティング設備を新設する。

 この設備は同社グループのピルキントン・ポルスカ社(本社:ポーランド)のサンドミエシュ事業所に新設されるもので、生産開始は2027年1-3月期を予定している。投資額は1.6億ポーランドズロチ(約62億円)で、この地域で30名以上の新規雇用が創出される見込み。

 新設される設備は、ガラス表面に透明かつ精密な機能性膜を施す完全自動化のスパッタリングコーティングラインであり、この設備で生産される高品位のコーティングガラスは、エネルギー効率の向上や日射透過率の制御に寄与する。この投資は、省エネ性能に優れたLow-E(Low Emissivity=低放射)ガラスをはじめとする高機能領域のラインナップを拡充するものであり、ポーランド国内のみならず欧州全域で高まる環境配慮型建築への需要に対応していく予定。

 サンドミエシュ事業所は、同社グループのグローバル生産体制における主要拠点の一つであり、技術インフラ、熟練した人材、優れた物流環境を備えている。

サンドミエシュ事業所(ポーランド)

 

admin 2025年9月5日 (金曜日)
admin

トライボコーティング技術研究会、令和7年度第2回研究会を開催

2ヶ月 1週 ago
トライボコーティング技術研究会、令和7年度第2回研究会を開催

 トライボコーティング技術研究会(会長:理化学研究所 大森 整 主任研究員)は8月28日、東京都板橋区の板橋区立グリーンホールで「令和7年度 第2回研究会(第157回研究会)」をリアルおよびオンラインによるハイブリッド形式で開催した。今回は、「第53回:マイクロファブリケーション研究の最新動向」、「第23回オンデマンド・マイクロ合同シンポジウム」との同時開催で、また、「第12回板橋オプトフォーラム(IOF)」との同時開催となる。

開催のようす

 当日は、大森氏による趣旨説明の後、以下のタイトルで講演がなされた。

【特別セッション】
「微細加工関連の最新研究について」理化学研究所大森素形材工学研究室 大森 整氏
「町工場のスーパー職人のものづくり人生―天体望遠鏡と超精密測定器の製作ドキュメント―」MATE(Metrology and Astronomical Technology Engineering)三浦勝弘氏

【基調講演】
「灯台フレネルレンズの歴史と製作、技術について―平成までの半世紀、海上保安庁が製作していた灯台フレネルレンズの全貌を紹介―」海上保安庁 第九管区海上保安本部伏木海上保安部 星野宏和氏

 【トライボセッション】では以下のような内容で講演がなされた。
「磁気混合流体(MCF)スラリーによる微細形状の精密仕上げ研磨」秋田県立大学/理化学研究所 野村光由氏…磁性流体と鉄粉、砥粒、α-セルロースからなるMCFスラリーを用いて行う磁場を利用した研磨について発表した。MCFスラリーは研磨の際にワークの形状に合わせて変化することができるため、複雑な形状に有効なスラリーであり研磨法であると解説。具体的事例として集光型フレネルレンズの金型において微細な形状を維持しながら表面を研磨した研究やMCFスラリーの除去メカニズム、微細直線型V溝の鏡面仕上げ、微細円環型V溝の鏡面仕上げ、微細穴内壁研磨などについて報告した。最後に、MCFスラリーはワークに合わせて構成成分の構成比を変えることでさまざまなことに対応が可能だとした。

講演する野村氏

 また、【マイクロセッション】では以下のような内容で講演がなされた。

「周期的透明ディンプルのELID成形研削方法の検討とその試み」理化学研究所大森素形材工学研究室 大森 整氏…ガラス基板上に周期的シリンドリカル形状を形成するべく数種のパターンを検討して加工を行った先行研究について紹介。発表では、ELID平面研削実験においては各粒度(♯600、♯1200、♯4000)のダイヤモンド砥石によりガラス基板上のELID平面研削を行い、各加工面性状の把握を行った。♯600による研削面は目視で梨地面であり、大きな窪みがあることから、脆性モードが主として表れていることが分かった。♯1200は♯600の半分以下の粗さが得られており、粗さパターンには部分的に大きめの谷部も見られるが平坦面が形成されているとした。♯4000は研削痕に若干の谷部はできるものの、♯1200の半分以下の粗さが得られている。加えて、周期的ディンプル形状のELID成形研削についても報告を行った。

講演する大森氏

 

admin 2025年9月4日 (木曜日)
admin

メカニカル・サーフェス・テック2025年8月号 特集「表面改質の機械的特性評価」キーテク特集「除膜」8月25日発行!

2ヶ月 3週 ago
メカニカル・サーフェス・テック2025年8月号 特集「表面改質の機械的特性評価」キーテク特集「除膜」8月25日発行!

 表面改質&表面試験・評価技術の情報誌「メカニカル・サーフェス・テック」の2025年8月号 特集「表面改質の機械的特性評価」キーテク特集「除膜」が当社より8月25日に発行される。

 今回の特集「表面改質における機械的特性評価」では、トライボロジーの観点から表面改質層の計測・評価技術と摩擦・摩耗特性評価について、でん粉配合バイオマスプラスチックの白化抑止特性と、摩擦摩耗試験機、分光測色計・二次元色彩輝度計、デジタルマイクロスコープによる定量評価について、ナノインデンテーションシステムの概要と表面改質関連での評価事例について、AFMの最新技術と表面改質・薄膜関連の評価事例について紹介する。

 また、キーテク特集「除膜」では、PVDコーティングの再コートのための除膜技術の概要と、数省資源・脱炭素化に貢献する工具再生技術について、海外における除膜プロセスの動向について紹介する。

特集:表面改質における機械的特性評価

◇表面改質層のトライボロジー特性評価技術・・・東京理科大学 佐々木 信也

◇でん粉配合バイオマスプラスチックの白化抑止特性と、摩擦摩耗試験機、分光測色計・二次元色彩輝度計、デジタルマイクロスコープによる定量評価・・・日本食品化工 高口 均 氏、新東科学 北田 暢也 氏、コニカミノルタジャパン 若園 敏美 氏、ハイロックス 上代 永 氏に聞く

◇ナノインデンテーション試験の最新技術と適用事例・・・ブルカージャパン 長谷川 勇人 氏、二軒谷 亮 氏に聞く

◇リサーチ用AFMの最新技術と表面観察・評価事例・・・編集部

キーテク特集:除膜

◇各種PVD膜対応の除膜技術および省資源・脱炭素化に貢献する工具再生技術・・・日本コーティングセンター 岡部 信一 氏、堂前 達雄 氏、角谷 行崇 氏、小塚 聡 氏に聞く

◇海外における除膜プロセスの動向・・・編集部

クローズアップ「タイにおける表面改質」

◇表面改質分野から見るタイの市場・技術動向・・・・・・東研サーモテック 髙橋 顕氏に聞く

連載

注目技術:第82回 FOOMA JAPAN 2025に見る表面改質および関連技術・・・出展各社

トップインタビュー No.051・・・日本コーティングセンター 岡部 信一氏に聞く

酒飲み世界紀行:第10回 米国ビール編:クラフトビール革命・・・横浜国立大学 梅澤 修

トピックス

SEAJ、半導体製造装置の需要予測を公表、2026 年度に5 兆円超えへ

雑誌ご購入

定期購読はこちらから

単号のみのご購入はこちらから(外部サイト)

admin 2025年8月19日 (火曜日)
admin
Checked
27 分 48 秒 ago
mst配信ニュース 表面改質&表面試験・評価の情報サイト フィード を購読