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第9回ものづくりワールド名古屋

 

イグス、プラスチック製自転車をJIMTOF2022で国内初展示

 イグスは11月8日~13日に開催される「JIMTOF2022 第31回日本国際工作機械見本市」の同社ブースで、本年5月にドイツ・ハノーバーメッセで発表・披露したプラスチック製自転車「igus:bike」を国内初展示する。

イグス igus:bike プラスチック製自転車 bmt ベアリング&モーション・テック
igus:bike

 

 igus:bikeは「海洋プラスチックからモーション・プラスチックへ」という目標のもと作られた、90%以上がプラスチック製の都市型自転車で、イグスとオランダのスタートアップ企業mtrl(マテリアル)社とで共同開発した。

 可動部にイグスのモーション・プラスチック(無潤滑樹脂製部品)を用いることで、従来は金属でしか実現できなかったフリーホイールやギヤボックスなど負荷のかかる可動部品のプラスチック化を実現し、錆びることなくメンテナンスフリーで使用できる。将来的には、廃棄プラスチックのリサイクル素材で製造されたバージョンも販売予定であるほか、使えなくなったigus:bikeを回収し、その素材を使って新たなigus:bikeを製造することも計画されている。

 現在、ドイツでは2023年中の発売開始を目指して準備を進めている。販売元はmtrl社だが、将来的には世界中に製造拠点を置き、現地で出た海洋プラスチック廃棄物をリサイクルし、現地で自転車を製造する構想もある。また、イグスのスマートプラスチック(予知保全)技術を使用し、自転車部品の寿命をスマートフォンなどで確認できるようなシステムも開発中という。価格は€1200~。