日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com/ )は、従来より耐食性を10倍以上に向上した「SUSバリア(サスバリア)ボールねじ・リニアガイド」を開発した。2013年4月から受注を開始する。
同品はステンレス鋼の表面に強固な酸化膜層を形成することで、塩水や消毒液・殺菌液に用いられる次亜塩素酸ナトリウム水溶液の環境下においては、従来のステンレスボールねじ・リニアガイドに比べ10倍以上の耐食性を発揮する。また、ステンレス鋼の表面に形成される酸化膜の膜厚が1μm以下と薄く均一なため、ボールねじのトルクやリード精度、リニアガイドの摩擦は、通常のステンレスボールねじ・リニアガイドと変わらないという。
ステンレスボールねじ・リニアガイドは、食品加工設備・医療関連設備などで使用されており、消毒・殺菌液、塩水などの飛沫にさらされるような環境下では、錆や腐食が生じやすいため、耐食性の向上が求められている。特に食品加工設備では殺菌・消毒などの衛生管理が強化されてきており、耐食性の向上が要求されている。